
国内外の銀行で為替ディーラーとして活躍され、その華麗な取引手腕から「貴公子」と称された酒匂隆雄さん。為替ディーラーの第一人者の顔とは別に、レーシング、海外旅行、ワイン・グルメに温泉旅行と、様々な趣味をお持ちで、人生を楽しく過ごすことに関しても一流人です。
このコンテンツでは、楽しい話題や日々の生活、たまには為替マーケットについて語っていただきます。
今週は久々にグルメネタで行きましょう。
筆者は結構飲めるのだが、食べるほうはさっぱりだ。別にアル中ではないので酒ばっかり飲んでいるのではなく、食べることは食べるのだがたくさん食べられないのだ。食事をする時には大体「可能であれば半分にして下さい」と頼むことにしている。魚は食べるが、あまり肉は好きではない。まあ食べるとしてもせいぜい100グラム以下しか食べられない。ところが大好きな物がある。
麺類である。特に冷やし中華!
あんなに美味しい物は無いと思う。「上等な松坂ビーフのステーキと冷やし中華と、どちらがよろしいですか?」と尋ねられたら、躊躇なく「冷やし中華!」と答える。ところが、である。冷やし中華は9月になると店頭から消える。けしからん!「なぜ冷やし中華は夏の物なのだ?」とフェイスブックで吠えていたら、古い友人の一人が「同感だ。ぜひとも冬に冷やし中華を食べる会を作ろう」と言う事になった。
ところがやはり、なかなか冷やし中華を食べさせてくれるところが無い。友人が「5人集まればTホテルで部屋を貸し切って冷やし中華を供してくれる。どうする?」と言われ、一度は心が動いたが一流ホテルの部屋を貸し切って冷やし中華を食べるのは、どうも冥利が悪い気がしてならない。そこで、ダメ元で赤坂・一笑美茶樓に「普通の冷やし中華を作ってくれますか?」と聞いたら二つ返事で了解してくれ、素晴らしい物を作ってくれた。美味しかった!
シャンパン、今旬のボジョレー・ヌーボー、そしてワイン雑誌の中で最も権威ある「Wine Spectator」で2015年ベスト100の7位に選ばれた、小生が道楽で輸入しているニュージーランドの「Escarpment」の若いピノ・ノアールを持ち込んで、こちらも沢山頂いた。
皆さんも冬に冷やし中華はいかがですか?

酒匂隆雄 さこう・たかお
酒匂・エフエックス・アドバイザリー 代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。
