
国内外の銀行で為替ディーラーとして活躍され、その華麗な取引手腕から「貴公子」と称された酒匂隆雄さん。為替ディーラーの第一人者の顔とは別に、レーシング、海外旅行、ワイン・グルメに温泉旅行と、様々な趣味をお持ちで、人生を楽しく過ごすことに関しても一流人です。
このコンテンツでは、楽しい話題や日々の生活、たまには為替マーケットについて語っていただきます。
毎日暑い、暑いと文句を言っていたら8月8日の立秋を過ぎ、暦の上ではもう秋なんですな。
午後6時を過ぎると日の入りを30分後に控えて、大分うす暗くなってきた感が有る。
春は好きな夏を待つ楽しい季節だが、秋は嫌いな冬を待つ寂しい季節で、余り好きではない。
只、昨今春は花粉症に悩まされて昔ほどの思い込みは無いが....
ところでこの"遊楽・三昧"が先週で第200回を迎えた。
1年約50週とすると書き始めてから凡そ4年経つ訳だ。
月日が経つのは本当に速い!
その凡そ4年前にトレード・トレードさんから、"酒匂さんは本当に自由奔放に生きておられて羨ましいです。週に一度その自由奔放さについて面白おかしく書いて頂けませんか?テーマは何でも結構です。"とお誘いを受けた。
まあ自由奔放に生きているのは正しいが、それについて書くとは何だろうと首を傾げていると、"なーに、ご趣味のワイン、ゴルフ、車などの楽しさをご紹介頂き、たまに為替の話でもして頂ければ結構です。サブ・タイトルは畢生の遊楽・三昧としましょう。"と言われた。
遊楽・三昧は分かるが、恥ずかしながら畢生の意味が分からなかったが、知ったかぶりをして"面白そうですね、いいですよ。"と答えて慌てて辞書を引いて畢生の意味を調べた。
三省堂 大辞林によると、
「畢生」は
‐ひっせい
‐生まれてから死ぬまでを通じた全部の期間。一生。生涯。 「 -の大作」 「 -の大業」
とある。
ついでに大辞林で遊楽・三昧を調べると、
「遊楽」は
‐ゆうらく
‐山野・温泉などに行って遊び楽しむこと。遊びまわること。行楽。
「三昧」は
‐さんまい
‐心を一つのものに集中させて、安定した精神状態に入る宗教的な瞑想。また、その境地。
連濁により「ざんまい」となることが多い。名詞または形容動詞の語幹に付く。
① ともするとその傾向になるという意を表す。 「刃物-に及ぶ」
② その事に熱中するという意を表す。 「読書-に明け暮れる」
③ 心のままにするという意を表す。 「ぜいたく-な生活」
まあ要するに畢生の遊楽・三昧とは、"一生趣味や道楽に遊び惚けていること。"と言うことか?
確かに2001年に現役を退いてからはゆるりゆるりとした生活をしてきたが、遊び惚けるほどでもなかったな。
さて皆さん、第100回目の時もそうだったが今回も第200回目を記念してトレード・トレードさんが再び抽選でワインを進呈するそうだ。
そのワインはご存じの方も多かろうがニュージーランドのEscarpment Winery.のピノ・ノアール(赤ワインの品種で、あのロマネ・コンティもこれである。)で、PAHI、KIWA、TE REHUAの3種類のワインから合計5本が贈られる。
少しこれ等のワインの説明をすると、
‐PAHI.
年産300ケース。 マーティンボロの中心街にあるこの畑の樹齢は30年以上で、ニュージーランドで最も樹齢の高い畑のひとつ。土壌は他のシングル・ヴィンヤードとは異なり、沖積層の粘土質。熟成の新樽比率はやや低めの30%。口当たりが柔らかで、よく熟した純粋な果実の風味が印象的なエレガントなワイン。おおらかに育ったブドウの純粋な味わいがストレートに伝わってくる。若いうちからでも十分楽しめるが、5~10年は変化・熟成を楽しむことができる。
‐KIWA.
年産300ケース。 マーティンボロの中心街にあるこの畑は1989年に植樹されたもので、土壌はマーティンボロ・テラスとして有名な沖積層の砂利。熟成の新樽比率はやや低めの30%。 ハーブやベリー系果実の香りと果実味あふれるスパイスの効いた華やかな味わいが印象的で、ニュージーランドの伝統的なピノ・ノワールの特徴がよく表れている。適度な複雑さも兼ね備えており、若いうちからでも十分楽しめるが、5~10年は変化・熟成を楽しむことができる。
‐TE REHUA.
年産300ケース。 マーティンボロの中心街にあるこの畑(1.1ha)は1994年に植樹されたもので、土壌はマーティンボロ・テラスとして有名な沖積層の砂利。熟成の新樽比率はやや低めの30%。他のシングル・ヴィンヤードが2、3種類のクローンを使用しているのに対して、非常に多種類のクローンを使用しているのが特徴。そのため、色が濃く、果実味が凝縮され、スパイシーでとても複雑な味わいのワインに仕上がっている。若いうちはやや閉じた印象があるが、長期熟成に向くタイプで、10~15年は変化・熟成を楽しむことができる。
これ等のワインは東京の有名なホテルやレストランでも提供されており、大変美味しいワインです。
飲む前2時間くらい前に抜栓し、少し冷やしてお飲み下さい。
どうぞ振るってご応募為さって下さい。

酒匂隆雄 さこう・たかお
酒匂・エフエックス・アドバイザリー 代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。
