
みなさん、こんにちは。楢橋里彩です。
今回は一足早く香港の「秋のイベント」をご紹介します。
香港の秋といえば「中秋節」。この時期にあわせた伝統的な中華菓子「月餅」の予約受付もすでに始まり、外は暑いものの季節の変わり目が少し感じられます。さて、香港の秋といえば食にまつわるイベントで賑わう季節。世界のワインを楽しめる「ワイン&ダインフェスティバル」や「ビールフェスティバル」などの国際イベントとともに、世界のグルメを楽しむイベントも控えています。香港の最新情報とともに、秋のイベントをご紹介しましょう!
※1香港ドル=約14円計算
■目次
❏観光にも、季節的にもベストシーズンの秋
❏香港の秋を楽しむ、恒例イベント
❏中秋節
⌊ インターコンチネンタル香港
⌊ ローズウッド香港
⌊ マンダリンオリエンタル香港
❏ランタンフェスティバル
❏大坑舞火龍(ファイアードラゴンダンス)
❏国慶節花火大会
❏Marco Polo German Bierfest 2019(マルコポーロビアフェスタ)
❏The CCB (Asia) Hong Kong Wine & Dine Festival(香港ワイン&ダインフェスティバル)
❏日本秋祭in 香港―魅力再発見―
❏人類月面着陸50周年を記念したイベント「50th Anniversary of Moon Landing」
❏香港ローカルニュース情報
⌊ ピークトラム運転が再開
⌊ 「逃亡犯条例」に関するデモについて
9月はまだ残暑が厳しいですが、10月から徐々に爽やかな気候になっていきます。亜熱帯地域特有の高温多湿は緩和され、雨量も少なく、晴天が続き、日中はだいたい25~30度くらいに。夜も気温が大幅に落ちることがないので、外で遅くまで楽しめる心地よい時期となります。朝晩の差はないものの、夜間にはちょっと肌寒くなることもありますので、軽装でもOKですが、羽織物などは必須です。
年間を通して、旧正月の次に大きな伝統行事となる「中秋節」。毎年旧暦8月15日(今年は9月13日(金)、翌14日(土)は祝日)に祝われます。家族で月餅を食べながら団らんし、夜にはランタンを灯しながら満月を楽しみます。
月餅とは、中に餡やアヒルの卵の黄身を塩漬けにしたものを入れた中華菓子のこと。日本のお中元のようなものとして、日頃からお世話になっている人に「贈答品」として贈りますが、ずっしりとした食感は、健康志向の香港人には敬遠されつつあります。最近は、月餅のケーキやアイスクリームなどのユニークな商品も出回っています。
こうしたなか、香港の代表的なホテルではすでに「月餅」プロモーションがスタートしています。
期間限定、この時期だけしか味わえない「月餅」。香港在住の方はもちろん、これから香港に来られる方も要チェック!
ミシュランで2つ星を獲得している高級広東料理「Yan Toh Heen」のエグゼクティブシェフ、Lau Yiu Fai氏がつくった「月餅」シリーズ。今回はNGO「新生精神康復會」の支援を兼ねて「アップル&カスタードクリームの月餅」を購入すると、生活難を強いられている人々へのサポートとなるとのこと。
◆ニューライフ アップルとカスタードクリームの月餅(地元産のリンゴ使用)
⌊ 各100香港ドル(約1,360円)
◆ヤン・トー・ヒン ホームメイド月餅セレクション
⌊ カスタードクリーム(6個/320g) 448香港ドル(約6,090円)
⌊ 蓮根と塩卵の卵黄ケーキ(4個/740g) 448香港ドル(約6,090円)
⌊ スペイン産イベリコハムとミックスナッツの月餅(6個/360g)388香港ドル(約5,200円)
他、月餅の詰め合わせセットも豊富に用意。
※10-25箱で10%割引、26-50箱で15%割引、50箱以上で20%割引
※下記リンクはオーダー用紙です。予約したい商品の個数、必要情報、送付先をPDFに記載の上、「 hkghc.yth@ihg.com 」宛にお送りください。香港滞在に合わせて予約したほうが良いでしょう。ホテル宛にお送りする場合は、事前に宿泊されるホテルにご確認ください。
▶公式オーダー用紙
今年3月に開業したばかりの「Rosewood Hong Kong」も、現在オンラインにて販売中。
お洒落なパッケージのなかに入っている伝統的な蓮の実あん月餅は、それぞれ卵の黄身がつつまれたものや、糖質を抑えた低糖月餅も販売されています。
