
国内外の銀行で為替ディーラーとして活躍され、その華麗な取引手腕から「貴公子」と称された酒匂隆雄さん。為替ディーラーの第一人者の顔とは別に、レーシング、海外旅行、ワイン・グルメに温泉旅行と、様々な趣味をお持ちで、人生を楽しく過ごすことに関しても一流人です。
このコンテンツでは、楽しい話題や日々の生活、たまには為替マーケットについて語っていただきます。
先週、道楽で輸入しているニュージーランドのEscarpment.ワインの販促を行う為に名古屋に出掛けた。
大概の所には飛行機で行くが名古屋は新横浜から新幹線で1時間25分で、新幹線の方が断然早い。
筆者は新横浜から、もう一人同行したパートナーは渋谷区に住んでいて彼は品川から乗車する。
以前はそのパートナーが隣同士の二人分のチケットを買って筆者の分は郵送してくれていたが、今回は"お互いにEX.アプリで買いましょう、その方が安いんです。"と言われたが、何だEX.アプリって?
もうこれは簡単。
ネットでEX.アプリを開けて新規登録すれば一発だ。
言われた通りにネット上から指定の号車と隣の席を予約した。
"SuicaなどICカードをお使いの方はSuicaの裏面の番号を登録すれば、お使いのSuicaをタッチするだけで新幹線にご乗車出来ます。"とあるが筆者はSuicaをiPhoneで使っており、その番号とやらが見付からない。
まあいいや。
"ICカードをお持ちでない方は、JR東海のEX.アプリ窓口で、予約時にご使用に成ったクレジットカードをお持ちになって発券を行って下さい。"とあるので東京駅の緑の窓口に行って"この予約分の発券をお願いします。"と言うと済まなさそうに、"あのう申し訳ないのですが、此れはJR東海さんのサービスで我々とは別会社なんです。"と言う。
へー、JR東海とJR東京は別会社だとは知っていたが、関東圏から関西方面に乗る新幹線はJR東海の管轄だとは知らなかった。
JR東海の窓口はJR東京のそれからほんの数十メートル離れた所に在り、直ぐに予約分の発券をしてくれた。
"自分のSuicaはiPhoneに入っており番号が分からないんだけど、次からICカードで乗るようにしたい。"と言うと"Suicaを開けて下さい。EX.アプリを開けて下さい。"とてきぱきと指示をしてあっという間に次からはネット或いはiPhoneから予約し、iPhoneを翳すだけで新幹線に乗れるようにしてくれた。
たまげた。
昔は駅に行って乗車日、行先、グリーン車なのか普通車などを書き込んで窓口に行って係員がマニュアルに近い方法でチケットを取ってくれていたが、正に隔世の感がする。
まあ新幹線に限らずJAL.だって予約は簡単ですよね。
(訳有りで筆者は飛行機はJAL.しか乗らない。JAL.の競争相手のあの会社の飛行機には只でも乗らないことにしている。)
アップグレード可のエコノミークラスを予約をする場合に多少まごつく事が有るが、今まで一度も失敗したことは無い。
慣れれば老人でもこう言った機械を使っての予約云々はちっとも難しくはないのだ。
ところで話は変わるがつい数週間前にこの遊楽・三昧で高齢者運転の事を書いたが、その後、高齢者による自動車事故が連日の様に起きている。
突然この様な高齢者による事故が増えるのは解せない。
と言う事は今まではこの様な事故が表沙汰にはなっていなかったのか?
と此処まで書いてふと気が付いた。そうか、高齢者が増えているんだ。
当然高齢者運転の事故が増えることも自然だ。
恥ずかしながら筆者は昭和22年生まれでベビーブームの第一期生だ。
同じくらいの年で"儂は未だ未だ運転は大丈夫だ!"と家族の反対を押し切って運転している高齢者が増えているんだろうな。
運転には相当自信のある筆者も最近とみに増えて来た高齢者による事故を見るにつけ、他山の石としなくてはなるまい。
(でも、今でも運転には相当自信が有ります。競争されたい方がいらっしゃれば、何時でもお相手致します!)

酒匂隆雄 さこう・たかお
酒匂・エフエックス・アドバイザリー 代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。
