
国内外の銀行で為替ディーラーとして活躍され、その華麗な取引手腕から「貴公子」と称された酒匂隆雄さん。為替ディーラーの第一人者の顔とは別に、レーシング、海外旅行、ワイン・グルメに温泉旅行と、様々な趣味をお持ちで、人生を楽しく過ごすことに関しても一流人です。
このコンテンツでは、楽しい話題や日々の生活、たまには為替マーケットについて語っていただきます。
現在、カリフォルニア・サンフランシスコからロサンゼルスに向かって車で約2時間南下した所に在るゴルフ・リゾートのペブルビーチに居る。
もう25年くらいになるだろうか、ある銀行の会長(既にリタイヤしたが)が音頭を取ってアメリカに在る名門ゴルフ・コースを訪ねるという会に参加する為である。
今回の会場はペブルビーチが選ばれた。
此処は今年の全米オープンが6月に開催された名門ゴルフ・コースで当然タフなコースである。
ペブルビーチでの開催が決まったのが今年の2月くらいで、早速飛行機の手配をしたのだが(以前ご紹介したが筆者は安いエコノミークラス・チケットを買ってビジネスクラスにアップグレードして貰う。今まで一度も失敗したことは無かった。)、当然ウェイティング・リストに載せられた。
最近の飛行機は以前に比べて小さくなっており、必然的にビジネスクラスの席数が少なくて大概ウェイティング・リストに載せられて後日"お席がご用意出来ました。"との連絡が来る。
20日の帰りの便のアップグレードの連絡は割合早く来たのだが、行きの便については連絡無し。
JAL.のホームページで調べてみると既に10日くらい前から全てのクラスが満席となっており"今回は駄目かな。そう言えば連休の中日に出発だもんな。"と諦めた。
(それでも一縷の望みを抱きながら.....)
出発の当日となった。
未だ連絡が来ない。やっぱり、駄目か?あーあ、初めてエコノミークラスに乗るのか?
JAL.のGlobal Club.のカウンターで搭乗手続きを終えた。
未だ未練がましく、"ウェイティングでのアップグレードは無理なんでしょうね?"と訊くと、"誠に申し訳ないのですが、生憎本日の便は満席になっておりまして。"と答える。
まあ、仕方ないな。
"はい、分かっています。"と答えてエコノミークラスのチケットを貰った。
チケットにSTBY C.とあるが、これはビジネスクラススへスタンバイの意味である。
もう観念した。一応足が延ばせるエコノミークラスの一番前の17-K.の席を取った。
出発前にゆっくりする為にサクラ・ラウンジに入った。
普段はラウンジで食事はしないのだが飛行機の中での食事が嫌で、"カレーでも食べておくか。"と思いっきり大盛りの名物JAL.カレーを食べた。
美味しかった。
食べ終えてぼーっとしていると"サンフランシスコ行きの便をお待ちのさこ様、係の者にご連絡下さい。"とアナウンスが有った。
さこ様?
筆者の名前の酒匂は英語表記ではSakoh.=(さこう)なのだがパスポートにはSako.=(さこ)となっている。
もしやと思って係のお嬢さんに"今のアナウンスはさことなっていましたが、もしかしてさこうですか?"と訊くと"失礼しました、さこう様。ビジネスクラスのお席が用意出来ました。"と言う。"生憎窓側ではないのですが宜しいでしょうか?"
宜しいも何もない。
"あ、有り難う御座います。"と多少興奮気味にお礼をした。
搭乗して暫くして食事の時間になったが、何も食べたくない。
メニューを見ると贔屓の神楽坂・虎白の小泉さんが監修した食事ではないか?
でもお腹一杯。
チーズとアイスクリームだけ頂いてピノ・ノアールを数杯飲んだ。
15日(日)の午後7時50分に羽田を発って同日の午後1時半にサンフランシスコ着。
その日はサンフランシスコ市内のホテルに泊まって月曜日にペブルビーチに来た。
気温は20度前後であろうか?
ちょっと寒い。
コテージに案内されると丁度ペブルビーチの18番ホールが目の前の極上の部屋。
素晴らしい!
上の写真は夕方撮った部屋からの写真。
部屋から見た18番ホール。
これは今日午前6時頃に撮った夜明け前の写真。
朝焼けが綺麗だ。今日も晴れるぞ。
さて、現在現地時間の火曜日の午前7時半。(日本時間火曜日の午後11時半。)
朝食を取って今日のプレーの始まりだ。
行ってきます。

酒匂隆雄 さこう・たかお
酒匂・エフエックス・アドバイザリー 代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。
