
みなさん、こんにちは。楢橋里彩です。
今回はクリスマスシーズンに楽しめるマカオのイベント情報をお届けします。今年12月20日にポルトガルから中国へ返還されて20年目を迎えるマカオでは、各地で様々なイベントが開催されます。日本からだと、成田、関西、福岡各地から直行便が出ており、片道3、4時間のフライトで気軽に行ける場所。これからでも間に合う!マカオで年末年始を楽しむイベントをご紹介します。
※1MOP=約14円計算
■目次
❏年末のマカオの気候は?
❏2019年12月~2020年1月に開催されるイベント
⌊ 第4回マカオ国際映画祭(12月5日~10日)
⌊ マカオ・インターナショナル・パレード(12月8日)
⌊ マカオ・ライト・フェスティバル(12月1日~12月31日)
⌊ プロジェクションマッピング (12月1日~31日)
❏ホテルも華やかなムードに
⌊ サンズ・マカオで期間限定3Dライトショー
⌊ グランドハイアットマカオ、12月期間限定特別イベント
⌊ ベネチアン・マカオ、「チームラボ・スーパー・ネイチャー・マカオ」がまもなくオープン
❏日本人パティシエが腕を振るう"和のテイスト"エッグタルト
❏グランドリスボア周辺にある広東料理レストラン「港澳徳興火鍋海鮮酒家」
❏グランプリ博物館、いよいよ来年再開
マカオは香港同様「亜熱帯性気候」。年間を通して暖かく平均気温は20℃前後、湿度は常に70-90%です。とはいえ、ホテルなどの商業施設、そしてフェリーなどはかなり冷え込んでいるので、羽織ものは必ず持っていくことをお勧めします。
11月に入ると徐々に気温は落ちますが、快晴が続き、観光には最適の季節。朝晩はやや肌寒く感じるものの、日中は20度前後。日本の同時期の気温に比べると暖かく過ごすことができ、夜遅くまで外で過ごすことが心地よいシーズンとなります。
2016年から政府観光局と「マカオ映画テレビプロダクション文化協会」の共催で行われている「マカオ国際映画祭(IFFAM)」。これまでも日本からの作品も多く出品されており、昨年は奥山大史監督「僕はイエス様が嫌い」が「スペシャル・メンション・アワード」を受賞。毎年12月上旬に開催されます。
今年はショートフィルム部門が新たに設けられ、ニュー・チャイニーズ・シネマ部門に作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞、主演女優賞が設定されました。10日まで開催されます。
マカオ特別行政区政府文化局が主催する「マカオ国際パレード」は、現地のアーティストたちと海外の参加者との交流の機会する、マカオ文化産業の発展を図るもの。今年は8日(日)に開催されます。午後3~7時に行われ、マカオや世界各国の民族舞踊パフォーマーによるパレードは一度は見る価値あり。
華やかな衣装に身を包んだパフォーマーたちは聖ポール天主堂跡からマカオタワー・西湾湖広場までゆっくりと練り歩きます。今年のテーマは「一帯一路をつなぐ国々の文化」。様々な国、地域の文化をどのように演出、表現するのか楽しみです。
【パレードルート】聖ポール天主堂跡~西灣湖広場(マカオタワー前)
▶マカオ国際パレード公式サイト
マカオ各エリアで一斉に行われる「マカオ・ライト・フェスティバル」。世界遺産が多いマカオならではの、美しく幻想的な世界がライトアップとともに広がります。
今年はマカオ半島北部からタイパ島まで4か所で開催されます。コタイ地区にある「カルモ教会区」では「融和の光」というコンセプトで開催。フォトジェニックでノスタルジックなエリア「中区/ラザロ地区」には、聖ポール天主堂跡が含まれており、美しい幻想的な世界を楽しめます。
ほかにも、セナド広場、マカオタワーなど、マカオの主要観光スポットで夜遅くまで鑑賞することができます。どのエリアも毎日午後7~10時の限定イベントなので時間をお間違いなく。
開催エリア |
北区エリア(マカオ半島北部) 中区/ラザロ地区エリア(マカオ半島中心部) 南西湾区エリア(マカオ半島南部) カルモ教会区エリア(タイパ島) |
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開催時間 | 12月1日~31日 19:00~22:00 |
