
みなさん、こんにちは。楢橋里彩です。
この時期、日中の平均気温は25度前後。夜も冷え込むことがなく快適な香港です。ハロウィンが終わると街は少しずつクリスマスツリーが飾られ始め、夜遅くまでイルミネーションが楽しめるシーズンが到来!そして待ちに待った冬の大バーゲンの時期でもあります。
今回は「2018年年末イベント&セール情報」とともに、今年10月24日に開通したばかりの珠海・香港・マカオ大橋の情報をご紹介します。
※1香港ドル=15円計算
■目次
■香港の街が華やかに!「クリスマスイルミネーション情報」
皇后像廣場(Stature Square)
シンフォニー・オブ・ライツ
Hong Kong Pulse Light Festival
New Year Count down Celebrations 2019
■香港冬の大セール情報!
尖沙咀・「海港城(ハーバーシティ)」
尖沙咀・免税店「T Galleria(T ギャレリア免税店)
九龍・ELEMENTS(エレメンツ)
東涌・「Citygate Outlets(シティーゲートアウトレット)」
中環(セントラル)・「IFC」
■珠海・香港・マカオを繋ぐ大橋「港珠澳大橋」が開通
■2019年は「日本香港観光年」、さらに香港が近くなる!
2001年から毎年行われている香港各地で開催される香港政府観光局主催のイベント「香港ウィンターフェスタ」。今年も各地で12月上旬からクリスマスイルミネーションイベントやイベントが楽しめます。
一番スポットは中環(セントラル)駅近くにあるマンダリンオリエンタルホテル前の「皇后像廣場(Stature Square)」で毎年開催される美しいイルミネーション!高さ15メートルにも及ぶ巨大なクリスマスツリーのイルミネーションやLEDライトを使った輝くオーナメントが楽しめます。今年は11月29日から1月1日まで、約1か月にわたって見ることができます。
開催場所 |
North Statue Square, Central, Hong Kong Island > 付近の地図はこちら |
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開催期間 |
■11月29日 19:45~23:00 ■11月30日~2019年1月1日 17:00~23:00 |
入場料 | 無料 |
2004年から開催されるているライトショー「シンフォニーオブライツ」。クリスマスシーズンには冬限定の特別バージョンのライトショーを楽しむことができます。香港島、九龍半島あわせて40もの建物が参加、美しいライトを照らします。
開催場所 | 鑑賞するエリアとしては尖沙咀にある文化中心周辺、プロムナード、IFCモール屋上、湾仔にあるゴールデン・バウヒニア・スクエアなどが好ましい。 |
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開催期間 |
■11月29日~2019年1月1日 20:00~(10分間) |
備考 |
香港政府観光局 公式サイト |
中環(セントラル)のハーバーフロントで開催されるライトショー。ベルギー、フランス、ハンガリー、インド、イスラエル、イタリア、日本、オランダ、シンガポール、アメリカなど、世界中から集うアーティストによる様々なライトショーが楽しめます。会場には高さ25メートルを誇る「XTree」が飾られ、より華やかな雰囲気を演出します。
開催場所 |
中環(セントラル)ハーバーフロント > 付近の地図はこちら |
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開催期間 |
■11月29日 19:45~23:00 ■11月30日~2019年2月28日 17:00~23:00 |
入場料 | 無料 |
備考 | 香港政府観光局 |
年が明ける1時間前から15分おきに花火が打ち上げられるなど、新年に向けたカウントダウン花火イベント「ニューイヤー・カウントダウン・セレブレーション」。午前零時をまわった直後からおよそ10分間にわたり、花火とともに高層ビルから発光花火が同時に上がり、華やかな新年を迎えます。
よく「どこで見るのがおススメですか」と聞かれますが、ビクトリアハーバー周辺から見上げて楽しむことも、山頂(ビクトリアピーク)から見下ろして鑑賞するのも、どちらも甲乙つけがたい美しさがあります。
但し山頂の場合は花火が遠目に見えます。地上よりも気温がかなり低く風も強いので、防寒着を着ていきましょう。当日は交通規制があり、道路も一部封鎖されますので、大混雑になります。早めの移動をおススメします。
打ち上げ場所 |
ビクトリアハーバー > 付近の地図はこちら |
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打ち上げ時間 | 23:00 / 23:15 / 23:30 / 23:45 / 00:00 |
入場料 | 無料 |
備考 | 香港政府観光局 |
