
国内外の銀行で為替ディーラーとして活躍され、その華麗な取引手腕から「貴公子」と称された酒匂隆雄さん。為替ディーラーの第一人者の顔とは別に、レーシング、海外旅行、ワイン・グルメに温泉旅行と、様々な趣味をお持ちで、人生を楽しく過ごすことに関しても一流人です。
このコンテンツでは、楽しい話題や日々の生活、たまには為替マーケットについて語っていただきます。
皆さん、先週ドル・円相場が一時110円台に突入したのをご存知ですか?
たった(?)2週間ほど前の1月29日に日銀が驚きのマイナス金利導入を決定した直後に、高値121.68を付けたがその後失速、先週建国記念日で東京外為市場が休場のなか、何と10円以上も下の安値110.95を付けたのだ。
2015年のおよその高値は125円、およその安値は115円で約10円の値幅が有ったのだが、何とそれをこの2週間でこなしてしまった。
まあ大相場でありましたな。
安値を付けた後は値を戻して114円近辺で取引されているが、さあ此処から120円に戻るのか、それとも再び安値をトライして110円を目指すのか?
難しいところですな。
一旦110円台を付けて多少達成感が有るので、個人的には115~116円まで戻してくれれば再びドルを叩き売ってやろうと思っている。

お話は変わりますが、先週、最近購入した車について書いたが、その後何回か乗ったので改めてその凄さをご披露しよう。特に凄いのは全車速追従機能付きクルーズ・コントロールとアクティブレーンキープですな。先日所用が有り、東京に出掛けたのでこれらの機能をどの様に使ったかをお教えします。
車に乗り、この全車速追従機能付きクルーズ・コントロールとアクティブレーンキープのスイッチを押す。下の写真左の正面の「0km/h」の下に見える白いサインが点灯する。高速道路に乗り、速度をセットする。最高速度は114キロ、最低速度はゼロでこの間に自分の望む速度をセットすればいい。写真は40キロに設定されている。日本の高速道路の法定最高速度は100キロだから100キロに設定しましょう。
前の車が100キロで走っていれば約20メートルの車間距離を保って我が車も100キロで追尾していく。前の車が仮に110キロで走り出したらアクセルを踏んで加速して自分で追尾すればいい。前の車が90キロ、そして80キロに減速したら我が車は約20メートルの車間距離を保ちながら同じく減速してきっちりと追尾する。
渋滞の時はもうこれは感動ものである。アクセルとブレーキから足を離していても車が勝手に加減速してくれて前の車に付いていく。昨日の経験から言うと渋滞時は約5メートルの間隔で追尾する。渋滞がひどく、前の車が停止すると我が車も停止し、全車速追従機能付きクルーズ・コントロールは「Ready.」(準備が出来ている。)と「Hold.」言う表示が出る。
前の車が動きだすとアクセルを踏めば「Set.」(セットしました。)と言う表示が出てまた約5メートルの間隔で前の車の追尾を始める。そして同じく凄いのがアクティブレーンキープで、我が車がレーンを読んで自動的にその真ん中に車をキープしてくれる。写真の右側のサインが緑色であれば自動運転している。
渋滞に嵌った。でも何もしなくていいのだ。我が車は自動的に前の車を等間隔で追っ掛けてくれ、我が車は自分でハンドル操作をしなくてもクックッと代わりにやってくれるのである。
凄い!
こんなに車が進化してしまうと、今まで乗っていた6速マニュアルとか馬鹿々々しくなってしまいますな。「いやあ、スポーツカーはやっぱりマニュアル・シフトだよ!」と言う人と競争したら絶対に勝てる自信があるな。ところでこのWRX S4.にはブースト計も付いているが車に興味の無い人には意味が無いので省きます。
2週連続で車の話題で失礼しました。

酒匂隆雄 さこう・たかお
酒匂・エフエックス・アドバイザリー 代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。
