野村雅道の「ID為替分析」 nomura

*豪ドル「今朝の10月消費者物価は予想を上回る。長期に金利据え置きの可能性、通貨6位(前週5位)、株価18位(前週18位)」

2025/11/26

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中国への貿易依存度が20-30%と高い。これが年初来で上位にいけない要因

(豪ドルは中位、株は弱い)

 豪ドルは11/25NY終値で年間6位、対円で3.67%高、対ドルで4.52%高。全普通株指数は年初来で5.75%高と強くはない。10年国債利回りは4.43%

(10月消費者物価は予想を上回る)

10月消費者物価は前年比で3.8%上昇。予想は前年比で3.6%の上昇、9月は3.6%の上昇

(来週は3Q・GDP)

来週は3Q・GDPの発表、前年比で2.2%上昇の予想、前期は1.8%の上昇。

(金利を長期間据え置きか)

RBA議事要旨では、今後発表される経済指標が上振れした場合、政策金利を現行水準に据え置く可能性があるとの見解を示した。一方、追加緩和を予想するシナリオもあるとした。
予想より強い需要回復やインフレ高止まりを示唆するデータなど、金利据え置きにつながる可能性のあるいくつかの要因を挙げた。
RBAは今月の理事会で予想通り政策金利を据え置いた。コアインフレ率の上昇、個人消費の拡大、住宅市場の回復を踏まえ、追加緩和に慎重になっていると表明した。

(賃金、第3四半期も安定的に上昇)

3Q賃金価格指数は前四半期と同じペースで着実な伸びを示した。公共部門がけん引した。一連の強いデータと共に、RBAが政策金利を据え置く正当性を裏付ける内容となった。 前年比で3.4%上昇、2Qと変わらず。3Qの労働市場が引き続きタイトであったため、賃金の伸びが堅調であった。高インフレ、抑制的な生産性の伸び、タイトな労働市場により、RBAは今後数カ月は様子見を続けるとの見方が強い。

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プロフィール

のむら・まさみち
野村雅道

個人投資家・FX湘南投資グループ代表
中京大学講師。1979年、東京大学教養学部卒。在学中は国際経済を研究しつつ野球部主将としても活躍。
法政大のエースだった元巨人の江川投手から3打数3安打した試合では敬遠を含む3四球も奪う。当時30年ぶりの4位躍進に貢献。
1979年、東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行。NY支店に赴任後、伝説のディーラー・若林栄四氏の下で為替ディーラーとしてのスタートを切る。
1987年に米系銀行へ転出した後、欧州系銀行外国為替部市場部長などを経て現職
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