
みなさん、こんにちは。楢橋里彩です。
2018年も残りわずか。今年もあっという間に年末年始がやってきます。皆さんは年末年始はどこで過ごされるか、計画は立てていますか。今年の年末は香港で過ごしたいと考えている方もいることでしょう。賑やかに開催されるハロウィンフェスティバルが終わると街中は一気にクリスマスモードに突入。美しいイルミネーションを一目見ようと、世界中から多くの観光客が旅行に来ます。
今回は年末年始に弾丸でも満喫できる「2泊3日香港旅シミュレーションプラン」を特集します。香港到着時間によって動ける時間帯が異なりますが、スケジュールにあわせてピックアップしてみてくださいね。今回は併せて「年末年始のイベント情報」もご紹介!これから計画を立てる方は要チェックです!
※1香港ドル=15円計算
■目次
■過ごしやすい年末年始の香港
■1日目
香港最大の寺院「黄大仙」で新たな年を祈願
金魚だらけのレトロなストリート「金魚街」
「雀鳥花園」で鳥たちを鑑賞
風邪予防に人気の「蛇料理」に挑戦!
プロムナードから香港島の景色を堪能
■2日目
一日の始まりは朝飲茶からスタート!
レトロでキッチュ!チャイナ土産を買うなら「キャットストリート」へ
巨大渦巻線香が圧巻!香港で最も古い寺院「文武廟(マンモウミュウ)」
170年の歴史ある監獄跡が新たな観光スポット「大館」に
ダイナミックな香港の景色はここから見よう「山頂(ビクトリアピーク)」
■最終日
お土産を買って空港へ!
●イベント
香港ウィンターフェスタ
香港パルス3Dショー
ニューイヤー・カウントダウン・セレブレーション
香港の街は10月のハロウィンイベントが終わると、クリスマスシーズンにむけ街全体がイルミネーションで輝きだします。香港の観光シーズンは10月~年末年始。今の時期は日中25度前後で、湿度も落ち、カラッとした爽やかな時期となります。
12月に入っても気温が大きく変わることなく、日中は20度前後。乾燥して寒い日本と異なり、過ごしやすい時期に当たるのが香港のクリスマスシーズンです。但し施設内では年中冷房が利いているため、外のほうが温かいと思うこともあり、服装には気を付けてください。
弾丸旅の初日は九龍半島の観光スポットを中心に歩いてみましょう。香港に来たらぜひ行っていただきたいのが香港最大級の道教寺院「黄大仙(ウォンタイシン)」。地下鉄MTR観塘線にある黄大仙(Wong Tai Sin)を下車、B2出口から目の前の場所に位置します。
年間300万人以上が訪れる場所で、地元の人はもちろんのこと海外からの参拝客も絶えません。何かの節目や新しい年を迎えるときは特に混雑します。日本では1月1日から寺や神社に参拝に行く人が多いため、年末年始は特に日本人の観光客も増えるそうです。ちなみに香港は旧正月の時期が最も参拝者が多くなります。
寺院内の線香は無料配布で、寺院内に分かりやすく置いているので取りましょう。日本では見かけない長い線香が特徴です。しっかりと祈願が終わったところで「香港式おみくじ占い」をしてみましょう。ここでは占い師による本格的な占い鑑定がある場所も設置されています。占い師はおよそ100名が常時おり、日々訪れる人々の相談に耳を傾けます。
日本からの観光客も多く、毎年この時期に来るという人も少なくありません。特に1〜2月は「新春占いの旅ツアー」などで来る方もいて大変混み合いますので、占いをする場合は早めに行くのをおススメします。詳しくは過去記事「黄大仙特集」で紹介しています。
取材場所 | 黄大仙(ウォンタイシン) |
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場所 |
Won Tai Sin, Lung Cheung Rd., Kowloon MTR観塘線黄大仙(Wong Tai Sin)駅B2出口徒歩1分 > 付近の地図はこちら |
開放時間 | 7:00~17:30 |
黄大仙を後にしたらまたタクシーか地下鉄で移動しましょう。続いてはレトロでフォトジェニックな場所「金魚街」に。地下鉄MTR太子(プリンスエドワード)駅B1出口から徒歩10分圏内にあります。場所は「通菜街」。通称「金魚街」(カムユーガイ)。
名前の通り、このエリアでは金魚や鯉、熱帯魚といった観賞用の魚を販売する専門店が軒を連ねています。しかもすべて袋詰めにされた魚たちが売られています。なかなか見ることができない香港ならではのディープな光景。
金魚は風水として縁起良く、金運アップに欠かせないもの。また土地が狭く犬猫のようなペットを飼いにくい香港だからこそ、これほど人気があるのだそうです。このエリアは、その場で食べられる立ち食いの軽食屋台や、香港式喫茶店も多いので、歩きながら見つけて行ってみるのも楽しいエリアです。
