
みなさん、こんにちは。楢橋里彩です。
今回は、香港に来たら誰もが使う「交通機関」について大特集です!香港の交通機関といえば、イギリス植民地時代の名残がある二階建てバスや路面電車(トラム)をはじめ、タクシー、ミニバス、フェリーと様々。知ってるとトクする情報を2回に分けて、お届けしていきます。
前編では、地下鉄・タクシー・2階建てバスについてレポートいたします。

日本でいうSuicaのようなもので、ICチップが入ったカードです。カードリーダーにピッとかざすだけで自動精算されるもの。タクシー(一部導入)と赤色のミニバスは使用できませんが、他の乗り物は全てOK。しかも乗り物だけでなく、コンビニエンスストアや、スーパーでも使えるので購入しておくと便利です。

各地下鉄駅に設置されている「客務中心(カスタマーセンター)」の窓口で買えます。(※空港にも客務中心があります)
最低入金額
大人:100香港ドル、デポジット50香港ドル
子供:70香港ドル、デポジット50香港ドル
カードは切符売り場で購入するより1割ほど安くなります。香港に着いたらすぐにオクトパスカードを購入することをおススメします。また香港を出る時、不要になったときは客務中心の窓口にいけば払い戻しが可能です。

通常、空港からでているエアポートエクスプレスに乗ると、空港駅~香港駅(約25分)までは片道100香港ドルかかるのですが、「Airport Travel Pass」は、エアポートエクスプレス往復分と72時間(3日間)分のMTR(地下鉄)乗り放題が含まれたお得なチケットです。
空港内の客務中心(カスタマーセンター)、または各駅にある客務中心で購入できます。また香港を出る時には払い戻しが可能です。短期間の滞在の方はぜひこちらをご利用してみてはいかがでしょうか。


さっそくオクトパスカードをもっていざ地下鉄に!現在主要10路線と新界西部を走る輕鐵線LRT(Light Rail Transit(屯門~元朗を結ぶ)があります。
昨年12月末からに西港島線(アイランドライン)が西に3.3キロ延伸しました。これまで上環(ションワン)が始終着駅でしたが、西営磐(サイインプン)、香港大学、堅尼地城(ケネディタウン)駅ができました。
それでは、簡単に乗車できるMTRの乗り方をご紹介します。
チケット券売機はタッチパネル操作で、簡単に購入できます。 |
目的地の駅をタッチすると、画面中央のディスプレイに、駅までの料金が表示されます。 |
500香港ドル以上の紙幣は使用不可です。 50香港ドル紙幣、100香港ドル紙幣は、30香港ドル以上、80香港ドル以上の購入に限り使用可。 ですので、小銭があると便利です。 |
購入したチケットをこちらのカードリーダー(オクトパスカードの写真がついている部分)にかざすとピッと音がなり、通過できます。たまにセンターが鈍く時間がかかることもありますが、音がでるまで待ちましょう。
この時、オクトパスカードをかざした場合は残金がディスプレイされます。もし残金が殆どなくなった場合は客務中心、コンビニエンスストアなどでも追加できます。最低追加料金は50香港ドルです。
日本は到着時刻を表示していますが、香港は列車が何分後に到着するかをお知らせしています。駅構内のアナウンスは、広東語、北京語、英語になっています。
電車内の様子。広告がないすっきりした空間のうえに、ステンレス製の座席。滑りやすいのですが、慣れるといいものです。車両間にはドアがなく、棚もないので、荷物が多い場合でも端に置くか、手元におくようにしてください。
路面地図には現在地と、乗り換えなどの点滅サインがでます。緑の点滅が現在地です。次の停車駅から乗り換えに便利なルートを、赤い点滅で知らせてくれます。
電車内ではお年寄りと妊婦にとても優しい人が多く、そういういった方々が乗車してきたら、座っていた人たちが同時に複数立ち上がったりすることも珍しくありません。香港に来た時に最初にこの光景をみたときは、感動したものです。このマークの座席には健常者の方は積極的には座りません。こうしたマナーはとてもしっかりしています。
また車内の飲食は罰金を課せられますが、日本とは違い車内の電話もOKなんです(バスなどの乗り物も同じく)。ですので、車内がとても賑やかで日本の静かな車内とは全く違います。
エスカレーターは日本のものに比べるとスピーディです。右側に立ち、左は通行です。 | 無料Wi-Fiスポット 1回:15分まで 1日:5回まで |
無料PC 1人原則15分まで |

