
国内外の銀行で為替ディーラーとして活躍され、その華麗な取引手腕から「貴公子」と称された酒匂隆雄さん。為替ディーラーの第一人者の顔とは別に、レーシング、海外旅行、ワイン・グルメに温泉旅行と、様々な趣味をお持ちで、人生を楽しく過ごすことに関しても一流人です。
このコンテンツでは、楽しい話題や日々の生活、たまには為替マーケットについて語っていただきます。
8月1日でこの遊楽・三昧が100回と成り、有り難いことにトレード・トレードさんが「何か面白い企画をしましょう。」と言う事に成り、その一環で筆者が道楽で輸入して居るニュージーランドのワインを読者の皆様にプレゼントしようと言う事に成った。相当数の応募があり9月末で締め切ったらしいが、応募に際して筆者宛てへのご質問をお受けしたらこれまた沢山頂いた。
趣味のワインや為替に関するご質問が多かったが、全てのご質問にお答えする訳に行かないので多くの皆さんにご興味のあるご質問をピック・アップしてお答えしようと思う。尚来週はワインのご当選者が分かっているのでプレゼントするワイン(白3本、赤3本の合計6本)のご説明を致しましょう。
ご質問。
‐ワインやグルメについてお聞かせください。
答え。
‐筆者はワインは大好きであるが決してグルメではない。グルメとは食通や美食家の事を言うのであろうが筆者は小食で、余り『あれを食べたい、これを食べたい。』と言う願望は無い。先々週ロサンゼルスに行き、サンタモニカの超有名なレストランで食事をしたが何の感慨も湧かなかった。「量を少なくしてくれ。」と頼んだがそれでも手に負えず、往生した。何方かと言うとあっさりとした麺類とかが好きである。
ワインは若い頃から飲んでいるが好みは随分変わった。若い頃は赤はカベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、シラーなどのボルドー系のフル・ボディー(どっしりした)のワインを好んだが、歳を取るにつけこの様な濃いワインは段々苦手と成り最近は専らピノ・ノアールを好みにしている。実は今回の賞品の赤ワインは全てピノ・ノアールである。
ピノ・ノアールはフランスのブルゴーニュ地方産が有名で、皆さんもロマネ・コンティと言う名をお聞きになった事はあろうが、これは1本何十万円どころか数百万円する物もある。来週開催されるワイン・オークションを見たら2002年のロマネ・コンティが1,230,000円、2003年が1,550,000円、2004年が1,200,000円となっている。これはStarting Priceだからこれから競り上がって行くことになる。恐ろしい!
ピノ・ノアールの特徴は芳醇な香りと爽やかな味にあるが、1本100万円以上も出しますかねえ?
白ワインは若い頃は専らシャルドネと言う、おそらく皆さんには一番馴染みの深いしっかりしたワインを飲んでいたが、最近はソービニヨン・ブランと言うフルーティーな物を好んで飲んでいる。今回賞品としてご提供したEscarpment Wineryが在るニュージーランドのMartinboroughではソービニヨン・ブランが出来ず、シャルドネ、ピノ・グリ、そしてリースリングをご用意した。
ワインは楽しいですね!
ご質問。
‐為替で無理なく儲ける方法を教えてください。
答え
‐世の中を見回すと預金金利はほぼゼロ。一番安全な国債の利回りもほぼゼロ。証券会社が勧める『Reit』やら投信の利回りもせいぜい数パーセント。この様な金融環境の中で10万円を30万円にとか、100万円をその何倍にでもしようと言うのは中々難しい。いや、殆ど不可能と言うもの。
では100万円を200万円にしようと言う様に、元本で考えないで年率20~30%儲けたらどうだろうと、発想の転換をしたら如何であろうか?年率24%儲けしようとしたら月率2%儲ければいい。
100万円の2%は2万円。計算されたらお分かりになると思うが100万円を元本にしてFXで月2万円を稼ごうとするのは『そんなに難しくはない』。難しいのはコンスタントに月2万円を稼ぎ続ける事である。これも計算されたらお分かりになるが、レバレッジの掛け方次第ではあっと言う間に4万円でも5万円でも損をする。チャンスがあれば、今度一緒にシミュレーションをやってみよう。
結論。
利益目標を立て、元本(100万円を200万円にしたい。)ではなく利率(24%なら御の字ではないか。それで100万円が124万円になる計算だ。)を考えて無理をしないで、きちんと損切りを入れてやりましょう。
ご質問
‐これまでの車遍歴について教えてください。
‐答え
全て国産車。
トヨタ『カローラ 1200-SL』(就職して初めて月賦で買った車)
三菱『ランサーセレステ』
日産『ブルーバード SSS ターボ』『ブルーバード マキシマ』(2台。最初マニュアル、そしてオートマ。)
トヨタ『ソアラ』『アルテッツァ』
日産『フェアレディZ』『ブルーバード マキシマ』
トヨタ『スープラ・ターボA(限定車)』
ここら辺から2台所有。
ホンダ『NSX』『ビガー』
日産『ブルーバード SSS』
トヨタ『ソアラ』
マツダ『アテンザ』『RX-8』
ホンダ『S2000』
トヨタ『プリウス』『クラウン・アスリートV』『クラウン・アスリートVX(限定車)』
ニッサン『フェアレディZ』『フェアレディZ Version NISMO Type 380RS(限定車)』
スバル『インプレッサ STI』『エクシーガ』『WRX S4(限定車)』
こんなものですかね?もしかしたら何台か忘れているかも知れない。面白かった車はホンダ『NSX』、トヨタ『クラウン・アスリートVX(限定車)』、そして『フェアレディZ Version NISMO Type 380RS(限定車)』であろうか?
ゴルフは飛ばず、寄らず、そして入らずで止めたが、車は寄る年波には勝てず動体視力が落ちて高速運転が怖くなり(5年くらい前にドイツのニュルブルクリンク・サーキットでM3を運転していて死ぬ思いをした。)今は四駆のスバル『WRX S4』で(ちょっとだけ速く)走り、孫のアッシー車のエクシーガ(ドンガメの様に遅い。)を気軽に運転している。
今回は三つのご質問にしか答えられなかったが、これからもどうぞ宜しくお願い致します。
来週のワイン当選者のへのワインの説明もお楽しみに!

酒匂隆雄 さこう・たかお
酒匂・エフエックス・アドバイザリー 代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。
