
国内外の銀行で為替ディーラーとして活躍され、その華麗な取引手腕から「貴公子」と称された酒匂隆雄さん。為替ディーラーの第一人者の顔とは別に、レーシング、海外旅行、ワイン・グルメに温泉旅行と、様々な趣味をお持ちで、人生を楽しく過ごすことに関しても一流人です。
このコンテンツでは、楽しい話題や日々の生活、たまには為替マーケットについて語っていただきます。
速いもので今週は11月の最終週。来月からは師走と呼ばれる1年の最終月となる12月に入る。
何と時間が経つのが速いことか!
歳を取るほど時間が経つのが速く感じると言うが、全く同感である。
現在は週に月曜日と木曜日に二回ほど上京して決まった用事を熟しているが、まあその日の来るのが速い事!月曜日は割合忙しくて週末の間も準備をすることが多いが当然毎日曜日が憂鬱で堪らない。
あーあ、また月曜日が来るのかとブルーに成ってしまうのである。
12月に成ると忘年会のシーズンとなり多くの方が飲む機会が増えるのであろうが、此方は毎日が忘年会の様なもの、別に何の感慨も無い。
忘年会=(年を忘れる会)って年に一度憂さ晴らしをする会なんですかね?
此方は晴らす憂さは無いし、くだを巻く相手も居ない。意外に思われるかも知れないが皆で徒党を組んで『飲みに行く』のは余り好きではない。現役の銀行員時代も車で通っていたせいもあり、「ちょっと一杯飲みに行こうか?」などと言うことは無かった。
何方かと言うとなるべく早く家に帰って、飲むなら家で飲む方が好きだった。家なら酔っぱらってそのままバタンキューで寝てしまえば良いんですからね・・・。
そうだ、一つ不思議な事が有る。
よくテレビでぐでんぐでんに成って街角で寝転がっている輩を見るが、あれ大丈夫なんだろうか?先ず自分の身の危険を心配するよりも、いい大人が前後不覚に陥るほど飲むものなんですかね?
我ながら人様の何倍も飲める自信が有るが酔っぱらって前後不覚に陥ったことは無い。恥ずかしながらこの年に成って酒を飲んでいる最中に時々何を喋ったかを忘れることは有るが、『酔っぱらうほど』は飲まない、いや飲めない。
そう言えば今でも相当飲める自信が有るが、酒量はめっきり減った。昔はワインを2本飲んでも平気だったが今はとんとダメ・・・飲むワインも昔は赤はカベルネ・ソーヴィニョン、シラー、メルロー、そして白はシャルドネなどの比較的しっかりしたワインを飲んだものだが、今は赤はピノ・ノアール、白はソービニヨン・ブランなどの優しいワインが好きだ。
やはり年のせいなんですかね?
昔は開けたワインを残すなんて有り得なかったが最近、特に憂鬱な(?)日曜日の晩はボトル半分くらい残すことが有る。日曜日は必ずシャンパンを1本空け、赤ワインも開けているのだが飲みきれない事が有る。一昨日の日曜日も半分くらい赤ワインを残して早く寝た。
ところで最近とても良い代物が有るのだ。DENSO のWINE SAVERと言う。ワインは時間が経つと酸化してしまって不味くなるのだが酸化を防ぐにはボトルの空気を抜けばいい。
写真の代物はワインのボトルにゴムの蓋をして上からこれを押すとウィーンと唸りながら空気を抜く物である。
これは良いですよ。ワイン仲間からプレゼントして貰った物だが凄く重宝している。
実はワインによっては(特に余り高いワインでないやつ)は空気を抜いて2日くらい経つとより美味しくなる事が有る。先日の日曜日はパスタを食べたのだが、矢張りパスタにはこってりしたイタリアの赤ワインが合う。
ところが濃くて飲みきれない。そこでちょっぴり我慢して空気を抜いて数日置いておくと(あ、冷蔵庫に入れて下さい。)開けた当日よりも美味しくなっていることがままある。
ご興味が有れば是非お試し下さい。
> DENSO - WINE SAVER
そう言えば日曜日に開けて残しておいたワインが有ったぞ。
さて、飲んでみるか!

酒匂隆雄 さこう・たかお
酒匂・エフエックス・アドバイザリー 代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。
