
国内外の銀行で為替ディーラーとして活躍され、その華麗な取引手腕から「貴公子」と称された酒匂隆雄さん。為替ディーラーの第一人者の顔とは別に、レーシング、海外旅行、ワイン・グルメに温泉旅行と、様々な趣味をお持ちで、人生を楽しく過ごすことに関しても一流人です。
このコンテンツでは、楽しい話題や日々の生活、たまには為替マーケットについて語っていただきます。
よく灯台下暗しと言う。
故事ことわざ辞典によると、『灯台下暗しとは、人は身近なことには案外気がつかないものだというたとえ。』とあるが、先日正にその様に感じる事があった。
筆者は所帯を持って以来横浜・本牧地区に住んでおり横浜大好き人間である。10数年前に越して、現在住んでいる家の近くに三渓園と言う名園がある。三渓園は案内によると、『実業家で茶人の原三溪によって作られた日本庭園で、国の重要文化財建造物10棟、横浜市指定有形文化財建造物3棟を含め、17棟の建築物を有し、広大な敷地の起伏を生かした庭園との調和がはかられています。』とある。
■三渓園公式サイト
四季折々に三渓園の庭園を見る為に関東近辺から沢山の人々が訪れるが、不思議なもので『隣組』である我々は余り訪れない。先日久し振りに訪れたが大変良かった。もっと頻繁に行かねばなるまいな。
今日は沢山の写真をご披露しながら簡単な三渓園ツアーに参りましょうか?
我が家の前の小さな公園を降りて行くと横浜市民公園テニスコートがある。それを左に見ながら歩くと懐かしいSLが在りよく子供達が戯れている。
5分ほど歩くと三渓園の池に出くわし、多くの鴨が泳いでいる。家から麩を持って行って餌として与えたが決して2メートル以内には近付いて来ない。
この池を過ぎると丘が見えてこの裏が我が家になる。そして三渓園の裏口に到着だ。(三渓園には入り口が二つあり、こちらは西側の裏口になる。)
入って直ぐに猫が歓迎してくれた。動物好きなので向こうも分かるらしい。
京都から運んで来た東慶寺仏殿。謂れの有りそうな仏像。
これも京都から運んで来た旧燈明寺本堂。小さな祠。
此処からが三渓園の最も綺麗な部分。西側から見た池。違ったアングル。京都の風情のある石道。
東側から見た池。逆光の三重塔が美しい。見難いが船の上に鳥が佇んでいる。
さて逆コースになってしまったが正門から出た。料金表を見ると大人700円で安くはないな。でもこれだけの大きな庭園を管理・維持するのは大変なのだと思う。大人700円の下に『横浜市在住の65歳以上の方200円。』とある。
そう、65歳になった時に横浜市から送られてきた『濱ともカード』なる物を見せると入園料が200円になるのだ。横浜市は割合市民税が高いと言われているが、横浜市から受けている唯一の恩恵だと感じた。
三渓園は素敵な所です。春は梅、桜、水仙、夏は蛍、秋は菊、そして紅葉。他にも沢山有るのだろうが『余り行かない』筆者はよく知らない。もう少し頻繁に訪ねる事にしよう。
皆さんのご近所にも『灯台下暗し』の素敵な処はありませんか?

酒匂隆雄 さこう・たかお
酒匂・エフエックス・アドバイザリー 代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。
