
みなさん、こんにちは。楢橋里彩です。
今回はマカオへ行ってきました!「東洋のラスベガス」と言われているマカオは、ラスベガスを抜いて今ではカジノ売り上げ世界ナンバーワン!近年では非カジノエリアにも力を入れており、家族で楽しめる場所も増えています。前回のマカオ特集から2年、今回の香港彩り情報は2回にわけてマカオ情報をリポート。前編は、最新マカオのIRリゾート情報をお届けします!
※1香港ドル=14円計算
※1パタカ=13円計算
■目次
・香港とマカオを結ぶ高速船「ターボジェット」、オクトパス対応に
・広東省珠海市の三地をつなぐ「港珠澳大橋」、シャトルバス運賃が発表
・マカオ、世界ナンバー1のカジノ産業を誇る
・豪華絢爛!巨大総合リゾート「THE VENETIAN MACAO」
・ワールドクラスの6つのホテルが入っている「GALAXY MACAU」
・今年2月にオープンしたばかり!「MGM COTAI」
・花をテーマに美しく優雅な空間を演出「WYNN PALACE」
・気分はパリ?!エッフェル塔がある「THE PARISIAN MACAU」
中国が国家プロジェクトとして推進している香港とマカオ、広東省珠海市の三地をつなぐ「港珠澳大橋」。構想から25年、全長55キロを海上橋と海底トンネルで結ぶ世界最長の架橋プロジェクトです。この大橋に関しては今年1月の香港彩り情報でご紹介していますので参考にしてください。
今か今かと待ち望んでいるマカオ市民が多いなか、未だ開通日などの詳細は発表されていませんが、早ければ年央に開通すると言われています。こうしたなか運行予定のシャトルバスの運賃が発表されました。運輸署は港珠澳大橋開通後にシャトルバス2路線(香港―珠海、香港―マカオ)の運行を計画しており、このうち香港と珠海のボーダーを結ぶシャトルバスの料金が片道80香港ドル(約1.120円)になると地元紙は報道しています。
運行間隔は、ピーク時は5分に1本、ピーク時でなければ15分に1本、夜間は15~30分に1本で、所要時間は40分の予定です。但し、利便性が向上するかどうかは別の問題になりそうです。というのも、シャトルバスのターミナルは市街地から離れた人工島に置かれるため、エアポートバスに乗って空港近くの人工島のバスターミナルに行き、その後珠海へ向かうことになるからです。
エアポートバスとシャトルバスの運賃は合わせて約120香港ドル(約1,680円)となり、香港域内から珠海までの所要時間は少なくとも80分かかります。とはいえ、香港国際空港と直結するため、香港に入境しなくとも、そのままマカオに行くことができるようになることもあり、経済効果に大きな期待が寄せられているのは間違いありません。開通日などが発表されましたら改めてブログ、オフィシャルフェイスブックなどでお伝えします。
中国の特別行政区である中華人民共和国澳門特別行政区(通称マカオ)。面積30平方キロ、人口64万人の小さな地域は、2007年よりカジノ産業がラスベガスの売り上げを6倍も引き離し、世界ナンバーワンの売り上げを誇ります。マカオ特区政府がカジノ経営権を対外開放したのは2002年。その後たった5年でラスベガスを抜きさりました。
ちなみにマカオでは、「カジノ入場と就業、賭博の条件規範化規則」に基づき、カジノ入場は21歳未満の入場を禁止としています。カジノ入場者のパスポート検査などを義務づけることはなく、気軽に出入りはできますが、年齢に達していない場合、罰金が課せられますのでご注意を。また、マカオの公用語は中国語とポルトガル語。通貨はパタカ(MOP)と香港ドル(HKD)なので、香港からマカオに行っても香港ドルの通貨を使えます(但しお釣りはパタカです)。
それではマカオを代表する巨大IR施設から、オープンして間もない最新ホテル情報をご紹介しましょう。
埋立地のコタイ地区に広がる豪華絢爛なカジノIR(統合型リゾート)エリア。圧倒されるその光景は、カジノ目的でなくとも、観光で行くのに十分に見ごたえある場所です。
このエリアが開発されてまもなく造られた「ヴェネチアン・マカオ」はラスベガスに本拠地を置くカジノ運営会社ラスベガスサンズグループ傘下のサンズチャイナが開発しました。マカオ国際空港より車で約5分、フェリーターミナルより無料シャトルバスで約10分の場所にある同ホテルはコタイ地区初の大型IRとしてオープン、2017年には開業10周年を迎えました。
エントランスから圧巻の空間はバロック調をコンセプトにつくられたもの。客室は3000室あり、どの部屋も70平米以上の広々とした空間。ホテル内には、およそ300あるブランドショップや25あるレストランとバーがずらりと立ち並びます。
カジノエリアは東京ドーム1個分の広さ。ゲーム機は3000台あり、テーブル、ポーカーゲームは870台あります。ボディチェックがないため、ショッピングしながらカジノを楽しむ人も多く、気軽に出入りできますが、大型カジノIRのテーブルではミニマムベットが高めに設定されているのでご注意を。
バカラの場合だと1000香港ドル(約14,000円)前後などが多いです。アトラクションや娯楽施設が充実、大人から子供まで楽しめる空間が広がっています。
2011年5月に開業した「ギャラクシー・マカオ(GALAXY MACAU/澳門銀河)」。日系ホテル初進出となる「ホテル・オークラ・マカオ」をはじめ、「バンヤン・ツリー・マカオ」「ギャラクシー・ホテル」「ブロードウェイ・ホテル」が入っており、2015年に新たに「JWマリオット・ホテル・マカオ」と「ザ・リッツ・カールトン・マカオ」が加わり、客室は合わせて4000室、敷地はおよそ110万平方メートルと広大な敷地になりました。
