
みなさん、こんにちは。楢橋里彩です。
香港にある様々なスーパーマーケット。皆さんは香港に滞在している期間、スーパーに行ったことはありますか?その土地や文化がわかるスーパーは、行くだけでも面白いものです。国際色豊かな食材が多い高級スーパーに、地元の食材を気軽に買えるローカルスーパー。知っておくと便利な香港のスーパーの常識から、旅先で恋しくなったらすぐに買える日本食材、スーパーで気軽に買える、"ばらまきお土産"など、香港のスーパーマーケットについてご紹介します。
※1香港ドル=約14円計算
■目次
■日本の食材も豊富にある香港のスーパー
■海外からの輸入商品を多く取り揃える、高級スーパー「City Super (シティスーパー)」
■輸入商品もローカルフードも豊富なスーパー「Fusion(フュージョン)」
■グルテンフリーの食品が充実!英国系スーパー「Marks & Spencer(マークス&スペンサー)」
■香港の生活に欠かせないローカルスーパー「恵康 Wellcome(ウェルカム)」
その土地の食文化がよくわかるのが「スーパーマーケット(超級市場)」。香港に来たら観光スポットもいいけど、やっぱりスーパーマーケットにも行っておきたいもの。地元の人々の日常生活を見ることができるのと同時に、日本で知られてない食材などもいっぱい!ちょっとしたお土産を買う場所として最適なのです。
香港には200以上のスーパーマーケットがあり、同じ通りに競合店が立ち並んでいることも多く、スーパーマーケットのはしごをするのにグッド!値段も微妙に異なることもあるので、色々と見て回ると面白いです。それではここで、香港のスーパーについて簡単にご紹介しましょう。
― スーパーのビニール袋は香港全店舗にて有料
2015年4月から香港全域の店舗において、ビニール袋は有料(1枚50セント)なので、買い物をする場合は、レジで袋が必要かどうか聞かれます。エコバッグをお持ちなら、それを見せればOK。スーパーオリジナルのエコバッグを購入の場合は店内に販売しています。香港のお土産に買うのもいいかもしれません。
― 袋詰めはレジ係がやってくれる
日本のレジは、客がカゴを置き、店員がバーコードを打ちながら商品を違うカゴに入れ、客は会計が終わるとそのカゴを持って違う場所で袋詰めすることが多いので、レジで並ぶ、待つということはないかもしれませんが、香港ではレジで直接袋詰めもしてくれます(たまに詰め方が荒かったりしますがそこはご愛嬌で)。
これは助かる反面、やや時間がかかることもあります。大型スーパーや高級スーパーなどでは、キャッシュのみ対応のレジ、〇品以上の対応レジなど分かれている場合があります。
― 無人レジ「セルフチェックアウトサービス」が充実
香港のスーパーマーケットで、充実しているのが「セルフチェックアウトサービス」。いわゆる、無人レジのこと。小型スーパーでも設置されている場所が増えており、購入品が少ないときには、並ばないで済むので、個人的にはとても重宝しています。スーパーにもよりますが、購買品数の限定がある場合があります。
例えば、写真は香港にある大手ローカルスーパー「恵康 Wellcome(ウェルカム)」では、セルフチェックアウトサービスで対応できるのは5商品以下。一つ買い物をしたときに、並ぶのが億劫という場合はとても重宝します。係の人が常時いるので分からなければすぐに確認できます。支払いはICチップ対応のオクトパスカードをはじめ各種クレジットカード対応です。詳しくは、店内で確認してくださいね。
― スーパーでよく見かける香港式特別商戦とは?!
