【2020年新春特別号】 パーフェクトストームは起こりえるのか

公開日:2019年12月26日
いよいよ日本ではオリンピック、しかし米国のビッグイベントと言えば11月3日スーパーチューズデーの大統領選です。数多の予想を覆し大統領に就任したドナルド・トランプ氏は、お得意のツイッターを武器に世界をかき回しました。世界一の経済と軍事力のハンドルを彼が握るかぎり、世界経済も揺るがされるばかりでなく、自国も深刻な二分化が進んでいます。
史上3人目の弾劾訴追がなされたトランプ氏、しかし中西部の熱烈な新派は彼が再選されることを信じて疑わない。果たしてスーパーチューズデーはどういう結果となるのか。そして、2020年の経済・マーケットはどうなるのか。NY在中の若林栄四氏と為替人気ブログの川合美智子氏に聞く。

トランプ大統領の周辺が騒がしくなってきました。弾劾の公聴会も始まったし、さまざまな証言が出てくれば、いよいよトランプ大統領も窮地に立たされるでしょう。
それに対抗してか、トランプ大統領はさまざまな形で圧力をかけています。たとえばロシアと戦っているウクライナへの軍事援助を止めたうえで、引き続き援助をして欲しければ、民主党のバイデン元副大統領の息子が取締役だったウクライナの天然ガス会社に絡んだ不正行為を公表しろと圧力をかけています。
とはいえ、情勢はトランプ大統領に不利で、立場が悪くなると、今度は中国と対話する準備があるなどと言って人気とりをしようとします。
こうしたなかで、マイケル・ブルームバーグ元ニューヨーク市長が、民主党の予備選挙に立候補しました。なぜなら民主党の大統領候補であるバイデンが危うい立場になったからです。
