
みなさん、こんにちは。楢橋里彩です。
香港B級グルメ企画、大好評につき今回は香港で日本人向けの観光旅行、バス&電車ツアーなど行っている旅行会社「STW」のジェネラルマネジャーの石井清史さんがご登場!香港グルメを知り尽くす石井さんは在住7年の香港大ベテラン。今回は私も知らなかったローカルのディープなお店をピックアップし「ディープな味」を体験しました。安くて美味しい、また食べたくなるB級グルメ。駅チカ、立地条件抜群の3軒をご紹介します!
佐敦(ジョーダン)駅C出口から徒歩5分圏内にある「澳洲牛奶公司 AUSTRALIA DAILY CO.」。チェーン展開はしておらず店舗はここだけ。いつ行っても混雑している地元住民に愛されている名店です。
■火腿通粉(ハム入りマカロニスープ)
「蛋白燉鮮奶(牛乳プリン)」(28香港ドル:約420円)で有名なお店ですが、今回石井さんにご紹介されたのは朝ごはんセット「早餐」(36香港ドル:約540円)。このセットには牛油方飽(バターパン)、西煎双蛋(目玉焼き ※焼き方は3種から選べる)、火腿通粉(ハム入りマカロニスープ)、そしてコーヒーか紅茶が付きます。
午前7時から正午まで食べられる限定メニュー。さっそく頂きました。あっさりした味なのに、コクがある熱々のマカロニスープ。日本人の口にも合う味付けです。
■牛油方飽(バターパン)
そしてトーストとスクランブルエッグ(※焼き方を選びます)。トーストは厚めにカットされているのが嬉しい!朝から大満足の味を楽しめます。トーストはコンデンスミルクをたっぷりかけた奶油多士(11香港ドル:約165円)も香港ならではの味。
■蛋白燉鮮奶(牛乳プリン)
食後に温かい牛乳プリンをオーダーしました。トロトロでほどよく温かいプリンは、体が温まります。単品でも20香港ドル(約300円)。リーズナブルで美味しくいただけるお店です。
石井さんはこのお店の魅力について「1970年の創業時から変わらない安定した味。昔からのファンも多いんですよ。台湾や中国本土でもガイドブックに掲載されてからは観光客が増えましたが、朝からわいわいした雰囲気を楽しむなら絶対おススメ」とのこと。言葉がわからなくても、指差し確認で大丈夫です。
私たちが訪れたのは午前8時でしたが、御覧のように長蛇の列、列、列!朝ごはんを求めて早くから多くの地元の人たちで賑わいます。店内は100席近くあって広々としていますが、午前7~9時のピーク時にはやや待たなければいけないので、少し早めに行動されるのをお勧めします。
こちらもMTR佐敦(ジョーダン)駅からA出口を出てすぐの場所にあるお粥専門店「和味生滾粥」。このエリアは夜は繁華街として賑わいを見せる場所なのですが、早朝に訪れると、いつも騒々しい香港とは違う、静まり返った光景に出会えます。ほとんどの店のシャッターが閉まっていた中、見逃しそうな外観です。
香港には星の数ほどのお粥専門店があるなかで、このお店を選んだ理由として、石井さんは「古い街並みが残り、香港映画やドラマのロケもよく行われいる佐敦に位置し、このあたりはお粥の激戦区なのでこのお店のお粥の価格は他のお店よりも若干高いけれど、個人的には出汁が効いていて一番美味しいと思うお粥だし、2011-13年にはミシュランガイドでも紹介されているお店であるという理由からです。」とのこと。
写真上左から:皮蛋痩肉粥(ピータンと豚肉の粥)、鮮牛肉粥(牛肉粥)
写真下左から:魚皮(魚の皮)にネギと生姜、魚丸(フィッシュボール)、油條(揚げパン)
こちらに来ると石井さんが必ず食べるというのが「皮蛋痩肉粥(ピータンと豚肉の粥)」(36香港ドル:約540円)と、「鮮牛肉粥(牛肉粥)」(38香港ドル:約570円)。ラーメン丼ほどの大きさの器になみなみとつがれたお粥。ここに油條(揚げパン)、魚丸(フィッシュボール)、魚皮(魚の皮)にネギと生姜がかかってるものをトッピングとしてオーダーするのが石井流。
「お粥に揚げパンを入れるのは香港スタイル。これらのものを加えること味わいが深くなるし二度楽しめますよ」。香港のお粥はなかなかハイレベル。魚や肉でしっかり出汁をとって作るお粥はコクがあり、深い味わい。他に15種類ものお粥を楽しめます。日本語が書いているので、見やすいし安心して注文できます。深夜帯まで営業しているお粥専門店。朝ごはんとしてのお粥もいいですが夜遅くまでしっかり遊んだあとの一杯も格別です!