◆傳統雙黃白蓮蓉月餅 (伝統的な蓮の実あん卵黃入り月餅 4個) 560香港ドル(約7,260円)
◆迷你蓮蓉月餅(ミニ蓮の実あん月餅 6個)
⌊ 迷你蛋黃白蓮蓉月餅 (ミニ蓮の実あん卵黃入り月餅 3個)
⌊ 迷你蛋黃蓮蓉月餅 (ミニ蓮の実あん卵黄入り月餅 3個) 498香港ドル(約6,770円)
◆迷你奶黃月餅(ミニカスタード月餅 6個)498香港ドル(約6,770円)など
▶公式オーダーサイト
※有料にてデリバリーも可能
長年の人気商品「白身と黄金の卵の黄身蓮華」以外にも、今年はチョコレートフレーバーやバニラカスタードフレーバーなどの新しい商品も加わりました。
マンダリンデラックス月餅(3,088香港ドル 約42,000円~)には、Ruinart BrutRosé Champagneをはじめ、黄身入り蓮の月餅(4個)、ウーロン茶(150グラム)、ドライマッシュルーム(200グラム)、アワビ(425グラム)、マンダリンオリエンタル自家製X.O(350グラム)など豪華な賞品が詰まった人気商品。ほかにも、マンダリンムーンケーキギフトボックス (2,088香港ドル 約28,000円) などを販売。
オーダー受付は、9月13日まで。20個以上の月餅ボックスをお買い上げのお客様は、10%オフになります。
▶公式サイト
月餅を食べながら、この時期楽しめるのが『ランタンフェスティバル』。美しく個性的なランタンを銅鑼湾(コーズウェイベイ)にあるビクトリア公園や尖沙咀(チムサーチョイ)にある文化中心(カルチュアルセンター)など香港各地で夜遅くまで見ることができます。
※期間:中秋節の1週間前後
香港島の大坑(タイハン)地区で、毎年中秋節当日に行われるのが「大坑舞火龍(ファイアードラゴンダンス)」。2011年、中国無形文化遺産に選ばれた100年以上の歴史がある伝統的なイベントです。現在は300人近いパフォーマーが全長67m、大きな線香およそ7万本をさした龍(頭部だけで重さ48キロ)を持ち、道路を練り歩きます。火花が飛び散るなど、目の前でみていると圧巻!この時期ならではの独特の光景です。
▶公式サイト
日時:9月12日(木)~14日(日)
時間:9月12日~13日:午後8時15分~10時30分 9月14日:午後8時15分~10時
所在地:Tai Hang, Causeway Bay (Wun Sha Street周辺がベストポジション)
毎年恒例の国慶節(建国記念日)を祝う花火大会は10月1日、午後9時から開始されます。打ち上げられる花火はビクトリア湾から2万3888発!日本の風情ある花火とは異なり、これだけの数をなんと23分で打ち上げるので迫力満点の夜空になります。花火観賞のおススメスポットは、香港島側は、中環(セントラル)フェリー埠頭から金鐘(アドミラルティ)までのプロムナード、湾仔コンベンションセンターの広場など。
一方、九龍半島の尖沙咀側では、スターフェリーの乗り場付近のプロムナードが美しく見えます。花火大会当日は、一部エリアで交通規制がおこなわれ混雑しますので、お出かけの際は時間に余裕を持って出かけましょう。
尚、昨今行われている「逃亡犯条例」に関するデモが多発しているため、場合によっては中止になることも考えられます。分かり次第お伝えします。
10月のイベントで欠かせないものの一つが「Marco Polo German Bierfest 2019」。尖沙咀にあるマルコ・ポーロ香港ホテル内の6階にあるハーバーデッキで開催され、今年で28回目を迎えます。ハーバーデッキなので夜風に吹かれながら、香港の夜景と本場のドイツビールを楽しめる贅沢な時間。開催期間中は生バンド演奏を聴きながら、飲んで、食べて、大いに楽しみましょう!チケットなど詳しいことは公式サイトをご覧ください。
開催期間 | 10月17日(木)~27日(日) |
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開催時間 | 午後6時~11時 |
所在地 | Marco Polo Hotel(Viewing Platform Level6) |
備考 | ▶公式サイト |
