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弾丸日帰り旅!香港から広州東へ行こう
公開日:2018年12月06日

みなさん、こんにちは。楢橋里彩です。
今回は香港から飛び出して広東省広州市へ!人口1,400万人を超える中国南部最大の都市であり、広東省のなかでも香港・マカオに隣接し、経済発展が進んでいる珠江デルタに位置します。広州の面積は7,434平方キロ、市内は11区から成り立ち、急速な発展を遂げています。今回訪れたのは「広州東エリア」(※以前にご紹介した高速鉄道で行ける「広州南駅」エリアとは異なりますのでご注意ください)。

この度ご一緒してくださったのは、香港の旅行会社「南風旅遊有限公司」代表の石井清さん。石井さんは香港在住8年、中国本土在住期間は11年、初中国は1984年ということでまさに中国のエキスパート。色々と教えていただきながらの旅となりました。

香港からは直通列車があるので、片道2時間ちょっとで到着。「簡単に日帰り旅ができる」場所です。今回は石井さんとともに、広州の下町情緒が漂う旧市街を散策し、歴史に触れながらおいしいグルメを堪能する弾丸旅をご紹介します。

※1香港ドル=15円計算
※1元=17円計算

紅磡(ホンハム)駅から「広九直通列車」に乗って出発!

香港から広州東に行くには、ホンハム(紅磡)駅東側から出ている直通列車(全席指定)を利用します。香港の出境審査を受け、広州東駅で中国本土の入境審査を受けるため深圳のイミグレーションの混雑を避ける事が出来ます。列車は1時間あたり1本。チェックインカウンターは駅改札口C1付近。出発する45分前には到着しておきましょう。

往復チケットはここで直接購入することはできますが、混み合っている場合も多いため、事前にオンライン予約、またはこちらのカウンターで予め購入することをお勧めします。オンラインの場合は、予約印刷用紙を提示し、往復分のチケットを受け取りましょう。

今回は事前にこちらのカウンターで申し込みをしていました。特等席は250香港ドル(約3,750円)、1等席は210香港ドル(約3,150円)。

今回は1等車を利用しました。香港から出発する列車はこのように2階建てになっており、中も広々、快適。オンラインの場合は手数料が12香港ドル(約180円)かかります。パスポートはお忘れなく。
料金表の詳細はこちら

車内は飲み物、軽食の販売もしており売り子の方が来るはずなのですが、乗車中、サービスで来たのは最初の1回きりでした。また来ると思い逃してしまいましたので、気を付けてください。車内は比較的快適で清潔感がありましたが、若干肌寒く感じました。香港は車内だけでなく公共施設は年中通してクーラーが稼働している場合が多いので、暖かな格好で行きましょう。

およそ2時間かかり広州東駅に到着!広州東駅はとても広いですが、地下鉄、タクシー、バスの乗り場はイミグレーションを出るとそれぞれ目印が出ているので、すぐに移動開始です!

美しいゴシック様式建築「石室聖心大教堂」

私たちがまず目指したのは、中国国内でも最も高い尖頭を持つゴシック様式の建築「石室聖心大教堂」。街並みを散策したりしながら、今回は主にタクシーを利用した『時短旅』となりました。広州のタクシーは初乗り12元(約200円)で、香港のおよそ半額。(香港の初乗りは24香港ドル:約360円)。初心者の方でも行き先を紙に書くなどすれば問題なく目的に到着します。

「石室聖心大教堂」は、1863年に着工、25年をかけて1888年に落成したもの。床面積は2,750平方メートル、高さは27mあります。元々は清代に広東・広西両省を治めた総督の官邸があった場所ですが、第二次アヘン戦争中に建物が焼け落ち、フランス人カトリック教徒のグループに割譲されました。大聖堂の全ての壁と柱は花崗岩を積み上げており、パリのノートルダム大聖堂を元に造られたともいわれています。

一般開放は日曜日の礼拝時のみのため、取材した日は見られませんでしたが、円天井、美しいステンドグラスがはめられた窓、繊細なシャンデリアなど、壮麗な光景は一見の価値ありです。

所在地 中国広州市越秀区一徳路 邮政编码:510000
周辺の地図はこちら
電話番号 (20)8333-6761
定休日 なし

中国南方建築が美しい「陳氏書院」

1890年代に建てられた「陳氏書院」は、広東省の「陳」姓の氏族が、祖先を奉るために建てた祠堂で、かつては学校として使われていました。今では、中国の重要文化財に指定されています。

文化大革命の収束後、外観を中心に修復していますが、保存状態の良い貴重な建築物として知られています。中国南方建築様式で、6つの中庭と19の建物で構成されており、前院、後院、東院、西院を中心とした大型複合施設となっています。

建物のいたるところはご覧のような精巧な彫刻が施されていて目を奪われる美しさ。古典の『三国志』や『水滸伝』などの物語にちなんだ精密な彫刻など当時の技術がいかに高かったかを感じさせます。

院内は刺しゅう、木工彫刻、陶器など中国南方を代表する伝統的な美術工芸品も展示されており、「広東民間工芸博物館」としても知られています。

中は広いのでゆっくり時間をかけて鑑賞するのをお勧めします。

所在地 中国広東省広州市中山七路恩龙里34号 邮政编码: 510000
※広州東駅から地下鉄「陳家祠」駅よりすぐ
周辺の地図と陳家祠駅からの地図はこちら
電話番号 (20)8181-9653
営業時間 8:30~17:00
※定休日なし
定休日 なし
入場料 大人:10元(約170円)
小人および学生5元(約85円)
※70歳以上は無料