名称 | 金魚街 - Goldfish Market |
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場所 |
43-49 Bute Street, 175 Tung Choi St, Mong Kok, Hong Kong > 付近の地図はこちら |
金魚街からちょっと歩くと「雀鳥花園」(バード・ガーデン)があります。ここでは鳥以外にも餌、鳥かごなどが売られています。飼っている鳥をここに持ってくる愛鳥家らが集う場所。
歩いているとインコを手に乗せてくれることも。金魚街、雀鳥花園ともに、ローカル色が濃いエリアは、まさに弾丸旅にはぴったりのエリア。香港文化を垣間見ることができます。
スポット | 雀鳥花園 |
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場所 |
Yuen Po Street Bird Garden, Prince Edward, Kowloon > 金魚街から雀鳥花園までの経路はこちら |
開放時間 | 7:00~20:00(年中無休) |
少し肌寒い季節が到来すると中華圏でよく食べられるのが「蛇料理」。ヘビ料理の歴史は古く2000年以上も前から高級食材として、主に広東省、広西チワン族自治区、香港、マカオなどで食べられてきました。この時期の蛇は脂がのってて美味しいといわれます。香港に来たからには、ぜひ食べてみましょう!
体の冷え対策にもなり、脂肪が少なく、高タンパク。栄養豊富で、デトックスや滋養強壮といった効能がある蛇料理。私も取材で、プライベートで幾度となくいただきました。
そのなかでも特におススメのお店がこちら。創業1960年、九龍島サイドにある深水歩駅A2出口から徒歩1分以内にある「蛇王協」。メニューにもよりますが、注文を受けてから生きた蛇を捌くため、臭みはなく、美味!
おススメは「蛇羮(蛇スープ)」大72香港ドル(約1,080円)・小43香港ドル(約645円)。
「炸蛇肉(蛇の唐揚げ)」140香港ドル(約2,000円)。
「蛇腩煲仔飯(蛇肉の釜飯)」75香港ドル(約1,125円)の3品。旅の思い出にぜひ行ってみてください。
店舗名 | 蛇王協 |
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開放時間 | 月~日 11:30~22:30 |
場所 | 深水埗鴨寮街170號 170 Apliu StSham Shui Po <付近の地図はこちら> |
電話番号 | +852-2386-9064 / +852-2728-5600 |
支払い方法 | 現金のみ |
言語 | 英語・広東語・中国語 |
備考 | ホームページ |
香港に来たからにはやっぱり100万ドルの景色をみなければ!夜景にこだわることなく、日中でもダイナミックな香港の景色を堪能できます。 場所はMTR尖沙咀(チムサーチョイ)駅。地下で繋がっている尖東(チムトン)L出口から出ると近くに文化中心(カルチャーセンター)が見え、その目の前には壮大な景色が広がっています。
文化中心の近くには「尖沙咀東部海濱公園(プロムナード)」があり、ここから対岸にある香港島の壮大な景色を楽しめます。景色を見渡せる展望エリアも広々しています。
午後8時にあるライトショー「シンフォニーオブライツ」はこの場所で見られます。昼と夜の異なる香港の美しい景色を楽しみましょう。またクリスマスシーズンに向けた期間限定のイベントも開催されます。わかり次第お伝えします。
スポット名 | 尖沙咀東部海濱公園 |
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アクセス |
MTR尖東駅P1出口からすぐ > 周辺の地図はこちら |
2日目は香港島の観光スポットをまわりましょう。一日のスタートは朝飲茶からスタート!西營盤(サイインプン)エリアには、朝6時から点心を食べられる老舗飲茶専門店「蓮香居」があります。場所は西營盤駅からA2出口を出て徒歩5分圏内。
ちなみに中環(セントラル)にある老舗飲茶店「蓮香摟(TEL:+852-2544-4556」)の姉妹店。(蓮香樓は、2019年第2四半期に契約が終了し、その後はホテル、オフィスが建設される予定)
さて上環にある「蓮香居」では、飲茶が食べられるのは2階と3階(午前中は2階のみ開放)。2階に着いたら圧倒されるエネルギッシュで賑やか!香港の朝のお馴染みの光景が広がっています。他のお客さんと相席になることが大半なのも香港のレストランならでは。