香港には夏と冬の2回、大きなセールがあります。夏は6月半ばから9月の終わり頃まで、冬のバーゲンは11月から旧正月の終わり頃まで。毎年期間が若干異なりますし、ショップによっては年内のセールと旧正月のセールを別々に開催するところもありますので、確認をしたほうがいいでしょう。
ちなみに2019年の香港の旧正月休暇は2月5日~7日(中国本土は1週間近い休暇となります)。
今年は、例年に比べるとセールしていない場所が多い印象を受け、セールをしている場所はむしろ少なかったように感じました。経済の先行きを懸念して消費が控えられるとみられているためかもしれません。
セールはどこも同じで、商品によっては早々と買わないと売り切れてしまうこともよくある話。日本と同じようにセール期間の終盤、香港では来年2月の旧正月に近づくほど値段は安くなっていきます。
香港のセールの魅力は、なんといっても関税がかからない香港ではブランド品が日本より安く購入出来る事が多いこと。一時は不景気で観光旅行者も減少していましたが、今は観光スポットを中心に、特にセール時期は世界中からの旅行者で溢れます。各店舗公式サイトでセール時期をチェックして戦利品を掴んでくださいね。
■セール豆知識■
「6折」「7折」というのは、「6掛け」「7掛け」の意味。6折は『4割引き』、7折は『3割引き』という意味です。決して6割引き、7割引きの意味ではないのでご注意ください。
九龍半島尖沙咀(チムサーチョイ)のフェリーターミナルの目の前にそびえたつショッピングモール「Harbour City(海港城)」。総面積およそ200,000平方メートルという香港最大のショッピングモール。広東道沿いに細長く建っています。
施設内には3つのホテル、450をこえる店舗、ミシュラン星獲得のレストランが50店舗入っています。取材でまわったところ、まだセールを本格的に行っている場所は少ない印象でした。レセプションで確認すると今年は12月からスタートするところが多いとのことでした。
フェリーターミナル前のエントランスでは2019年1月4日まで限定イベント「巨大クリスマスツリー&世界最大のLEDライトフラワートンネル」を開催中されています。特に夜行くと美しいイルミネーションを楽しめます。
名称 | 海港城(ハーバーシティ) |
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所在地 |
3-27 Canton Road, Tsim Sha Tusi, Kowloon > 付近の地図はこちら |
営業時間 | 10:00~22:00 |
電話番号 | +852-2118-8900 |
備考 | 公式サイト |
消費税など気にせずにショッピングを楽しめる場所が「免税店」。尖沙咀エリアの中心地に3か所あります。尖沙咀駅から直結しているこの場所は、高級ブランドショップがずらりと並ぶ広東道に面しているので、悪天候でも便利です。
平日昼間に行ったのですがこの混みよう。週末に行ったときには入れないほどの大混雑でしたので、ゆっくりお買い物したいときは平日の早い時間帯がいいかもしれません。ホテル「Langham Hotel Hong Kong」は隣接しており、このホテルの2階と3階とTギャラリアは直結しています。
名称 | T Galleria |
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所在地 |
28 Canton Rd, Tsim Sha Tsui > 付近の地図はこちら |
営業時間 | 10:00~23:00 |
電話番号 | +852-2302-6600 |
備考 | 公式サイト |
エアポートエクスプレス/東涌線九龍駅に直結し、さらにフライトのチェックインができる超便利な場所にある高級ショッピングモール「Elements(エレメンツ)」。広々としている施設内にはブランドショップはもちろんのこと、コスメ、スーパーマーケット、映画館、スケート場、世界各国のレストランなどが充実しています。
こちらもまだセール時期には入っておらず、スタッフに確認すると12月から本格的にスタートするとのこと。ショッピングモールに隣接しているのは「Wホテル」と「リッツカールトンホテル香港」。アフタヌーンティータイムやお食事なども十分に楽しめるエリアです。
名称 | ELEMENTS(エレメンツ) |
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所在地 |
1 Austin Road West, Tsim Sha Tsui, Kowloon > 付近の地図はこちら |
営業時間 | 10:00~21:00(店舗により異なる) |
電話番号 | +852-2302-6600 |
備考 | 公式サイト |
東涌駅に直結している「シティゲートアウトレット」は、香港ディズニーランドや大仏観光の帰りに立ち寄るのに好都合なランタオ島というロケーションです。アウトレットショップなので通常よりも安く、いつ行っても混み合っていますが、クリスマスシーズンに向けてさらに安くなるので、これは行かなくては!
