
国内外の銀行で為替ディーラーとして活躍され、その華麗な取引手腕から「貴公子」と称された酒匂隆雄さん。為替ディーラーの第一人者の顔とは別に、レーシング、海外旅行、ワイン・グルメに温泉旅行と、様々な趣味をお持ちで、人生を楽しく過ごすことに関しても一流人です。
このコンテンツでは、楽しい話題や日々の生活、たまには為替マーケットについて語っていただきます。
もうあと数日で12月入り。
まあ時間が経つのが早い事!そろそろ年賀状を書く準備をしなくてはならないな。
この時期になると喪中のご案内を頂くが毎年その数が増えている気がする。
ほとんどが年賀状を頂く方のご両親か義理のご両親が亡くなられた為の欠礼案内であるが、時々、前年まで年賀状を頂いていた方が亡くなって奥様かご家人からご案内を頂くが、これは実に寂しい。
今年、思わずくすっと笑ってしまった案内を凄く親しい友人から受け取った。彼はウィットとユーモアに富んだ男であるが(未だ生きているので過去形の『男であった』ではない。)最近お互いにご無沙汰していた。
文面は、先ず『これは喪中のお知らせではありませんので年のため』から始まり、本人は未だ生きている事を知らせてくれた。
彼とは同い年でかれこれ40年近い付き合いであるが、当然彼も古希を迎えた。
そして身につまされる事を案内に書き連ねている。
『お陰様で今のところまずまずの健康状態でゆったりのんびりと平穏な暮らしを続けておりますが、この先、当然のことながら足腰が弱り、背中は丸く目は遠くトイレは近く、体力気力とも次第に衰えていくものと心の準備をしております。』
確かに自分も目は遠くなったが別に背中は丸くはなく、トイレにそんなに近い訳でもないぞ!彼は昔はゴルフが上手で健康そのものであったが、奴も弱ったものだ・・・。
そして、『ということで、今年古希を迎えたのを機に、年賀のご挨拶を失礼させていただくことに致しました。』と。
うーん、成る程。
確かに年賀状書きは苦痛だ。昔は350枚くらい書いていたが段々減って今は320枚くらい書いているかな?書くと言っても宛名はPCを使ってプリント出来るし、肝心の文章は印刷している。
このままだと味もそっけもないので必ず一言汚い字(?)ではあるが恥を忍んで書き込むことにしているのだが、やはり全てをプリントし、一言書くのには2~3日は掛かる。
ただ、年に一度年賀状を通してお互いに消息を伝え合うのは楽しみでもある。
友人の決めごとに『成る程!』とは思ったが、もう暫くは年賀状書きを続けるとしよう。



話は変わるが先週末所用で沖縄に出掛け、ついでに(?)ゴルフもプレーした。関東地方は最低気温が2度~3度と言う事であったが沖縄は18度~20度で、連れは半袖・半ズボンでプレーしていたが、この年寄りは長袖・長ズボンで勘弁して貰った。ゴルフ場は海に面したリンクスで景色も良く、まるで昨年プレーしたペブルビーチを彷彿とさせる良いゴルフ場であった。
また行きたいな。
そして東京に帰って来ると確かに夜の気温は3度から4度。
ああ、寒いのは嫌だ!
沖縄は良いぞ!

酒匂隆雄 さこう・たかお
酒匂・エフエックス・アドバイザリー 代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。