備考 | ▶公式サイト |
今年も「マカオ・ライト・フェスティバル」と同時期に盛り上がること間違いない「プロジェクションマッピング」。日本をはじめ、マカオ、深圳、スペイン、ポルトガル、などのクリエーターチームが参加し、様々な作品を上映します。開催場所は以下の4か所のエリア。
旧ドッグレース場(北区)
聖ポール天主堂跡(中区・ラザロ地区)
聖ジョセフ修道院・聖堂(南西湾区)
タイパビレッジ官也街前の広場(カルモ教会区)
尚、マカオ特区成立20周年として特別記念作品の上映は聖ポール天主堂跡、聖ジョセフ聖堂、修道院になります。
上映時間:19:00、19:30、20:00、20:30、21:00、21:30、21:50
★ほかにも12月20日「マカオ特別行政区政府成立20周年記念花火大会」や、12月31日から1月1日にかけた「ニューイヤー花火大会」も予定されています。詳しくはマカオ政府観光局公式サイトなどをご覧ください。
マカオで初めての統合型リゾート(IR)としてオープンしたサンズマカオ。2004年にマカオで初めてオープンしたカジノホテルとして1年を通して、常に多くの観光客で賑わいます。
もちろんカジノだけでなくレストランやショッピングも充実!クリスマスとニューイヤーにあわせた特別なイベント、お食事、ショッピングなどは2020年1月10日まで楽しむことができます。
クリスマスシーズンに合わせたセールなどもすでに始まっており、年末に差し掛かるとさらに安くなっていることもあるので気になるショップがあればぜひ一度覗いてみてはいかがでしょうか。
サンズマカオでも12月からマカオ特別行政区の設立20周年を記念して、光と音の壮大な3Dショーを開催!
43,000平方フィートものファサードが今年ならではの特別なお祝いのムードに包まれます。
施設名 | サンズ・マカオ |
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所在地 |
203 Largo de Monte Carlo, Macau SAR ▶ 周辺の地図 |
電話番号 | +853-2888-3330 |
2009年にできた統合型リゾート「シティ・オブ・ドリームズ」の中にあるホテル。落ち着いた雰囲気のホテルのレセプションの向かいにあるロビーラウンジをはじめ、ホテルでは様々な期間特別イベントが開催されます。
★ロビーラウンジで音楽を聴きながらシャンパン一杯楽しめる、「Festive Grand Set」が開催。
期間:13日~25日
時間:正午~午後5時
料金:128MOP(約1792円)
★ホテル内にあるレストラン「Mezza Macau9」は地元マカオ料理など9つのコンセプトをもつダイニングレストランで、様々な料理を楽しむことができます。世界中のワインやアルコール類を楽しむことができるレストランです。
クリスマス・イブ・ディナー(一人1339MOP 約1,935円)、
クリスマスランチ(568MOP 約7,900円 ,628MOP 約8,740円)、
クリスマスディナー(1339MOP 約1,935円)の特別メニューを開催
★ライブを楽しみながら皆でカウントダウンイベントする「グランドカウントダウンイベント」
期間:12月31日
料金:388MOP 約5,400円(入場料とシャンパン1杯つき)
全てのイベントについてはグランドハイアット公式サイトでご確認ください。
2020年2月には大規模ミュージアム「teamLab SuperNature Macao」が、マカオの高級ホテル「ベネチアン・マカオ」に「チームラボ」と「サンズ・リゾーツ・マカオ」の共同により開業すると、このほど発表しました。
このミュージアムは同ホテルの巨大なコタイ・エキスポ・ホールFに常設されるとのことで、天高8mで広さは5,000平米あり、非常に複雑かつ高低差がある立体的な空間になります。特にこれまでにない"没入感"を楽しめる巨大空間も新たに登場! プレオープンは1月21日、グランドオープンは2月から。
マカオに行ったら誰もが一度は食している「エッグタルト」。ポルトガル風エッグタルトはしっとりしたパイ生地の上に濃厚なカスタードクリームはたまらない美味しさ!