よりお得に、沢山購買してもらえるような代表的な商売方法が「買1送1(1つ買うともう一つ無料)」というもの。香港のスーパーやドラッグストア、コンビニなどでもよく見かけます。覚えておくといいかもしれません。ほかにも、様々なプロモーションを発見!取材したときに見つけたものがこちら。
1)チーズを買ったら19香港ドルで牛乳を買える
2)水曜日には65歳以上は15%オフ、65歳未満なら10%オフ
3)300香港ドル以上買うと15%オフ
4)2個目は半額
日本のスーパーではあまり見かけない特別商戦。値札の周りに書いているものが多いのでチェックしてみてくださいね。
それでは早速スーパーをご紹介していきましょう!まずは高級路線のスーパーから。多国籍の人が多く住んでいる香港では、ローカルスーパー以外にも、海外から輸入された商品を多く取り扱うスーパーが多くあります。そのうちの代表的スーパーが「City Super(シティスーパー)」。
1996年に創業、現在香港内には5店舗展開。欧米の食材をはじめ、アジアの輸入食材も商品が美しく陳列されており、見ているだけでも楽しいはず。
他のスーパーに比べやや値段は高めですが、チーズ、ミューズリー、シリアルなどたくさんの食品が充実しています。以前日本から来た友人が香港のお土産として珍しいブランドのシリアルを購入していたことがありました。ここに来ると、日本ではなかなか買えない海外ブランド食材が買えます。
さらに日本食材も豊富に揃っています。ここに来ると日本にいるのかと思うほどの商品の数々!豆腐ひとつにしても絹、木綿、ざる豆腐、豆乳まで。健康志向が強い香港ならではかもしれません。和牛をはじめ、魚介類もこの通り。
日本食のブームが長らく続いている香港ですが、2017年の農林水産物・食品の輸出額は、香港は1,876億9,000万円。国・地域別で香港はなんと13年連続首位なのです。香港向けの輸出額は全体の20%を占めているほどなので、日本食がいかに親しまれているかがわかります。
店内は他にもアルコールの種類も多くキッチン雑貨と幅広いアイテムがずらり。買い物客はビジネスマンも多いため、お惣菜コーナーも充実しています。日本でお馴染みの惣菜専門店「RF1(アールエフワン)」や、ベーカリーショップ「リトルマーメイド」も入っています。店舗によってはフードコートが充実しているので、ちょっと休憩をしたいときにも最適なスーパーです。
> 公式サイト
> 店舗アドレス
~おススメ香港お土産(1)~
シティスーパーではオリジナルのエコバッグ(26香港ドル:約370円)
オーガニックコットンのTOTOバッグ(大 230香港ドル:約3,200円/小 180香港ドル:約2,550円)
クーラーバッグ(大250香港ドル:約3,500円)を販売。色もバラエティ豊富なので、お土産におひとついかが。
「フュージョン(Fusion)」は、香港ローカルスーパーの1つ「パークンショップ(百佳)」系列の高級路線スーパーです。香港には20店舗近く展開しており、乳製品、チーズ、ワインをはじめとした輸入食材はもちろんのこと、ローカルフードも豊富に揃っています。ローカル食材などのちょっとした"ばらまきお土産"を買うのにもいいですよ。
> パークンショップ(百佳)公式サイト
~おススメ香港お土産(2)~
【中華ソース】
日本でも本格的な中華を楽しみたい!そんな時は「中華ソース」はいかが。様々なブランドからでていますが、なかでも李錦記ブランドのインスタント中華ソースシリーズは、バリエーション豊か。
瓶詰(16.3香港ドル:約230円)ものから、レトロなチューブに入っているオイスターソース(16.3香港ドル:約230円)、麻婆豆腐、檸檬チキン、ブラックビーンズチキンなど、簡単に作れます。
お値段はリーズナブルで1個7.8香港ドル(約110円)~。ブランドによっては複数買うとオトクになります。手のひらサイズのパックなので、スーツケースに入れても場所をとらず、自宅&ばらまき土産にもいいかも。(※各スーパーで販売)
【香港麺】
スーパーで売られている麺の種類が多いのも香港ならでは。スタンダードのエッグヌードル(10.5香港ドル:約150円)をはじめ、きしめんのような刀削麺(18.8香港ドル:約270円)、粉末状の蝦粉が練りこまれている蝦子麺(11.2香港ドル:約160円)、上海麺(5.0香港ドル:約70円)、米粉麺(13.5香港ドル:約190円)など、バリエーション豊かな麺も、麺好きなら喜ばれること間違いなし。
【クノールスープの素】
日本でもおなじみのブランドですが、味はチキン、ポーク、フィッシュ、ビーフが手のひらサイズのキューブタイプで売られています。(10.2香港ドル:約144円)取材した時には売り切れていたのですが、高級ハムで知られる「金華ハム風味チキンブイヨン」は香港限定なので要チェックを。
【リプトン 香港式ミルクティ】
香港式ミルクティ「港式奶茶(ナイチャ)」を気軽に飲むなら、リプトンからでているスティックタイプのものはおススメ(38香港ドル:約540円)。濃い紅茶にエバミルクを加えて風味をつけた飲み物を再現。スティックタイプになっているこの商品は1パック20本入っています。
他にも「台式茉香奶茶」。ジャスミン茶ミルクティーを発見!どんな味がするのか気になる方はぜひ買ってみてください。(※各スーパーで販売)
「Marks & Spencer(マークス&スペンサー)は、イギリス系の老舗スーパー。衣服、日常雑貨、化粧品、靴なども販売している店舗もあり、香港には、およそ20店展開。ちなみに日本未上陸のスーパーです。
プライベートブランド商品が充実しており、パッケージもオシャレなので特に女性に人気。ご覧のようにスナック類から、パスタ、コーヒー、紅茶などかららワイン、肉類、魚、野菜、冷凍食品など多くの商品を取り扱っています。グルテンフリーの商品も多くあるのが特徴です。
取材した店舗(香港マカオフェリーターミナル内)では他にもカフェ&ベーカリーコーナーがあり、手作りパンを買ってイートインスペースで一休み!
