
国内外の銀行で為替ディーラーとして活躍され、その華麗な取引手腕から「貴公子」と称された酒匂隆雄さん。為替ディーラーの第一人者の顔とは別に、レーシング、海外旅行、ワイン・グルメに温泉旅行と、様々な趣味をお持ちで、人生を楽しく過ごすことに関しても一流人です。
このコンテンツでは、楽しい話題や日々の生活、たまには為替マーケットについて語っていただきます。
国外に限らず、どこかに行く時の飛行機はJALに決めている。JAL Global Clubのメンバーになってもう32年になるが何時も良くしてくれる。
さてそのJALであるが、昔面白い事があったのだが、皆さんどう思いますか?
筆者は外資系金融機関に勤めていて出張の折はファースト・クラスで飛ぶのが常であった(勿論、会社持ち)。今では、どこかの知事がファースト・クラスに乗るのがどうだこうだと話題になったが、その頃は会社のお偉いさんとかお役人さんとかがファースト・クラスに乗るのは当たり前だった。筆者は別に偉くも何とも無かったが会社の規則であった。
最近の飛行場でのカウンターはファースト・クラス、ビジネス・クラス、エコノミー・クラスと整然と分かれて極めて効率よくなっているが20年も前はファースト・クラスのカウンターでさえ一つか二つしか無く、余り効率は良くなかった。
ある日のことニューヨークへ出張する為に「大人しく」並んでいると、前でいかにも偉そうな奴がJALの職員と問答している。


馬鹿め!そこで正義の味方の筆者が言い放った。
実は同じ様な事が二回有ったのだが一緒に居たかみさんらしき女の反応が全く異なった。
女1 「貴方、何よ。おとーさんが言っている事は間違っていないわよ。あたしたちだってファースト・クラスに乗りたいわよ。」 おととい来やがれ!
女2 「ほらおとーさん、やっぱりだめよ。大人しく引き下がってよ。」
皆さん、どう思います?筆者はこういうのが絶対に許せないんですよね。こう言うやつらは普段から威張り散らして部下から嫌われている事に気付かないで益々増長する。またそのかみさんは勘違いして自分も何だか偉い人だと思っちゃう。違うんだよね。あなたの亭主は別に偉くはないんだけど、ただ組織が大きくて偉そうに見えているだけなんだよ!
これはもう20年も前の事なのだが、この頃も、また今でもこう言った理不尽な事が許せない偏屈じじーになりつつある。よく「歳を取ると丸くなる」と言うが筆者は違う。よく「最近の老人はすぐキレる」と言うが筆者は理不尽でなければキレないぞ。
こう言った与太話を書くこと自体がすでにキレている事なのかなあ?今日のこの遊楽・三昧の反響をお聞きして、もしご興味があればなんぼでも昔やった馬鹿者退治の話をご披露致しますよ。

酒匂隆雄 さこう・たかお
酒匂・エフエックス・アドバイザリー 代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。
