
みなさん、こんにちは。楢橋里彩です。
香港を訪れたら必ず楽しみたいのが"ナイトタイム"。高層ビルが立ち並ぶ香港の夜景を見ながら、オシャレなバーで過ごす時間は最高の贅沢。春から初夏にかけて天気は不安定ではありますが、日中は25度を超え、夏日になることも。夜遅くまで外で楽しめる季節がいよいよ到来です。今回は「バー特集第一弾」として香港島の中心街「中環(セントラル)」で楽しめるお店とカクテルをご紹介します。
中環(セントラル)駅から徒歩5分圏内にある「BAR DE LUXE」。高級テーラーで取り扱うモダンでスタイリッシュな紳士服「Attire House」の傘下として昨秋にオープンしたバー。バーテンダーの上野秀嗣さんがプロデュースしたバーとして注目されています。
上野さんは2008年に銀座のオーセンティックバー「BAR HIGH FIVE/ハイ・ファイブ」を開業しており、「世界のベストバー50」 にランキングされている人気店。海外からのゲストが多いことでも知られています。同店のヘッドバーテンダーの長沼由利子さんと、香港に一時滞在していた上野さんにお会いしました。
店内は、ブラウンとダークグリーンを基調とした落ちついた空間。カウンター12席、テーブルは30席、奥には8人収容可能のVIPルーム(※ミニマムチャージ4000香港ドル:約55,000円)があります。窓は、天井まで届き30階から香港の高層ビルなどの街並みを見下ろしながらゆったりとした時間を楽しめます。
取材した時間は夕方でしたが、こちらのバーは午前10時~午後5時まではカフェタイム。セントラル界隈で働くビジネスマンたちがコーヒーを片手にミーティングしている姿も見かけました。日本人のバーテンダーが常駐しているので、さぞかし日本人のお客さんが多いのかと伺うと、6割くらいは香港の方なのだそうです。そのなかには、銀座の「BAR HIGH FIVE/バー ハイ・ファイブ」ファンのお客さんも多いのだとか。
「銀座の店を知っていて、こちらに来られる方が多いのは本当に嬉しい。今回の香港での挑戦は新たな試みではありますが、香港だからと敢えて特別に何かを変えることはしません。これまで通り、銀座で提供してきたスタイルや味をそのまま再現することで、日本と変わらない"ほっとする空間"を作ることができればと思っています」と話されました。
取り揃えているのは、ワイン、ビールなどとともに、日本を中心とした世界各国のウィスキーおよそ70種類、カクテルは20種類。クラシックカクテルや季節のフルーツカクテルなども提供します。今回、上野さんに特別に作っていただきました。
上野さんのおススメはこれからの季節にぴったり!夏季限定のシトラスとレモンの香りが広がる爽やかなカクテル「Citrus Quartet(158香港ドル:約2,200円)」。ほんのりとした甘みと酸味がほどよくバランスのとれたカクテルです。
同店のヘッドバーテンダーの長沼さんのおススメは、日本酒「南部美人」をベースにした「Misty(148香港ドル:約2,100円)」。日本酒の香りにハチミツとハーブの風味が香る優しい味わいのカクテルです。学生時代に、ひょんなことからバーテンダーの世界に入ったという長沼さん。オーストラリア・メルボルンでのワーキングホリデーの経験を経て、帰国。その後「High Five/ハイ・ファイブ」で修業を重ねた後、香港に来ました。
「香港は何もかもが新鮮で毎日がとても刺激的です。弊店では、上野さんのスタイルを守りつつも、新しいメニューを開発していきたいですね。特に香港は亜熱帯地域なので、さわやかなスッキリしたのど越しのカクテルなどを作るなど検討しています。季節ごとに様々なメニューを今後ご用意していきますので楽しみにしていてくださいね」。現在はカフェタイムはソフトドリンクのみの提供ですが、5月以降は軽食ランチもスタートします。
今回、トレトレ読者限定でカクテルをオーダーしてくれたお客様にウェルカムドリンクとしてプロセッコを1杯サービスしてくださるそうです!お一人様期間中1回限りご利用できます。ご予約時に「楢橋里彩の記事を見た」と一言言えばOKです。この間に香港へ行く予定がある方は、ぜひ「BAR DE LUXE」をご利用ください。公式WEBサイト内に定休日のご案内がありますので、行かれる前に確認してみてください。
続いてご紹介する「The ENVOY」も同じく、セントラル駅から徒歩5分圏内。歓楽街の蘭桂坊(Lan Kwai Fong)にも歩いてすぐの場所なので、ますます夜が楽しくなる!「The ENVOY」はブティックホテル「The Pottinger Hong Kong」の3階にあります。
「The Pottinger Hong Kong」は、アジアのベストシティブティックホテルアワードを受賞しているお洒落なホテル。部屋数は68室と決して大きくはありませんが、どこか和洋折衷の雰囲気が漂うモダンな造りになっています。セントラルでステイする場合はこちらもおススメです!
「The ENVOY」では昼間はランチ&アフタヌンティータイム(サンデーブランチあり)、夜はディナー&バーとして楽しむことができます。広々としたオープンテラスでは、香港の夜空を見上げながらグラスを傾けるのは至福のひととき。同店自慢の人気のカクテルを3種類ご紹介します。
(写真左)スコッチウィスキー「Takisker(タリスカー)」10年のシングルモルトをベースに、ブルーベリーやザクロティー、タイムシロップ、グレープフルーツが入った「 Birds of a Feather(138香港ドル:約2,000円)」。色あいもグラスもとってもお洒落な人気カクテル。
(写真右)「The Envoy Dewdrops of the heat (108香港ドル:約1,500円)」は、ウォッカベースでグリーンティーとジャスミンティー、パンダンシロップなどが入ったもの。ウォッカが苦手な人でもとても飲みやすいカクテルです。
ユニークで斬新なカクテル「The ENVOY Dinosaur(138香港ドル:約2,000円)」も、同じくウォッカベース。ゴディバチョコレートにフレッシュミルク、ココア飲料のパウダーのアイスボールの上に、ココア状のパウダーがかかったもの。カクテルには見えないキュートな形で、女性には特に人気のメニューです。ちなみに夏季限定のサマーカクテルは5月から8月まで。遊び心満載のユニークカクテルを「The ENVOY」で楽しんでみてはいかがでしょうか。
NHK宇都宮放送局キャスター・ディレクターを経てフリーに。ラジオDJとして活動後2007年に中国に渡りアナウンサーとして大連電視台に勤務。現在はイベントなどのMC、企業トレーナー、執筆活動、番組コーディネーター、通訳と幅広く活躍中。
オフィシャルブログ「彩り亜細亜地図」では、香港のオシャレなお店や、見どころ満載の場所など、香港の耳寄りな情報を紹介。ブログに掲載されている専用フォームより司会や通訳などのお仕事の依頼を行うことができます。