グルメ特集でマレー&シンガポール料理を紹介するのは今回初めて。訪れたのはMTR尖沙咀(チムサーチョイ)駅2出口からすぐの場所にある人気店「GOOD SATAY」。多国籍のるつぼの香港は中華以外にも様々な国の料理が気軽に食べられる場所。
これまでにも「Best Restaurant in Tsim Sha Tsui」(2010-11、2年連続受賞)、「Best South East Asian Restaurant」(2011-13、3年連続受賞)など受賞しており、地元香港人も認める本格的なマレー&シンガポールの味を楽しめます。
■Laksa(ラクサ:ガランガルやターメリックなどの香辛料が効いた東南アジアのヌードル。鶏やエビなどの出汁にココナツミルクのスープで作られたもの)
■Stay(サテ―:鶏・豚・牛)
特にここに来たら絶対食べたいのは「海南鶏飯(ハイナンチキンライス)(54香港ドル:約810円)」、Stay(サテ―:鶏・豚・牛各2本ずつ、50香港ドル(約750円)、そしてLaksa(ラクサ:ガランガルやターメリックなどの香辛料が効いた東南アジアのヌードル。鶏やエビなどの出汁にココナツミルクのスープで作られたもの)(50香港ドル:約750円)3種類。海南鶏飯は香港の様々なレストランで食べてきましたが、こんなに安く美味しくいただけたのは感激。
■海南鶏飯(ハイナンチキンライス)
■骨抜きチキン
ほどよくガーリックが効いたご飯にアツアツの骨抜きチキン。甘口醤油ベース、ガーリック、ジンジャーソースなど3種類あり、これまたご飯がどんどん進む味。オフィスビルに入っているため、ランチ時には近くで働くビジネスマンであっという間に行列になるのでご注意を。平日に行くときには時間をずらすのをお勧めします。
石井
「ここは友人が海南鶏飯が美味しいというので紹介してくれた場所で特に「海南鶏飯」は香港一美味しいと言われるほどなんですよ。ほかにもチキンカレーもマレー風でこれもおすすめですよ。13年前マレーシアに行った時に食べた時の印象よりも美味しい(笑)」。
中華だけでなく多国籍の都市だからこそ、充実したレストランを楽しめるのがまさに香港の醍醐味。香港のディープなグルメツアー、今後も定期的に配信していきますのでお楽しみに。

GOOD SATAY
店舗名 | GOOD SATAY |
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開放時間 | 12:00~22:00 ※年中無休 |
場所 | 尖沙咀麼地道63號好時中心144-148號舖 Shop144-148, Houston Centre, 63 Mody Square, Tsim Sha Tsui 尖沙咀(チムサーチョイ)駅2出口から徒歩10分 <付近の地図はこちら> |
言語 | 英語・広東語 |
今回は九龍島側の佐敦(ジョーダン)界隈をクローズアップして、ご紹介しました。
まだまだ私も知らない場所が多くあり、勉強させていただきました。石井さんはお仕事柄、どんなこともよくご存知でした。街を歩いているだけで「ここは昔ブルースリーが有名になる前にトレーニングしていた場所ですよ」と、さらっと話をされるので、ひとつひとつの話に感動と感激の連続。とても楽しい取材になりました。石井さんがご勤務される旅行会社「STW」は日本からお越しになる方のための観光ツアーが満載です。ぜひご旅行の参考にされてみてはいかが。
<ST WORLD>
