
課題は色々あるのですが、たとえば繁忙期のプロモーションをどのようにローカライズし、日本と香港とのズレを埋めていくかという点があります。セールひとつをとっても、日本では年明けからセール繁忙期に入っていくのが主流な訳ですが、香港ではクリスマス前が最も盛り上がります。
また、日本では福袋で盛りあがる正月に対し、香港では単にNew Yearというだけで翌日は普通の日になってしまいます。逆に香港は日本にはない春節(旧正月)があります。「SHIBUYA109」として、主なプロモーションを日本と連動していきたいと考えている一方で、繁忙期の山が異なる部分をどのような考え、手を打っていくのか整理していきたいと思います。
ただ、こうした本土からのお客様や、地元香港でも「SHIBUYA109」に来店したことがない人もまだまだいらっしゃると思いますので、今後は様々なイベントやプロモーションを積極的に仕掛け、「『SHIBUYA109』に行ったら日本のオシャレな最新の服が買える」「いつも話題性のあることをやっていて、ぜひ行ってみたい」と認知されるようになっていきたいですね。
まだオープンしたばかりですが、新たな店舗展開について伺うと、すでに検討しているそう。とはいうものの、「ただ今の香港の賃貸料を考えると慎重になります」と坪内さん。今後は、日本のファッションを軸として、様々な日本カラーを出したコンテンツとのコラボレーションができないか検討しているそうです。中国経済の減速による影響から以前より観光客の足が遠のいている香港。こうしたなかで、いかにブランド力を強化するか。「SHIBUYA109」の挑戦は、まだ始まったばかりです。
『香港 SHIBUYA109 特集~店舗紹介編~』では、今回インタビューさせていただいたSHIBUYA109の店舗を紹介させていただいております。ぜひ、ご覧ください!
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