タクシー乗り場や、乗降禁止エリア(二重の黄色ライン)以外では、手を挙げるとすぐにつかまるタクシー。香港のタクシーの殆どは、日本車「トヨタ クラウン」ですが、最近、中国国産の電気自動車のタクシーが徐々に導入されてきています。
日本車が支配していた香港タクシー市場ですが少しずつ中国車に変わろうとしています。
最大5名まで収容可能。ドアの開閉は自動ではありません。シートベルトの着用も日本と同じです。ダッシュボードに「FOR HERE」と表示され、屋根のランプが点灯しているのが空車です。
一方、「OUT OF SERVICE/暫停載客」が表示されている場合は乗れません。
大きく区域が3つに分かれていて赤色のタクシーは香港島、九龍地区、緑色は新界地区(ニューテリトリー)、空港のあるランタオ島は水色のタクシーです。
英語が通じない場合もあるので、目的地を漢字で書いてみせるといいでしょう。初乗り料金はエリアによって違うのでご注意を。
料金はメーター制となっています。

<補足>
・深夜割増料金なし
・トランクにスーツケースを1個入れると5香港ドル加算
・観光客とわかると料金を高めに提示してくるドライバーがいますので、ご注意ください。
・レシートは必ずもらい、おかしいなと思ったら、ダッシュボード上のドライバーの名前やタクシー会社の番号を控えておくことをお勧めします。

ドライバー氏名、タクシー会社番号はココをチェック! | タクシーの運行料金表 |
後部座席に乗るのが一般的です。 |
<香港島・九龍地区> 2キロまで22ドル それ以降の移動距離200mごとに1.6ドル。 メーターが78ドル以上の場合、200mごとに1ドル加算。 |
<新界地区> 初乗り2キロまで18.50ドル それ以降200mごとに1.4ドル。 メーターが60.5ドル以上の場合、200mごとに1.4ドル加算。 |
<ランタオ島> 初乗り2キロまで17ドル それ以降は200mごとに1.4ドル。 メーターが143ドル以上の場合、200mごとに1.2ドル加算。 |

香港のバスといえば、主に二階建てバス、ワゴン車のようなミニバス(屋根が緑色と赤色のバス)がありますが、メインのルートを走っているのは二階建てバス。
会社はシティバス、ファーストバス、九龍バスなどいくつかの会社がありますが乗降の仕方は同じです。香港は道路が狭いため、一方通行が多く、往復する場合同じ番号のバスが対面にあるとは限りません。バス番号はしっかり確認をして乗車しましょう。
路線は番号によって異なります。まずは番号を確認し、ルートを確認します。
乗車するバスの番号が決まったら、バス停で待ちます。しっかり並んでいる路線はありますが、ラッシュ時でない限り、特に列をつくることはなく、なんとなく立っている状態が香港スタイル。
時刻表はありません。ルートのかかれている脇に何分間隔で走行しているか記載しているので、目安として確認を。
乗車する場合は前部のドアから入ります。降車するときは後部ドアを使います。運賃は運転席に表示されています。支払いは現金かオクトパスカードを利用しましょう。この際、現金の場合は大きな金額を入れてもお釣りはありませんので小銭を準備しているといいでしょう。
<バス1階部分> | <バス2階部分> | 2階座席は眺めも良くオススメ |
立つときは、お近くの吊革か手すりにつかまりましょう。 | 降りるときは、「STOP」ボタンを押して知らせましょう。 | 次のバス停名は、前方上部ディスプレイに表示されます。 |
乗り物特集後編では、香港島を走る路面トラム、山頂を走るピークトラム、島の間を運航するフェリーの乗り方をご紹介いたします!
香港10大インフラ・プロジェクトの一貫で、今MTR新路線の工事が進んでいます。その路線のひとつ、香港島の南部を走る南港島線(サウスアイランドライン)が来年できます。香港初の無人運転システムの導入されます。運手室がないため、ガラス張りの先頭車両からは風景が楽しめるということで、話題をよんでいる路線。完成したら香港の新たな観光スポットの一つになるかもしれません。
また、オフィシャルブログ「彩り亜細亜地図」では、香港のグルメ情報やイベント情報などもお知らせしていますので、ぜひご覧ください!
