
国内外の銀行で為替ディーラーとして活躍され、その華麗な取引手腕から「貴公子」と称された酒匂隆雄さん。為替ディーラーの第一人者の顔とは別に、レーシング、海外旅行、ワイン・グルメに温泉旅行と、様々な趣味をお持ちで、人生を楽しく過ごすことに関しても一流人です。
このコンテンツでは、楽しい話題や日々の生活、たまには為替マーケットについて語っていただきます。
先週の遊楽・三昧でご紹介した様に、1週間アメリカに滞在して久々にゴルフをエンジョイしてきた。先週、月曜日までの顛末を書いたので今日は火曜日から。
火曜日にシカゴからLake Forestと言うリゾート地に移動し、Deer Path Innと言うホテルに滞在した。このホテルは凡そ100年前くらいに建てられた古いホテルで外観は古臭いのだが、内装は数年前に改築してモダンになった。此処に東京から1人(勿論筆者の事)、シカゴから3人、サンフランシスコから2人、そしてロサンゼルスとマイアミから1人ずつの合計8人が集合した。
目的はゴルフで、数人を除いて(筆者とあと一人は同年代のお医者さん。)非常に上手い。ハンディキャップ2.9のシングル・プレーヤーも居る。皆集まる最大の理由は勿論ゴルフだが所謂19番ホール(ゴルフを終えた後での大宴会。)を楽しむのも目的の最大理由の一つである。
最初の晩は大好きな2005年のシュヴェル・ブランのマグナム(2本分)とキャビアを楽しんだ。勿論もっと沢山のワインを飲んだのだがきりが無いので一番好きなワインの写真だけにしておこう。
あ、食後に「良いウィスキーが有るから飲もう。」と此れも筆者が大好きなシングル・モルト・ウィスキーのMacallan を持って来た。
ン?25年物?此れは知らない。
美味しい!
「わー、今迄飲んだMacallanの中で一番美味しい!」と言ったら、「そうだろ、此れ珍しいんだ。高いんだぜ。」と言う。
「高いって、幾ら?」と訊いたら、「25万円。」とケロリと言う。
嘘だろうと思ったが、帰って来て調べたら本当に25万円するんだ!もう少し飲んでおけば良かった。
水曜日はいよいよ去年の全米オープンが開催されたErin Hillsでのプレー。もう大変綺麗なゴルフ場で溜息が出る程だ。
17番ホールでドラコン(あちらではLongest Drive.と言う。)を行ったが何と筆者が優勝。実は普段はたった180ヤードくらいしかドライバーは飛ばないのだが、ハイ・ハンディキャップ(下手なので多くのハンディキャップをくれる。)の筆者とお医者さんは皆とは少し前のティーから打って結果的に一番になったのだ。
木曜日は2020年のRider Cup(毎年アメリカと欧州のトップ・プレーヤーが集まってどちらが強いかを競う。)が開催されるKohlerのWhistling Straits.でのプレー。Whistling Straitsとは直訳すると『口笛海峡』でミシガン湖からの風が強くて口笛を聞いている様な感じがするからそう呼ぶのだろう。旗が横にパタパタと揺れている。
上の写真はショート・ホールのパー3であるが風次第では9番アイアン(普通だと筆者には約110ヤードの距離)にするか6番アイアン(約150ヤードの距離)にするか迷う恐ろしいホールである。
金曜日の最終日は同じくKohlerのRiver Course。川に沿ってコースが出来ており、丁度釣り人がキング・サーモンを釣り上げていた。日本では考えられない光景だ。
無事にタフなコースで3ラウンドプレーしたが全て歩き。名門コースではこれが普通だ。お陰で去年の2月に記録した13,800歩の1日の歩数を大幅に更新し、水曜日19,400歩、木曜日20,500歩、そして金曜日18,800歩の大記録を打ち立てた。お陰で最終日の夜は足腰が立たなくなっていたが・・・。
現地時間土曜日のお昼過ぎのシカゴ発のJAL便で帰って来たのだが天気予報によると台風が来ているらしい。帰国する日本時間日曜日の午後、この台風がもろに関東地方を直撃しそうではないか!
でもこればかりは仕方ない。運航するだけでも幸いだ。
結局無事に日曜日の午後3時半頃に成田に着いた。疲れた。でも面白かった。
次は何とゴルファー垂涎の的であるマスターズが開催されるオーガスタで5月にプレーする。それまでにうんと練習しておかなくてはならないな!

酒匂隆雄 さこう・たかお
酒匂・エフエックス・アドバイザリー 代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。
