
みなさん、こんにちは。楢橋里彩です。
今回は香港を経由してさらに海外に行かれる人のための「香港ステイ6時間」シリーズ1をお届けします。アジアで最大規模を誇る香港国際空港は、香港経由で他国・地域に行かれる人が多く利用する空港。ここから市街地まではたったの30分で到着します。香港が初めての方でも、言葉に自信がなくてもしっかり楽しめるのが香港の魅力。香港にちょっと滞在する間、美味しいものを食べてしっかり満喫しちゃいましょう。
秋の香港は暑さが和らいでスッキリ爽やか、観光に最適な気候です。今回は食事にショッピングなど限られた時間で楽しめる「尖沙咀(チムサーチョイ)編」をご紹介します。
> 香港滞在6時間シリーズ その2 ~中環編~ はこちら
※1香港ドル=15円計算
■目次
・暑さが和らぎ、観光に最適な気候が到来!
・世界190都市以上を結ぶアジアのハブ空港「香港国際空港」
・エアポートエクスプレスに乗って九龍駅へ
・香港最大のショッピングモール尖沙咀「海港城(ハーバーシティ)」を満喫!
・ミシュラン星獲得「夜上海(Ye Shanghai)」で上海料理を堪能
・本場の香港麺を堪能できる「池記(Chee Kei)」
・尖沙咀東部海濱公園(プロムナード)から絶景を一望
・創業90周年を迎える「ザ・ペニンシュラ香港」で極上の時間を
観光にも季節的にもベストシーズンを迎える秋の香港。湿度も落ち、雨量も少なく、日中は25~30度です。夜も気温が大幅に落ちることがないので、外で遅くまで楽しめる心地よい時期となります。軽装でもOKですが、朝晩の差はないものの夜間にはちょっと肌寒くなることもありますので、羽織物は必須です。
世界190都市以上を結び、1日1100便が離発着するアジアのハブ空港である香港国際空港は年間7000万人以上が利用します。多くの方は乗り継ぎされる場合もあり、待ち時間を香港国際空港内で過ごす人もいるかと思います。空港の中でゆっくり過ごしたい方は過去記事で香港国際空港をご紹介しています。
> 香港国際空港からの乗り継ぎ時間を楽しもう!~滞在3時間編~(前編)
一度香港に入境する場合は、到着ゲートから入境審査カウンターまでの時間や荷物の受け取りに時間がかかりますのでご注意を。また再度香港を出るためのセキュリティチェック、ゲートに到着するまでの移動時間などを加えることをお忘れないように。
そして香港の街に出る前は、空港内にある両替コーナーで香港ドルに換えるといいでしょう。香港内のレストランはクレジットカード対応が大半ですが、小さなローカルフードなどは現金支払いのみなので、気を付けてください。
それでは、さっそくエアポートエクスプレスに乗って市街へ!エアポートエクスプレスは10分間隔で運行しています。料金など詳細は過去記事でご紹介しています。
> 香港国際空港からの乗り継ぎ時間を楽しもう!~滞在5・8時間編~ (後編)
まず最初に向かったのは九龍駅、ここまでの運行時間はおよそ20分ほどかかります。終点駅となる「香港駅」の手前の駅「九龍駅」で下車。駅直通の大型高級ショッピングモール「Elements(エレメンツ)」は、エアポートエクスプレス/東涌線九龍駅に直結していてとても便利!この周辺で滞在される方は、駅内でチェックインができます。
施設内にはブランドショップ、コスメ、スーパーマーケット、映画館、スケート場、世界各国のレストランなどが充実しています。
屋外には「Civic Square(シビックスクエア)」というエリアがあり、レストランやバーが入店しています。
施設名 | Elements |
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所在地 |
1 Austin Road West, Tsim Sha Tsui, Kowloon > 周辺の地図はこちら |
営業時間 | 10:00~21:00(※店舗によって異なる) |
備考 | 公式サイト |
またWホテルとThe Ritz Carlton香港(ザ・リッツ・カールトン香港)にも隣接しているので、ホテルのアフタヌーンティータイムやお食事なども十分に楽しめます。こちらはリッツカールトン香港の118階にあるOZONE (オゾン)。香港といえば夜景は欠かせないのですが、日中の香港の絶景もご覧の通り圧巻です。こんな景色を見ながら一杯楽しめるのも香港ならでは。
施設名 | ザ・リッツ・カールトン香港 - The Ritz-Carlton Hong kong |
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所在地 | International Commerce Centre, 1 Austin Road West, Tsim Sha Tsui, Hong Kong > 周編の地図はこちら |
連絡先 | リッツカールトン香港:+852-2263-2270 OZONE:+852-2263-2270 |
OZONE:営業時間 |
月〜木:17:00~25:00 金曜日:17:00~26:00 土曜日:15:00~26:00 日曜日:12:00~24:00 |
OZONE:ドレスコード |
スマートカジュアル ビーチサンダル、男性の袖なしシャツ、短パンはNG |
備考 | 公式サイト |
続いては、タクシーで尖沙咀(チムサーチョイ)へ移動!
