
国内外の銀行で為替ディーラーとして活躍され、その華麗な取引手腕から「貴公子」と称された酒匂隆雄さん。為替ディーラーの第一人者の顔とは別に、レーシング、海外旅行、ワイン・グルメに温泉旅行と、様々な趣味をお持ちで、人生を楽しく過ごすことに関しても一流人です。
このコンテンツでは、楽しい話題や日々の生活、たまには為替マーケットについて語っていただきます。
大手町に25年位贔屓にしていた鯛茶漬け屋さんがあった。築地・錦水と呼ぶ。『あった。』と過去形にしたのは、残念ながら3月3日付けでお店を閉めてしまうからである。以前は旧丸ビルにあり、およそ15年前くらいに現在の新大手町ビルに引っ越してからも「鯛茶会」と称して元為替ディーラーや新聞記者が月に一度ここに集まって情報交換を続けて来た。
以前は築地で料亭をやっていたらしいが、その後丸之内に移ってサラリーマンを対象に鯛茶漬けを主に居酒屋の様なサービスを提供していた。ここの鯛茶漬けは豪快に真鯛をご飯にぶっ掛けて少し下品に頬張る。筆者は「ご飯小盛り、鯛大盛り」にして貰っていた。とにかく美味しくて月に一度集まるのが大変楽しみであった。
ところが最近気になっていた事があった。以前は並んで待つほど大盛況であったのにお客さんの数が少ない。味も変わらず、値段も変わっていないのだがどうしたんだろう?
実は毎度この鯛茶会の後、同じビルにあるスターバックスで何とかラテ(実はコーヒーは余り好きではなく、普段は飲まない。)とか言う物を飲みながら情報交換を続けていたのだが、昔はガラガラだったのに最近は中々4~5人分の席が取れないのだ。どうしてだろう?
ちょっと考えてみた。鯛茶漬けは1,350円。コーヒーは350円位かな?お昼を食べてコーヒーを飲んだら合計1,700円。
最近のスターバックスを見ると若い人達がコーヒーと、コッペパンではなかろうがパンみたいの物を食べながら一生懸命スマホをいじっている。そうだ、最近の若者は鯛茶漬けは食べないで直ぐに喫茶店(コーヒー・ショップでも何でもいいや。)に行ってコーヒーを飲んでささっとパンを食べてスマホで時間を潰すんだ。これでおそらく700円位かな?
そうか、寂しいなあ?
丸之内や大手町と言うと金融街のど真ん中でそこそこの給料を貰っているのだろうが、ランチも節約するのかなあ?もしかして、ただの勘違いかも知れないが、上の勝手な推測でないと錦水さんの閉店、そしてスターバックスの隆盛が理解出来ないのであります。
どなたか違ったご意見をお持ちでしょうか?
話は違うが平昌オリンピックが始まった。平壌オリンピックとも揶揄されるが正直余り興味は無い。凄く面白かったのは、開会式で式場の真ん中で歌を歌うお爺ちゃんの傍に、赤いウェアを来た不審者が堂々と近付いて来た事である。あんなのが罷り通るんですかね?
男子ジャンプ競技が終わったのが真夜中過ぎで、その時間は会場から市内に戻る終電が終わった後と言うのも笑ってしまった。無料の切符を貰っても行きたくはないが、行かなくて良かった!とは言え、日本選手のメダル獲得が報じ始められた。
頑張れニッポン!

酒匂隆雄 さこう・たかお
酒匂・エフエックス・アドバイザリー 代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。
