野村雅道の「ID為替分析」 nomura

「円安の主役が交代した2024年、25年」

2025/12/25

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*2022年の貿易赤字は19兆円と衝撃的だったが、その後大幅縮小
今年は12月初旬までで3.4兆円の赤字と縮小継続、円売り要因の縮小となった

*それに代わって円売りの主役となったのが外貨投信(NISAを含む)
 外貨投信残高は24年が28兆円、今年も11月までに22兆円と驚異的に増加している

*金融庁のNISA推奨にも起因する外貨投信の円売りに対し、財務省は24年は円買い介入15兆円で対抗した

*金融庁の「貯蓄から投資へ」の掛け声のもと、日本人の投資マインドが変わってきているが
 欧米と比べるとまだまだ「預金命」だ ただNISAは金額の上限もあり無限には増えない

*「貯蓄から投資へ」で円安が進んだが、企業収益改善、税収増を生み出し、景気対策も出来るようになった

*円安インフレへの不満があるが、対外純資産が増えているのでインフレヘッジは出来ている(問題は投資収益の配分だ)

*チャートはドル円の年足

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プロフィール

のむら・まさみち
野村雅道

個人投資家・FX湘南投資グループ代表
中京大学講師。1979年、東京大学教養学部卒。在学中は国際経済を研究しつつ野球部主将としても活躍。
法政大のエースだった元巨人の江川投手から3打数3安打した試合では敬遠を含む3四球も奪う。当時30年ぶりの4位躍進に貢献。
1979年、東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行。NY支店に赴任後、伝説のディーラー・若林栄四氏の下で為替ディーラーとしてのスタートを切る。
1987年に米系銀行へ転出した後、欧州系銀行外国為替部市場部長などを経て現職
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