尖沙咀は隣のエリアなのですが、電車で行くとやや遠回りになりますので気を付けてください。(電車の場合は九龍駅→香港駅→(乗り換え)尖沙咀)
尖沙咀(チムサーチョイ)のフェリーターミナルの目の前にそびえたつのは巨大ショッピングモール「海港城(ハーバーシティ)」。総面積は200,000平方メートルという香港最大ものとなります。施設内には3つのホテル、450をこえる店舗、ミシュラン星獲得のレストランが50店舗入っています。
取材した日は平日の日中でしたが、ちょうど国慶節の連休中だったので、まっすぐ歩けないほどの大混雑ぶり。普段はここまで混雑していませんのでご安心を。
施設内では、携帯電話の充電、傘・レインコート・搾乳ケープ・ベビーカーなどの貸出、怪我や病気の応急処置など、あらゆる『困ったこと』に対応してくれるので小さなお子さんを連れての移動は助かります。(英語対応可能)。
> 公式サイト
> アクセス方法
ハーバーシティに併設されているマルコポーロホテル6階に入っている「Ye Shanghai 夜上海」。
レトロな空間が広がっている上海料理レストランです。2012年にミシュランガイドで星を2つ獲得しており、昼間は主に飲茶、夜は本格的な上海料理を楽しめます。
お食事中に出てくるレストランオリジナル「XO醤(100香港ドル:約1,500円)」は、店内で購入することができます。貝、小エビ、ニンニクがたっぷり入った一品。香港のお土産としても喜ばれます!
店舗名 | 夜上海 - Ye Shanghai |
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開催地 |
Level6, Marco Polo Hong Kong Hotel Arcade, Shop 660 > 周辺の地図はこちら |
連絡先 | +852-2376-3322 |
営業時間 |
ランチ:11:30〜14:30 ディナー:18:00〜22:30 |
支払い方法 | 現金、Visa 、Mastercard、AMEX、JCB、銀聯 |
ワンタン麺とお粥で有名な『池記』。カジュアルに行けるレストランとして昔から香港市民に親しまれている人気店。場所は尖沙咀駅A1出口を出て徒歩5分圏内。
ランチタイムに入る正午すぎからは特に混み合いますので、時間をずらしていくことをお勧めします。香港各地に店舗は5つありますがどこも混む人気店です。ランチを外していってみたのですが・・・それでも大混雑でした。
広東語・英語メニューのみなのですが、セットメニューが分かりやすく書かれています。
一般的なセットメニュー(午後12時30分~午後10時まで)は、
メインメニュー(4種から選ぶ)のみ(88香港ドル:約1,320円)
メインメニュー+1ドリンク(100香港ドル:約1,500円)
メインメニュー+野菜または点心(110香港ドル:約1,650円)
メインメニュー+野菜または点心またはデザート(120香港ドル:約1,800円)の3つから選びます。
他にも、ティーセット(午後2時30分~午後7時)があります。これは、香港独特の文化のひとつで昼間の時間帯に提供されるリーズナブルセットです。私は、ここに来たらいつも雲呑麺(Wonton noodles)をオーダー!飲み物とセットで45香港ドル(約675円)です。小ぶりのお椀に入っているので、しっかり食べるというより軽食に近い感覚です。
ワンタン麺には、4つの海老雲吞が入っており、ほんのりセサミオイルの香りがして美味。極細で硬い麺は日本のラーメンなどとは異なる硬さ。あっさりなのにしっかりコクのあるスープは、病みつきになります。香港にはこうした麵屋は多いので、食べ比べをするのも楽しいかもしれません。
店舗名 | 池記 尖沙咀店 |
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所在地 |
G/F. 52 Lock Road, Tsim sha Tsui, Hong Kong > 周辺の地図はこちら |
営業時間 | 10:30〜24:00(無休) |
連絡先 | +852-2368-2528 |
