
国内外の銀行で為替ディーラーとして活躍され、その華麗な取引手腕から「貴公子」と称された酒匂隆雄さん。為替ディーラーの第一人者の顔とは別に、レーシング、海外旅行、ワイン・グルメに温泉旅行と、様々な趣味をお持ちで、人生を楽しく過ごすことに関しても一流人です。
このコンテンツでは、楽しい話題や日々の生活、たまには為替マーケットについて語っていただきます。
先週は雅の世界の話をしたが、今週も『雅の宿』と称して素敵な宿をご紹介しよう。
伊豆修善寺温泉に『あさば』と言うお宿が在る。この宿は延徳元年(1489年)に修善寺曹洞宗開山の折りに門前に開いた宿坊に始まると言われており、先ずは大きくて古い玄関に驚かされる。
部屋は能舞台が目の前に広がる『湯屋』と言う部屋を何時も用意して頂く。最近はすっかり日の入りが遅くなったが、徐々に日が暮れて益々荘厳さを増す能舞台を見るのは圧巻である。着替えて余り大きくはない露天風呂で汗を流す。
湯温はそんなに熱くなくてゆっくりと寛げる。そして楽しみの食事。
実は筆者は温泉は好きだが温泉旅館の食事は大の苦手である。あの刺身(冷たい物)、茶碗蒸し(温かい物)、携帯燃料でぐつぐつ煮る鍋物(熱い物)などがどどーんと一同に供されるのを見るだけで食欲が萎える。
あさばの食事は違うのだ。下が先日泊まった時のメニューだが、これが一品ずつ出て来るのだ。どどーんじゃないですよ。
筆者は小食であることを知っていて量を加減してくれる。嬉しい心遣いではありませんか!全ての料理のご紹介をすると日が暮れるのでメイン・ディッシュであった鱧(はも)と松茸の吸い鍋なる物をご紹介しよう。
鱧は関東では余り馴染みが無いが、関西ではよく食べる。脂が乗っていて物凄く美味しかった。よしもう一品ご紹介しよう。
刺身であるが筆者の為に半分にして頂いている。奥はクエ。左は相模湾で取れたイカ、そして右も同じく相模湾で取れた海老を昆布締めたもの。実に美味しいのであります。
そして酒。シャンパン、ワイン、焼酎、そして日本酒の何でも揃うが、何と言っても此処あさばと神楽坂の虎白でしか飲めない新潟の鄙願(ひがん)がお勧めである。
えーい、ついでにもう一つ最後にデザートをご紹介しよう。これはアイスクリームなのだが、何と生姜と焼き茄子の味がする。際に生姜をすり潰したり焼き茄子を濾してアイスクリームを作るそうで、大変珍しくて美味しい!
まあ兎に角一度いらっしゃることをお勧めする。絶対に満足為さるであろうことを確約します。
車で行くと昔は沼津インターで降りて少し戻って海沿いを走り、横浜から3時間近く掛かっていたが新東名が出来て新たに長泉沼津と言うインターチェンジが出来てからはそのまま中伊豆に直行出来て2時間は掛からない。
其処で一つご注意。長泉沼津から伊豆縦貫道と伊豆中央道を通って修善寺に行くのだが、途中必ずネズミ捕りをやっている場所が有る。具体的な場所を特定出来ないのだが、制限速度が50キロに成った途端にやっている。ウィークデイなのに、今迄ネズミ捕りをやっていた確率は半分以上なのでまあ『何時もやっている。』と思っていた方が無難であろう。
さあ皆さん、お気を付けていらしてお楽しみ下さい。
施設名 | 伊豆・修善寺 あさば旅館 |
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所在地 | 〒410-2416 静岡県伊豆市修善寺3450-1 > 付近の地図はこちら |
連絡先 | TEL:0558-72-7000(代) FAX:0558-72-7077 MAIL:info@asaba-ryokan.com |
備考 | あさば旅館 公式サイト |

酒匂隆雄 さこう・たかお
酒匂・エフエックス・アドバイザリー 代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。
