野村雅道の「ID為替分析」 nomura

ID為替、円相場 12/8-12/12

2025/12/08

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*円「通貨10位(9位)、株価8位(8位)、企業収益が大幅改善、税収が史上最高。ただ国民は物価高で不満か。円の介入相手は?」「153-158」

(円は12月第1週は7位、年間では10位)

 円は12月第1週は7位、年間では10位。日経平均は先週は小幅高(0.47%高)で年初来は8位の26.56%。10年国債利回りは1.952%、年初は1.09%であった。

(植田日銀総裁は利上げ示唆、政府は容認姿勢)

 今月の植田日銀総裁の発言からは利上げ示唆が伺われ、政府も容認姿勢をとっているようなので、19日の政策決定会合では0.5%から0.75%への利上げが行われるのだろう。FRBも0.25%引き下げの予想が大勢を占めているので米国利下げ、日本利上げとなる。その割には11月も12月も大きくは円高になっていいない。今年の円安の主役の外貨投信への円売りががまだ伸びているのか。今週は11月分の残高が発表される。
(植田総裁が円安連呼)

 いつになく植田日銀総裁は「円安」を連呼している。政府から物価高は円安のせい、円安は日銀の利上げが遅いからだと圧力をかけられている。プラザ以降の急激な円高時代は全く逆で、円高は日銀の金融緩和が十分でないとされていた。ただ円高修正への動きはプラザからは約30年たって始まった。それも金利操作が原因ではなく貿易黒字から赤字になったことによるものであった。
 今回も貿易赤字から黒字になること、NISAなどによる海外投資への勢いが一服する迄、簡単には円高には転換しないだろう。

(資金が還流されていないのか)

 円安によって企業収益が大幅改善、税収が史上最高になっている。それでも物価高の不満の声は収まらない。政府や企業が儲けを庶民に還元していないのだろう。円安のせいではない。

(対ドル介入か、対ユーロ介入か)

 ドル円介入の声も政府から聞こえるが、今年は円が10位、ドルが11位と弱い。今年強い、メキシコペソ、スイスフラン、ユーロドルを対価に介入するのが正論だが、メキシコや、スイスは市場の規模が合わないので不可。ユーロは基本的にはG7の合意に基づいて介入をしない。日本の大規模介入の相手になってくれるのは従来通りドルだけか。ただドルにはインフレ加速となってしまうので難しいか。

(テク)「11月下旬からじり安だが下ヒゲも」

日足、11月下旬からじり安。3σ上限近くから反落。ボリバン下位、下限や雲の上限にはまだ余地あり。ただ下ヒゲは出始める。10月17日-12月5日の上昇ラインがサポート。11月20日-12月5日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き20日線を下抜く。

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プロフィール

のむら・まさみち
野村雅道

個人投資家・FX湘南投資グループ代表
中京大学講師。1979年、東京大学教養学部卒。在学中は国際経済を研究しつつ野球部主将としても活躍。
法政大のエースだった元巨人の江川投手から3打数3安打した試合では敬遠を含む3四球も奪う。当時30年ぶりの4位躍進に貢献。
1979年、東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行。NY支店に赴任後、伝説のディーラー・若林栄四氏の下で為替ディーラーとしてのスタートを切る。
1987年に米系銀行へ転出した後、欧州系銀行外国為替部市場部長などを経て現職
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