支払い方法 | 現金のみ |
尖沙咀にある東部海濱公園(プロムナード)から眺める香港島の景色を見ると「香港に来た!」という実感がわくはず。各地に絶景スポットはありますが、駅から近く、ハーバーシティからも近く、フェリーターミナルから目の前のここは、特におススメです。
夜になると、ビクトリア・ハーバーに反射するビル群のライトが美しく、靄がかかってないスッキリした天気の日は綺麗にハッキリと見えます。観光名所としても知られているプロムナードは2階建てのデッキになっています。
この先を歩きインターコンティネンタルホテル側に進んでいくと、アベニュー・オブ・スターズという遊歩道があります。ここは香港映画スターの銅像や手形などを展示しているスペースで、ブルース・リーの銅像をテレビで見たことある人もいるかと思いますが、現在この場所は、2018年末まで改修工事中で閉鎖中です。
> 詳細はこちら
閉鎖期間中は「The Garden of stars(ガーデン・オブ・スターズ)」で見ることができます。
施設名 | The Garden of Stars(ガーデン・オブ・スターズ) |
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アクセス |
アベニュー・オブ・スターズ:MTR尖東駅P1出口からすぐ > 周辺の地図はこちら ガーデン・オブ・スターズ:尖東駅P3出口からすぐ > 周辺の地図はこちら |
備考 | 公式サイト |
香港に来たら誰もが一度は訪れたいのが、香港を代表する高級老舗ホテル「ザ・ペニンシュラ香港」。1928年12月に開業した同ホテルは、今年で創業90年を迎えます。香港上海大酒店グループは創業151周年を迎え、香港では一番古いホテルグループとして登録されています。
ここは第二次世界大戦中には日本軍に占領され、名称を「東亜ホテル」に変更され、同ホテルの336号室で日本軍がイギリス軍と降伏文書を取り交わしたという歴史の1ページを刻んだ場所でもあります。70年代に世界初のロールスロイスを導入した送迎サービスを開始し、1994年にはヘリパッドが設置されてヘリコプターでの送迎も可能になるなど、時代とともに常に進化した最高のおもてなしを提供している「ザ・ペニンシュラ香港」です。
時間に余裕があれば、アフタヌーンティを楽しむのも良し。またホテル地下にある「ザ・ペニンシュラ・アーケード」でギフトショップで買うのも良し。
「ザ・ペニンシュラ・アーケード」では、ホテルオリジナルの紅茶セット(230香港ドル:約3,450円)、中国茶、XO醤(395香港ドル:約5,925円)、またアフタヌーンティでお馴染みのスコーンセット(98香港ドル:約1,470円)などを購入することができます。
スタッフによると、他国店では販売されていない香港オリジナル商品も多く取り揃えているとのこと。(詳しくは店頭スタッフに確認を)
6時間の香港滞在の締めくくりに相応しい場所になることでしょう。
施設名 | The Peninsula Hong Kong |
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所在地 |
The Penincula Hong Kong, Salisbury Road, Tsim Sha Tsui, Hong Kong > 周辺の地図はこちら |
連絡先 | +852-2920-2888(代表) |
備考 | 公式サイト |
取材した時期が国慶節前後ということもあり、どこを歩いても人にスーツケースにぶつかる混みっぷり。ちなみに国慶節の休みは香港では10月1日のみですが、中国本土では7日間の大型連休。この期間香港のあちこちで特大セールを行うお店も増えていました。これから年末にかけてセールを行うお店も増えてくることでしょう。
中秋節、国慶節が終わると、本格的な秋到来。これからの季節はハイキングシーズンに入ります。香港にきたら買い物、グルメ以外にも自然に触れてみてくださいね。次回は、年末年始に香港旅行を考えている方のための必見記事!「2泊3日で楽しむプラン」をお届けします。
