国内外の銀行で為替ディーラーとして活躍され、その華麗な取引手腕から「貴公子」と称された酒匂隆雄さん。為替ディーラーの第一人者の顔とは別に、レーシング、海外旅行、ワイン・グルメに温泉旅行と、様々な趣味をお持ちで、人生を楽しく過ごすことに関しても一流人です。
このコンテンツでは、楽しい話題や日々の生活、たまには為替マーケットについて語っていただきます。
先週の7日の火曜日、親しい友人から『神明の花火大会』にお招きを受けた。最初は「ん？山梨での花火大会？」と訝ったがその友人が「涙が出るほど感動します！」と言い切ったので参加することにした。
実は毎年7月最終土曜日に開催される隅田川の花火大会にも呼ばれており、これは船を借り切って隅田川から花火を見上げる催しで今まではこれが『一番凄い花火大会』だと思っていた。生憎先週は台風13号が接近しており、当日の7日頃に関東地方を直撃する恐れが有った。天気予報によれば前日の6日になっても関東地方直撃の恐れは消えず、「こんな天気で花火大会が開催されるのだろうか？」と思ったが、開催なのか中止なのかの連絡が無い。
7日当日早朝、友人から「花火大会開催が決まりました。」との連絡があり、兎に角も半信半疑で集合場所の東京駅・八重洲口に急いだが、着く8時半頃には案の定ぽつぽつと雨が降り始め、風も強くなってきた。
「大丈夫かいな？」とは思いながらも、何せ大型バスをチャーターしての大名旅行。別に心配することも無い。
東京を出発して中央高速に乗ってから直ぐに高級シャンパンであるドンペリやニュージーランドワインの秀作であるCloudy Bayのシャルドネがぽんぽんと開けられ、もうこうなると天気は（花火もとは言わない・・・）どうでもよくなってどんちゃん騒ぎ。これはもう筆者の大好きなパターンである。ドンペリを抱えて独り占めだ！
出発して1時間程経ち、沢山シャンパンとワインを飲んでいい気持ちになっているとトンネルに入った。山梨県大月市と甲州市を結ぶ笹子トンネルと言うらしい。数分後に笹子トンネルを抜けると、あら不思議。青空が広がりすっかりいい天気ではないか！
台風は何処へ行った？
「何でだろう？」と素っ頓狂な声を上げたら物知りが「山梨は盆地だから台風の影響を受けないんです。今日の花火大会には全く影響ありません。」と断言してくれた。
宿泊先のホテルには13時前に着き、14時から16時まで宴会があるのでそれまでゆっくり温泉にでも浸かって下さいと言われたが、眠くて小一時間寝てしまった。明るい内の宴会と言うものに初めて（？）参加したが再び甲州ワインや地酒を沢山頂きながらの宴会も楽しいものであった。
宴会が終わり花火大会会場に向かったがこれも大型バスでの送迎付きで全てが極めてスムーズに進み、快適そのもの。我々は招待席で鑑賞するとの事で、花火大会が始まる1時間前くらいまで涼しいバスの中に留まり、席取りの為に早くからぞろぞろと歩いている人達には（少しだけ）申し訳ない気がした。
招待席は河原の真ん中に番号で仕切られており、勿論特等席である。
花火大会が始まった。何と大きな花火は頭上で花開きiPhoneのカメラには入り切らないではないか！もう兎に角びっくり仰天して写真を撮ることなど忘れてしまって黙って頭上で炸裂する花火と音を堪能した。
これ等の写真はご一緒したプロ級のカメラマンの方から拝借しました。
うん、この『神明の花火大会』は間違いなく日本一であろう！
聞くところによると凡そ20万人の観客が花火鑑賞に訪れたらしいが皆さん、花火大会の前そして後も皆整然と歩き極めて秩序高い大会であった。
物凄く感激し、招いてくれた友人に「是非とも来年も呼んで下さい。」とおねだりをして来年の予約をしてしまった。
翌日、山梨名物の『ほうとう』を自分で打ってそれを食したり、また昇仙峡を訪ねたりの楽しい旅行となったが帰途に着く為に中央高速に乗った途端に雨が降り始めたのには驚いた。実は筆者は『晴れ男』で何かの行事の時に雨が降ることは滅多に無い。
皆さんも将来出掛ける時に雨に降って欲しくない時はご一報下さい。
それに合わせて筆者も予定を組んで出掛ければ、晴れること間違い無し！
酒匂隆雄 さこう・たかお
酒匂・エフエックス・アドバイザリー 代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。