「リッツカールトン・マカオ」は世界初、250室すべてがスイートルーム。「JWマリオット・ホテル・マカオ」は、同ブランドアジア最大規模のホテルで1000室以上あり、ミシュラン星を獲得しているレストランも多く入っています。
カジノフロアは一般エリアとVIPエリアにわかれており、ゲームテーブルはおよそ960台、スロットマシンは2500台あります。施設内には、カジノだけなく、ミシュラン星を獲得しているレストラン、200以上のブランドショップ、12の映画館など、カジノ以外でも満喫できるような施設が整っており、滞在中も飽きのこないつくりになっています。
今年2月13日にオープンしたばかりの「MGM COTAI」は、2007年に開発された「MGM Macau」に続いて2軒目の施設。総事業費34億ドル(約3,670億円)を投じて建設されました。ホテル正面には純金24Kの金箔3万2千枚で覆った、高さ11メートル、重さ11トンの巨大なライオン像がお出迎え。
「宝石箱」をイメージし作られた斬新かつユニークな建物は、およそ400万平方フィート(約3万7612平米)の広大な敷地に、カジノ(新規テーブル台数125台、スロットマシン台960台)、2000人を収容できる多目的シアター、2800平米のボールルーム、約1400室ある客室、高級スパ、ミシュラン星を獲得しているレストランなど5店、ブランドショップが入っています。
さらに施設内には、清朝・紫禁城の絨毯など300 点以上の芸術品を所蔵しており、他にもスイートルームにはアンディ・ウォーホルや馬德升など近代アーティストらによる作品が飾られるなど、芸術性の高い空間を中心に作られており、カジノの割合は1割程度です。
女性客に人気の高いIRリゾート「ウィン・パレス」は、2016年8月にオープンしたばかり。総工費41億円をかけて建設されており、「ウィン・マカオ」に続いてこちらも2軒目。
エントランスを入ると、まるで宮殿のごとく、美しさと優雅さを追求したマカオの「新たなスタイル」を感じさせます。施設内のいたるところに目につくのは美しい花々。「花」は同施設のコンセ\プトで、数十万株にもおよぶ生花が使われるほどのこだわりです。ここに展示されているアート作品は定期的に入れ替わります。
客室は約1700室。日本料理店を含むレストランや、50を超えるショップ、高級ヘアサロン、スパ、フィットネス、MICE施設なども充実。ちなみにカジノテーブルゲーム数は150台、スロットマシンは1145台。ミニマムベットではバカラは500パタカ(約6,500円)~、大小は200パタカ(約2,600円)~など。
「ウィン・パレス」のもう一つの見どころが、建物前に広がる池「パフォーマンスレイク」。そのまわりをおよそ10分かけてゆっくり運行するゴンドラ「スカイキャブ(Skycab)」は長さ680メートル、高さはおよそ30メートルあり、ゴンドラは6人収容可能、現在は無料で乗車することができます。ゴンドラ内は空調設備が整っており、暑い日も快適に過ごすことができます。
また「パフォーマンスレイク」では、音楽とともに、噴水のパフォーマンスショーが2~30分に1回の割合で行われているので、タイミングが合えば見られるかも?!
新たなデートスポットとしても話題になっているのが総工費約2800億円をかけ、パリの半分のサイズのエッフェル塔を楽しめる「ザ・パリジャン・マカオ」。ラスベガスサンズグループ傘下、サンズチャイナ社が開発しました。「ウィン・パレス」に続き、2016年9月にオープン。マカオにいながらもパリの気分を味わえるもので、美しい光を放つエッフェル塔のレプリカの前で記念撮影をするカップルが多く、今話題のデートスポットでもあります。
施設内には、約3000室の客室、約2万8000平方メートルにもおよぶショッピングモール「ショップス・アット・パリジャン」、1200席の劇場、170店舗のショップ、レストラン、シアター、カジノ(410台のカジノテーブル、スロットマシン2500台、ゲーム:バカラ、シックボー、ブラックジャックなど)が楽しめます。
ちなみに、エッフェル搭の7階と37階には「展望台」が設置されており、天気の良い日はマカオ市内の眺望が抜群。両展望台の入場料金は、大人100パタカ(約1,300円)・子供(12歳以下)は80パタカ(約1,040円)です。
ちなみに「ベネチアン・マカオ」や「フォーシーズンズ・ホテル・マカオ」にも連絡通路で繋がっているので、簡単に移動ができます。カジノとともに、新たな観光スポット、ホテルも続々登場!遊んで泊まって大満喫なマカオステイを体験してみてくださいね。
久々のマカオ取材で見てきたコタイ地区。ここ数年でまた雰囲気も変わりカジノ色が薄れ、エンターテインメント施設が多くなっている印象を強く受けました。どのIRリゾートに行っても家族連れが目立ち小さなお子さんの姿、女性同士の旅行者なども多く感じました。
取材中に出会った関西から来たという女性2人は、「雰囲気が変わっていて、以前より旅行に行きやすい雰囲気になっている」とマカオの変化に驚いた様子でした。後編は西洋と東洋が混在するエキゾチックなマカオの街並みや、世界遺産などの観光スポット、人気のポルトガル料理レストランをご紹介します!