蘿蔔糕(大根餅)は好きな点心の一つ。ワゴンに鉄板がついているので、オーダーしたらその場でジュ~と焼いてくれ、アツアツを頂けます。叉焼包(チャーシュー入りパン)も甘味が強くないのでおススメです。ワゴン式の飲茶店が少しずつ消えていく中、貴重なお店。地元の人に長く愛され続けている老舗飲茶店です。
店舗名 | 蓮香居 |
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場所 |
2-3/F,46-50 Des Voeux Road West, Sheung Wan > 付近の地図はこちら |
営業時間 |
06:00~15:30 17:30~23:00 |
連絡先 | +852-2156-9328 |
支払い方法 | 現金 / VISA / MasterCard / オクトパスカード |
言語 | 広東語・標準中国語・英語 |
点心の値段 |
小點:17香港ドル(約255円) 中點:22香港ドル(約330円) 大點:24香港ドル(約360円) 特點:26香港ドル(約390円) |
続いては、中環(セントラル)エリアへ。骨董通りとしてお馴染みのハリウッドロードのすぐに下にある摩羅上街、通称「キャットストリート」に行ってみましょう。キャットストリートという名前だから猫が多くいるのではなく、イギリス統治時代にこのエリアに住んでいたインド人による盗品や中古品など取り扱う販売マーケットがあり、販売していた商品を「ネズミ商品」と呼び、購入する人々を「猫」と表現していた当時の名残だそうです。
メインロードを一本外れただけでも雰囲気が違う静かな場所ですが、観光客の間でも人気のストリートです。主に骨董品やレプリカなど様々な雑貨が売られていて、掘り出し物などを見つける楽しみも。ばらまき土産としてもいいかもしれません。この通りにはオシャレなカフェやレストラン、香港式喫茶店などもあり、ちょっと小腹が減ったり、歩き疲れたときに、ゆっくりくすることも。ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
通り名 | 摩羅上街(キャットストリート) |
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場所 |
Upper Lascar Row, Sheung Wan, Hong Kong > 付近の地図はこちら |
キャットストリートの石段を登り切った場所にあるのがハリウッドロードにある寺院「文武廟(マンモンミュウ)」です。およそ150年の歴史をもつ香港で最も古いお寺として知られており、こぢんまりしたお寺ではありますが、ここでは巨大渦巻の線香が天井から吊るされており圧巻。旧正月期間中はこの寺院の前でライオンダンスなどが行われ、賑わいます。
施設名 | 文武廟 |
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住所 |
128 Hollywood Road, Sheung Wan, Hong Kong MTR上環駅から徒歩7分 > 付近の地図はこちら |
開放時間 | 8:00~18:00 (※毎月1日と15日は7:00から) |
料金 | 無料 |
同じハリウッドロードには、他にも2018年5月にできたばかりの新しい文化複合施設「大館(Tai Kwun)」があるので、こちらに行ってみましょう。ここは1995年に旧香港政庁が170年の歴史のある旧中区警察署、中央裁判司署跡、域多利亜監獄(ビクトリア監獄)跡を"歴史的建築物"に指定し、修繕工事を10年かけて行い、新たな施設として生まれ変わったもの。
施設内には近くで気軽に楽しめるカフェ、オシャレな広東料理レストランなどもあり、毎日夜遅くまで賑わっています。施設内のイルミネーションを楽しみながら食事をされる人も多いため、レストランは前もって予約をすることをお勧めします。
施設名 | 大館 |
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住所 |
10 Hollywood Road, Central, Hong Kong > 付近の地図はこちら |
開放時間 |
<各施設内> 11:00~23:00 <ビジターセンター> 11:00~20:00 ※ほとんどの展示会は20時で閉まるので要確認 |
備考 | 公式サイト 紹介記事:新観光スポット誕生!文化複合施設「大館」 |
香港の人気観光スポットのひとつがビクトリア・ピーク。100万ドルの夜景を見るために行く人も多いと思いますが、日中の景観もまた圧巻です。 タクシー、バスを利用する人も多いのですが、やっぱり行くならピークトラムに乗っていくのが一番です!山麓からじわじわと急斜面を上がっていく様はトラムじゃないと味わえない楽しさがあります。