10月末から香港島・中環(セントラル)・ハーバーフロント・イベントスペースにて「香港ワイン&ダイン・フェスティバル」が開催されます。ワイン好きには特にたまらないグルメとワインを楽しむ屋外イベント。海風にあたりながら、夜遅くまで楽しむことができます。
今年10回を迎える「CCB(Asia)香港ワイン&ダイン・フェスティバル」は、11月の1カ月間にかけて開催される食のプロモーション「香港Great November Feast」のキックオフイベントとして開催。今回も、ビクトリア・ハーバーの夜景を背景に、400以上のブースで、世界各国のワインを はじめとするお酒や香港の人気レストランのグルメを堪能できます。
日時 | 10月31日(木)~11月3日(日) |
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所在地 | セントラル ハーバーフロント |
備考 |
※各種ワインパスやテイスティングルームプログラムの事前購入は10月から可能です。 詳細は「香港政府観光局」公式サイトで発表予定。 |
香港特別行政区認定事業になっている「日本秋祭in 香港―魅力再発見―」。今年2回目を迎える同イベントは、在香港日本国総領事館が香港の日系企業や団体と協力し、日本文化の魅力を香港の人たちに感じてもらおうというもの。「映画・芸術」「スポーツ」「パフォーマンス」「セミナー・教育関連」「フード&ビバレッジ」「キャンペーン」の6分野で構成されます。
日時:10月1日(火)~11月30日(土)
所在地:香港各地
▶ 公式サイト(2018年版)
今年人類月面着陸50周年を記念した特別イベント「50th Anniversary of Moon Landing」」が、現在、九龍半島・尖沙咀(チムサーチョイ)にある「香港太空館(Hong Kong Space Museum)」にて開催中。
「太空館」は天文学と宇宙科学に関する博物館にプラネタリウムが併設された施設として1980年に開業。イベント会場は過去に使われた歴代のロケットや宇宙船の模型を展示をはじめ、アポロ11号の乗組員の宇宙服のレプリカや、映像や写真などで月面に着陸するまでの経緯が詳しく説明されています。
取材した日は平日の日中でしたが、夏休みに入っているせいか家族連れも多く賑わっていました。子供から大人まで楽しめるつくりになっています。
今年4月から2回にわけて改修工事が行われてきた「ピークトラム」ですが、第一期工事がこのほど終7月22日より運行を再開しました。ただし、従来のピークトラム駅より70m先に建設された仮設のピークトラム駅からの運行となりますのでご注意ください。今回の工事終了を受け、トラムカーは一新し、以前の120人乗りから210人乗りとなりました。第二期の工事は2020年の夏頃に開始され、工事期間は約5ヵ月間の予定です。工事期間中は、ピークトラムは運休となります。
昨今の香港治安情勢については、引き続き大規模デモ等抗議活動が香港島・九龍・新界エリア等で行われており、状況はいまだ安定しておりません。特に最近では、警察の不許可にも拘わらず抗議活動が行われるなど、見通しが事前に予測できないような状況も発生しています。
香港への渡航・滞在を予定している方、また現在ご滞在中の方は、こうした状況が変化しうることによく留意してください。抗議活動や衝突・口論の場に遭遇した場合には決して近づかないようお願いいたします。特に最近、抗議活動に近づいてその様子をスマートフォンで撮影しようとした方が、抗議者にとがめられて非難される事態が起こっています。抗議者は警察当局から追及されないよう顔写真等人定事項を取られることを避けるため、むやみな撮影行為は抗議者を刺激する恐れがありますのでくれぐれもご注意ください。
秋のシーズンは、外で体を動かすのも気持ち良い季節。個人的には、ご紹介した秋恒例のイベントのほかにハイキングがおススメ!都会のイメージが強い香港ですが、離島や山なども多くハイキングコースも充実しているので、滞在中、ちょっとした息抜きが簡単にできます!
さて次回はいつもと視点を変えて、「香港から弾丸アジアリゾート旅にいくシリーズ 第一弾」をご紹介しましょう。香港在住の方ももちろん、香港に滞在されるあいだ、弾丸でさらに東南アジア方面に足を伸ばしてみらいと考えている方必見!年末&年始の旅行にいかがでしょうか。最新情報を交えてお届けします。