「本日特別価格」という表向きに出していないシークレットセールをしているショップもあるので、気に入った商品があれば一言スタッフに確認してみるのもいいかもしれません。香港国際空港にも近いので、ここで買い物をして街にでる人、滞在最後に寄って買い物する人も多く、滞在期間中のプランにぜひ。
名称 | Citygate Outlets(シティーゲートアウトレット) |
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所在地 |
20 Tat Tung Road, Tung Chung, Lantau > 付近の地図はこちら |
営業時間 | 10:00~22:00(店舗により異なる) |
電話番号 | +852-2109-2933 |
備考 | 公式サイト |
香港国際空港から直通、エアポートエクスプレスの始発、終点駅にある香港駅に入っているのが大型商業施設「IFC(International Finance Centre)」。フォーシーズンホテルが隣接するIFCは空港に降り立ってすぐにでも買い物が楽しめます。
現在、IFCでは、9,000香港ドル以上お買い上げの方にもれなくイギリスファッション&セレクトショップ「Lane Crawford」オリジナルブランケットをプレゼントキャンペーンを実施中。(※カード支払いのみで、同日の複数回の買い物の総額可。ブランケットはなくなり次第終了)
詳しくは各フロアのレセプション、または2階にあるギフトカウンターまで。
さらに12月13日からは「期間限定 生演奏」が開催されます。詳しくは以下の通り。
名称 | IFC(国際金融中心) |
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所在地 |
8 finance street, Central > 付近の地図はこちら |
営業時間 | 10:00~21:00(店舗により異なる) |
電話番号(代表) | +852-2295-3308 |
備考 | 公式サイト |
期間限定 生演奏 | |
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開催期間 |
■12月13日~16日、20日~26日 15:30~16:30 |
開催場所 | 1階スペース広場(Club Monaco周辺) |
構想から34年。香港・広東省・マカオを結ぶ世界最大級の越境インフラが今年10月24日に開通しました。全長61.5キロメートルで、うち主橋は、35.6キロメートル、総工費は約1100億元(約1兆8千億円)でした。
港珠澳大橋は、香港のランタオ島を起点に珠江河口をまたぎ、埋め立て地上の分岐点を経て珠海とマカオに至るY字型の橋りょうで、約35キロメートルのうち中央部分は大型船舶の航路を確保するため海底トンネルとなります。珠海から香港まで車での所要時間は従来の3時間半から30分に大幅短縮されます。
ようやく開通した大橋ですが、様々な問題が勃発しスムーズにはいきませんでした。その一つが莫大な建設費。初期段階でコストに含まれていなかった深セン湾公路大橋から港珠澳大橋にアクセスするための屯門西バイパス道路と屯門-チェクラプコク間アクセス道路の建設費の問題が浮上しました。
また、香港側の税関・出入境管理所が設置される人工島と、3キロメートルのトンネル部分のコスト見積もりも当初より大幅に増加するなど、予算面でも問題が噴出。環境アセスメント裁判で香港側の着工が大幅に遅れ、一時はプロジェクト頓挫の危機が取りざたされました。
さらには中国本土との往来の利便性が高まることから香港・マカオの高度な自治を保障する「一国二制度」が形骸化するとの懸念する声もあがっています。
しかし港珠澳大橋は中国政府が主導する粤港澳大湾区の中核プロジェクトとなり、港珠澳大橋は香港と珠江デルタ西部を結び、広東省西部、広西チワン族自治区、ベトナムへの重要なルートとして戦略的意義を持ちます。今回の開通により、粤港澳大湾区は経済規模が1兆ドルに達し、輸出は日本を抜き世界4位になる可能性があると報じられています。
港珠澳大橋を利用した香港からマカオへの直行バス(越境バス)はバス会社2社が運行しています。
1つは「港澳1号」。観塘駅目の前にあるショッピングモールAPMが始発点で、マカオ側はサンズ・マカオ、ザ・ベネチアンマカオ、パリジャン・マカオに停車します。運行時間は香港発が8時~18時30分、マカオ発が11時から21時30分。片道運賃は昼間が170香港ドル(約2,550円)、夜間と祝日は190香港ドル(約2,850円)です。
もう一方の「港澳快線」は、プリンスエドワードの上海街、西九龍のエレメンツから乗車し、マカオはギャラクシー・マカオ、グランドリスボアなど多くのホテルを経由します。運行時間は香港発が7時30分~深夜2時、マカオ発が7時から翌4時30分。片道運賃は160香港ドル(約2,400円)です。
香港政府観光局は今年9月に観光庁、日本政府観光局と共同で、「2019日本香港観光年」の設定を発表しました。香港から日本各地への渡航者は昨年230万人。3人に一人がリピータになるほど「日本ブーム」が続いています。
日本から香港への渡航者数は昨年120万人を超えており、今も増加中。国内各地の格安航空(LCC)の就航拡大が続くなか、来年はさらに日本の地方都市と香港の交流拡大を強化していき、相互の観光交流促進を深めていきます。香港~日本間のフライトはおよそ5時間。時差は1時間なのでちょっとした週末弾丸旅行が可能な場所なのです。
以前にも「香港彩り情報」で特集した「高速鉄道」、そして今回ご紹介した「マカオ・珠海と結ぶ港珠澳大橋」の開通により、中国本土や大湾区とのアクセスがさらに便利になり、観光、ビジネス、物流を促進していくことでしょう。
> 高速鉄道の記事はこちら
香港政府観光局は2019年1月から12月まで、地方都市での旅行会社、航空会社との共同キャンペーンやデジタルキャンペーンを行うほか、日本からの渡航者の皆さんにスターフェリーやトラムの無料券など各種特典を提供するとのこと。詳細は2019年1月に発表予定です。
昨年はもうちょっと早い時期からセールが始まっていたのですが今年はまばら。ほとんどのショッピングモールが12月から開始ということで、これから香港に旅行に行こうと考えている人にとっては絶好のチャンス!ショッピングに、グルメに、しっかり堪能の旅にしてくださいね。
さて次回は中国本土「広州東エリア」を特集します。高速鉄道が開通したことで、さらに広州エリアも身近になっています。最新情報とともに広州東の魅力をお届けします。