ピークトラム乗り場まではタクシーで行くこともできますが、香港島のセントラルフェリーピア付近から「15C」のバスで、またエクスチェンジスクエアというオフィスビルからは「15」のバスで、ともに始発で行くことができます。
ピークトラム乗り場は週末になると特に大混雑しますので、時間に余裕をもって乗車することをお勧めします。尚、乗車券はトラムの往復券と、ピーク展望台の「Sky Terrace 428」の入場券がセットになったものも販売されています。現金、またはオクトパスカードで購入できます。
トラムは4キロの距離をおよそ10分で結んでいます。その標高差は363m、最大斜度が27度!急勾配のなか2両編成でゆっくりとのぼっていきます。見える光景はご覧のとおり!車内で立つことができないほどの急斜面です。
尚、現在山頂にあるショッピングモール「ピークギャレリア」は2019年夏のリニューアルオープンに向け、現在改装工事を行っておりますのでご注意ください。
> 詳細はこちら
この他の建物は通常通り営業しています。
スポット名 | 文武廟 |
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トラム乗車券 |
■大人(12歳以上) 片道:32香港ドル(約460円)/往復:45香港ドル(約645円) ■子供(3-11歳)&シニア(65歳以上) 片道:12香港ドル(約170円)/往復20香港ドル(約290円) <トラム&スカイ・パス> ■大人(12歳以上) 片道:77香港ドル(約1,100円)/往復:90香港ドル(約1,290円) ■子供(3-11歳)&シニア(65歳以上) 片道:35香港ドル(約500円)/往復:43香港ドル(約620円) |
営業時間 |
■ビークトラム 7時~24時(月~日、祝日) ■ピークタワー 10時~23時(月~金)/8時~23時(土日・祝) ■スカイテラス428 10時~23時(月~金)/8時~23時(土日・祝) |
備考 | 公式サイト |
空港に戻るまでの貴重な最終日!ゆっくりお食事するのにいいけれど、年末年始と言えば「冬の大セール」の時期。夏と冬の年に2回、大セールがありますが、そのうち特に盛り上がるのが年末年始から旧正月にかけてもの。
ちなみに2019年の旧正月は2月5~7日です。香港のセール時期は日本よりもお得に購入出来る商品が沢山あります。本格的なセール時期は11月以降ということもあり、今回の「香港彩り情報」ではご紹介できませんが、また改めて最新情報をご紹介します。
ローカルスーパーマーケットで気軽に買える香港土産はこちらで紹介しています。こちらも合わせて参考にしてくださいね。
> 知ってると便利!香港スーパーマーケット特集はこちら
2001年から毎年行われている香港各地で開催される香港政府観光局主催イルミネーションのイベント「香港ウィンターフェスタ」。12月上旬からイルミネーションイベントをはじめ様々なクリスマスイベントを楽しめます。
イルミネーションスポットとして一番人気の場所は、中環(セントラル)にある、マンダリンオリエンタルホテル前の「皇后像廣場(Stature Square)」。毎年、高さ15メートルに及ぶ巨大なクリスマスツリーのイルミネーションやLEDライトを使った輝くオーナメントを楽しめます。
12月に楽しめる季節限定の3Dライトショー。20時から始まる光と音のイベント「シンフォニー・オブ・ライツ」とともに鑑賞できます。場所は九龍半島・尖沙咀(チムサーチョイ)の香港文化センターと時計台の前。プロジェクションマッピング技術を駆使しているので、迫力満点!音と光を組み合わせた圧巻のライトショーは8分間、毎晩5回開催されます。
> 公式サイト
年が明ける1時間前から15分おきに花火が打ち上げられるなど新年に向けたカウントダウンは盛り上がる「ニューイヤー・カウントダウン・セレブレーション」。午前零時をまわった直後からおよそ10分間にわたり花火とともに、高層ビルから発光花火が同時に上がり、華やかな新年を迎えます。当日は、交通規制があり、道路も一部封鎖されますので、移動の際はお早めに!
> 香港政府観光局公式サイト
今回の2泊3日弾丸旅プランは移動時間を考えるとすべてまわり切れないかもしれませんが、ほとんどのスポットが駅チカなので、初めて香港に行かれる方、久しぶりに香港に行かれる方も不安なく行ける場所をピックアップしました。取材中、とあるモールではすでにクリスマスツリーが飾られているなど早いクリスマスの雰囲気を感じられるようになりました。夜のイルミネーションが楽しめる時期まであとわずかです。さて、次回の「香港彩り情報」は、大好評につき第二弾!「香港6時間滞在~香港島・中環(セントラル)編~」です。お楽しみに。