このマカオのスイーツの代表的な「エッグタルト」に、新たに和のテイストを加えて話題となっているのが「グランドリスボア」に入っているカフェ「ラウンド・ザ・クロック・コーヒーショップ」で食べられるエッグタルト。ホテル初の日本人エグゼクティブパティシエ村中徳仁さんが作っています。村中さんはフランスで修行を積み、UAEを経て2017年からマカオに移住してきました。
繊細で独創的な感性を生かし、通常の「オリジナルエッグタルト」のほかややビターで甘さが抑えられている「宇治抹茶」、セサミの味がとっても濃厚な「セサミ」、酸味と甘みの見事なハーモニー「クランベリー」など、長年のエッグタルトの歴史のなかで存在していなかったであろう"新風"を吹き込んでいます。料金は15MOP(約200円)。「数えきれないほどの試作を重ねてきて4種類を販売していますが、今後は季節ごとにまた新しい風味のエッグタルトを作りたいですね」と村中さん。
現在はカフェ全体のスイーツも担当されているので、エッグタルト以外もぜひ食べてみてください。ちなみに焼き立てエッグタルトを食べるなら午前11時ころがベストタイムとのこと。現在はクリスマスケーキも予約受付ています。予約期間は12月24日まで。ぜひ村中さんのスイーツの世界を楽しんでみてはいかが。
施設名 | グランドリスボアホテル |
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所在地 |
Avenida de Lisboa, Macau SAR ▶ 周辺の地図 |
電話番号 | +853-2828-3838 |
備考 |
ラウンド・ザ・クロック・コーヒーショップ 電話番号:+853-8803-7766 ▶ 公式サイト ▶ グランドリスボアホテル公式サイト |
グランドリスボアのすぐ対面にあるのが点心や広東料理、火鍋を食べることができる「港澳徳興火鍋海鮮酒家」。ワイン、日本酒なども揃っているので日本人も入りやすく人気のあるレストランです。香港でこれまで紹介してきた飲茶・点心ですが、もちろんマカオにも沢山あります。今回はリーズナブルに点心を食べられるお店をご紹介しましょう。
二階に上がるとこんなに広々!大宴会のような広さです。点心のメニューもご覧の通り。70種類近くあります。中国語で書かれたメニューしかないですが、写真も豊富にあるので安心です。点心の時間は午前9時~午後2時30分まで。
値段は(小)16MOP(約222円)、(中)22MOP(約306円)、(大)26MOP(約360円)、(特大)30MOP(約420円)、極特大36MOP(約500円)
今回オーダーしたのは
●德興蝦餃子皇 エビ餃子(36MOP 約504円)
●叉燒包 チャーシューまん(22MOP 約308円)
●炸春捲 はるまき(22MOP 約308円)
●墨魚餅 イカつみれ(26MOP 約364円)
●籠仔蟲草花荷葉蒸雞 蓮の葉包み冬虫夏草鳥肉おこわ(95MOP 約1,320円)
の4品。
ちなみに夜はアラカルトの広東料理以外にも、火鍋もやっています。大人数で食べるなら特におススメのローカルレストランです。
毎年11月に開催される「マカオグランプリ」。66回目となる今年度のレースは終わったばかりですが、こうしたマカオグランプリで使用されたレーシングカーを間近でみられる「マカオグランプリ博物館」をご存知でしょうか。
現在は、残念ながら休館中なのですが、1994年に開業された同博物館はドライバーが実際に使ったレーシングカーをはじめ、様々なコレクションを見ることができ、ファンにはたまらない空間として知られていました。
2016年より改装工事のため休館中なのですが、このたびようやく、再開するとという嬉しいニュースがマカオ特区政府より発表されたのでお知らせしましょう。
再開予定は来年第1四半期ころを予定。展示面積は休館前より拡大するとのことで、レーシングカーやコレクションの展示ほか、4Dレーシング体験など加えられ新たに生まれ変わります。また、これまでは入館料が無料でしたが、再開するにあたり、今後は有料化されるとのこと。
料金は、一般(12歳以上65歳以下)が80MOP(約1,080円)、マカオ居民、子供、高齢者、一般団体は割引対象者となります。
今回取材で訪れたグランドリスボア。タルト全4種類をいただきました。一番人気は「オリジナル」なのだそうですが、個人的にはこれまで食べたことがない味に出会って感動した「クランベリータルト」。口の中で何層にも味が深まりいくつ食べても飽きない味わいでした。マカオで"王道"な味に飽きたらぜひ一度和の味を楽しんでみてください。
さて、次回はマカオのすぐ隣になる中国・珠海市「横琴島」特集。国際レジャー・観光化として今後開発される同島についてご紹介します。
