「外国為替取引高9.5兆ドルのカラクリ〜東京ドル円はその3000分の1?」
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〜そもそも「為替」とは、遠く隔たった者の間で生じた金銭上の債権・債務の決済、または資金移動を、現金の輸送によらずに行う仕組みのことです。つまり「外国為替」の本質は異国間の資金移動であり、必ずしも私たちがイメージするような「通貨の売買」そのものを伴うわけではありません。
ここに、市場の大きな誤解があります。
国際決済銀行(BIS)の調査では、1日の外国為替取引高は「9.5兆ドル」という莫大な規模とされていますが、このうち純粋なスポット(直物)取引は3割程度に過ぎません。さらに、そのスポット取引でさえ、大半は通貨の売買の伴わない資本取引などであり、実際に現物の通貨売買を伴うものはスポットの1〜2割程度(全体の約3%)というのが実務的なリアルです。
結局、1日に本当の意味で「通貨の売買」が行われているのは、9.5兆ドルのうち世界で2,850億ドル程度。東京市場では150億ドル(ドル円の現物売買ベースで見れば30億ドル程度)という計算になります。
「世界で2,850億ドル、東京で150億ドル」と聞くと9.5兆ドルからは小さく見えるかもしれませんが、これでも輸出入の実需や資本取引、そして少々の投機をさばくには十分すぎる巨額です。
メディアなどでは「投機筋が1日に何兆ドルも通貨を売買している」といったドラマチックな解説が見られますが、それは実務を知らない妄想に過ぎません。もし本当にそれほどの巨額が売買されているなら、インターバンク市場の需給データにその証拠が残るはずですが、どこを探してもそんな形跡はないのです。
今後、この「トレード・トレード」のブログで、為替市場の裏側にある本当の仕組みをさらに詳しく解説していきたいと思います。





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