~おススメ香港お土産(3)~
ローカルフードはここでは売られていませんが、商品自体がかわいらしいパッケージに入っているスナック類や紅茶なども喜ばれそう。他にはエコバッグもおススメです!
> マークス&スペンサー 公式サイト
<そのほかの写真はこちら>
香港の2大ローカルスーパーといえば「恵康(Wellcomeウェルカム)」と「百佳(Parkn Shopパークンショップ)」が代表的。今回は「恵康 Wellcome(ウェルカム)」をご紹介。1945年に創業している庶民的な老舗スーパーをご紹介します。
香港内に250店舗近く展開しており、同じエリアに複数店舗あるほど。いたるところにあり、日常生活で見かけないことはないほどの店舗数です。
取材した銅饠湾(コーズウェイベイ)駅から数分圏内にある、こちらの店舗は24時間オープン。これまでご紹介したスーパーに比べると商品の値段もやや安くなってることもありますが、大量買いするときに最適なスーパーです。
ローカル食材とともに、近年では日本食材も増えています。このように日本食材のプロモーションをすることも。
~おススメ香港お土産(4)~
【日清 出前一丁シリーズ】
香港土産の定番として人気あるのが「日清出前一丁」シリーズ。インスタント麺が?!と思う方もいるかもしれませんが、朝食メニューとして「出前一丁」に様々なトッピングを乗せるお店もあるほどで、まさに香港の代表的な商品なのです。日本で発売された1968年とほぼ同じ頃に香港への輸出販売スタート。1984年からは現地生産・販売に切り替えており、現在香港インスタント麺の6割をシェアしています。
香港オリジナルの商品は続々と登場しており、その数16種類。昔からある「ごまラー油味」「チキン味」から「シーフード味」「XO醤味」「醤油豚骨味」「味噌豚骨」「ピリ辛カレー味」などとにかく豊富な味。日本で販売されていないものが殆どなので、お土産としても大人気。値札には1個4.4香港ドル(約62円)、9個で28.9香港ドル(約400円)と表示。まさに大量買いにぴったりの商品です。
【水に強い、頑丈ティッシュTEMPO】
香港でポケットティッシュといえば「TEMPO」。1929年にドイツで生まれたTEMPOは、4枚に重なった分厚く頑丈なティッシュ。少々の濡れた手で触っても破けないし、とにかく水に強いのです。蒸し暑い香港ではハンカチよりこうしたティッシュを利用する人が大半(というかハンカチを持っている人を見たことがありません)。
したたる汗もしっかり吸収してくれるTEMPOは香港在住者にとって大きな味方なのです。単品でも売られていますが、18個入り(23.5香港ドル:約330円)はお買い得!香りは、無香料タイプ以外に、ライム、ジャスミン、シトラス、アップルウッド、メンソールなど様々な香りのタイプがあります。
今回ご紹介できなかったのですが、日系スーパーも香港では大人気です。AEONは日本でお馴染みのスーパーなのでご存知の方も多いと思いますが、香港でも同じように日本の調味料や食材品が手に入ります。ちょっと日本のものが恋しくなったなというときにぜひ行ってみてください。
AEON店舗情報は公式サイトを参考に
> AEON香港
次回は夏休み特集として「日帰りで楽しめる離島、ラマ島後編」をご紹介します。前回とは異なるもう一つのフェリーターミナルからみるラマ島を観光ポイントをチェックします!
