国内外の銀行で為替ディーラーとして活躍され、その華麗な取引手腕から「貴公子」と称された酒匂隆雄さん。為替ディーラーの第一人者の顔とは別に、レーシング、海外旅行、ワイン・グルメに温泉旅行と、様々な趣味をお持ちで、人生を楽しく過ごすことに関しても一流人です。
このコンテンツでは、楽しい話題や日々の生活、たまには為替マーケットについて語っていただきます。
先週土曜日、赤坂のアークヒルズクラブで開催された「豊かな明日への架け橋」をメインテーマとしたアメジスト香港主催のセミナーに参加した。
セミナーは2部構成で、第1部は「米国経済を不動産から読み解く」で、12月の利上げが確実視されている米国経済をわかりやすく説明して頂いた。
筆者は第2部から講師として参加し、テクニカル分析で有名な10年来の友人である川口一晃さんと対談の様な形で、為替と株の話をさせて頂いた。
川口さんとは今までに何回も対談を経験しており、お互いに気心は知れている。大まかな筋書きは聞いていたのだが、ほとんどがぶっつけ本番のアドリブの様な形で対談は進んだ。
ここだけの話だが、お互いに話をするのは「嫌いではなく」放っておくと話が止まないので司会者は苦労しているみたいであった。あっと言う間に１時間半が過ぎ、お互いに『まだ話し足らない』風であった。
そして何といっても圧巻は第三部のダイヤモンド・ダイニング代表松村厚久氏とノンフィクション作家の小松成美女史との対談であった。皆さんの中の多くの方々が既にお読みになっていると思うが、小松女史がお書上げになった松村氏の生き様を綴った「熱狂宣言」そのままの話をユーモアを交えながらお話し頂き、感激した。
ご自身で若年性パーキンソン病であることを公にされ、それに決して負けずにダイヤモンド・ダイニング社を率いていくリーダーシップには脱帽するどころか、凄まじさを感じた。あっと言う間に約4時間にも上ったセミナーが終わり、次はお楽しみの懇親会だ。
僭越ながら筆者もご提供申し上げたワインを含め豪華賞品を揃えた大抽選会もあり、美味しい食事とシャンパン・ワインを頂きながら盛大に盛り上がった。
ちょっとしたハプニングが有った。1位の豪華賞品は最新鋭の「iPhone 6S」だったのだが、当選者が決まった途端に「達成感」の様な物が流れて静かになった途端に司会者が「そうだ、もう一つやりましょうよ」と言ってセミナー主催者であるアメジスト香港社長の財布を巻き上げ、クレジットカード以外の香港ドルと日本円を勝手に出して「これが賞品です！」と宣言した。
キャッシュで香港ドルは約3万円相当、そして日本円は約7万円もあり、合計約10万円の大盤振る舞いとなってしまった。当選された方は投資家であり、また著名な女性企業家でもある筆者がお招きした友人でびっくりしておられ、「えーっ、頂いてもよろしいのでしょうか？」と恐縮されていた。社長が「タクシー代も無くなっちゃったよ」と嘆いておられたので気を利かせた司会者が「千円だけ」返していたのには笑ってしまった。
アークヒルズクラブでのセミナーと懇親会が終わり、次は二次会に突入だ。場所はダイヤモンド・ダイニング社の松村社長の思いがこもったバー「1967」（いちきゅうろくなな）。1967は松村社長のお生まれになった年らしく、日本で一番シャンパンが開くバーだそうである。当然シャンパンを飲み、食事も頂いたが美味しかった！
帰ろうとしたら「特別室であるカラオケルームをお見せします」と言われてその後2時間も居座ってしまい、帰宅すると午前2時を回っていた。とほほ。
聞くところによると、その後も多くの方々が隠れ家のバーである「Cast78」になだれ込んだらしい。皆、お若い！そういう訳で大成功の内に2015年秋のアメジスト香港主催のセミナーが終了したが、次は2016年の6月に開催されるらしい。今回も多くの方々の申し込みがあり、お断わりする程の状況であったと聞く。
皆さん、次回は（次回も？）早めに参加申し込みをなさってくださいな！
酒匂隆雄 さこう・たかお
酒匂・エフエックス・アドバイザリー 代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いＵＢＳ銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。