地元の人々の憩いの場「越秀公園」

広州市中心部にある、広州最大の公園「越秀公園」は、86 ヘクタール ある広大な敷地に、7 つの丘と 3 つの人工湖、さらに広州博物館も入っています。平日日中に行ってきましたが、遊歩道は綺麗に整備され、緑も美しく整えられた環境で、歩くのが気持ちよかったです。観光客も多かったのですが、ジョギングされている方、散歩されている方も多くみかけ、地元の人たちの憩いの場となっています。

所在地 広東省広州市解放北路988号
地下鉄2号線「越秀公園」駅から徒歩1分ほど
周辺の地図はこちら
駐車場 なし
備考 公式サイト

明朝初期の五重塔「鎮海楼」が、広州博物館に

公園内をゆっくり散策しながら歩くこと約20分。到着したのは、1380年に『見張り塔』として建てられた明朝初期の五重塔「鎮海楼」。現在は、広州の歴史的遺物を所蔵する「広州博物館」として利用されています。入館料は10元(約170円)。鎮海楼の内部はこのような見張り台だったということが感じられないほど。

博物館となっており、各時代の動きや歴史的遺物を展示されており、5階まで続きます。(※説明は中国語がメインで書かれています)5階はベランダが開放されており広州市内を一望できるのも、この博物館の魅力です。

所在地 広州市镇海路広州博物馆
地下鉄2号線「越秀公園」駅から徒歩1分ほど
周辺の地図はこちら
電話番号 (20)8666-1950
営業時間 9:00~17:00
※定休日なし
言語 中国語

租界時代の洋風建築物が建つ街並み「沙面島」

宋・元代から南洋貿易の拠点として栄えてきた広州は、清代半ばからは対外貿易が許される清国唯一の貿易港として発展しました。当時は外国公館の設置は広州にしか認められていなかったため、外国人のための居住区、隔離のために人工的につくられた島が「沙面島」。東西に約900m、南北に300m広がります。珠江の川沿いにある小さな人口島で、1周を30分ほどですることができます。

広州東駅から車で20分ほど。地下鉄では広州東駅から地下鉄1号線で、「黄沙駅」もしくは「文化公園駅」から歩いて約15分ほどの場所にあります。

「沙面島」には当時、領事館、教会、郵便局、病院などの公共施設から、宿泊施設住宅、バー、プールなどのレジャー施設などの様々なものが造られていました。1943年に中国に返還されましたが、イギリス、フランスの租界時代の建物は補修、保存され、当時の名残を感じさせる貴重な建築物を見ることができます。

沙面島にある「スターバックス」に立ち寄ってみるとご覧のような造り。洋館のなかにあるカフェでお茶するだけで、優雅な気分が味わえます。

スターバックス所在地 広州市荔湾区沙面大街50-52号
周辺の地図はこちら
営業時間 07:00~23:00(平日)
07:30~24:00(土日)

点心が絶品! 広州に行ったら「広州酒家(文昌南店)」

石井さんイチオシの広州の老舗レストラン「広州酒家(Guangzhou Restaurant)」で点心ランチをしました。同レストランは、1939年創立しており現在広州市内に18店舗構えています。今回は本店に来ました。

「食は広州にあり、と言われる食の宝庫。香港よりも美味しい、かつリーズナブルなレストランがたくさんあるのが広州の魅力です。今回紹介する広州酒家は飲茶では世界一だと思っております」と石井さん。これは楽しみです!

年中無休(※旧正月は休み)で、午前7時からオープンしており、午後2時まで食べられます。午後2時を過ぎると午前部の営業が終わりますのでご注意を。午後5時からのディナーメニューになります。正午よりやや前に行ったのですが、この状態。想像以上に大混雑していました。

すでに点心ランチをしようと長蛇の列になっていたくらいです。人気あるとは聞いていましたが、こんなにすごいとは・・・。ランチ時は特に混み合うとのことで時間に余裕を持ったほうがいいでしょう。

レストランは3階建て。1階ではアラカルトメニューを、2,3階で点心メニューをいただけます。内装はこのように吹き抜けになっており、外からの日差しが入る、明るい造りになっています。

さて、ようやく席につくと、最初に注文するのはお茶。

各テーブルには湯沸かし用のポットがすでに置かれており、お茶の葉を入れる急須が備え付けられています。手際よく店員さんが、袋に入った茶葉を急須に開けお湯で茶葉を洗っていきます。こうしたお茶の作法は香港でも見慣れているのですが、やっぱり見てるだけで楽しいもの。プーアール茶をオーダーしましたが、とても美味しくいただきました。

さて、点心のオーダーは、このような注文表を渡されるので、チェックしていき、店員さんに渡せばOKです。飲茶メニューは価格がどれも15~30元(約250~520円)ほどです。オーダーしたのは以下の通りです。

瑶柱魚仔干蒸烧賣(貝柱と小魚のシューマイ)

■瑶柱魚仔干蒸烧賣(貝柱と小魚のシューマイ)25元(約430円)

金鼎鲜味虾饺皇(エビ餃子)

■金鼎鲜味虾饺皇(エビ餃子)31元(約530円)

至尊鲍鱼汁叉烧包(アワビソースのチャーシューまん)

■至尊鲍鱼汁叉烧包(アワビソースのチャーシューまん)16元(約270円)

泰国金枕榴莲酥(タイのドリアンのお菓子)

■泰国金枕榴莲酥(タイのドリアンのお菓子)25元(約430円)

翡翠雪菜肉片肠(雪菜と肉の腸粉)

■翡翠雪菜肉片肠(雪菜と肉の腸粉)22元(約370円)

生滚皮蛋瘦肉粥(ピータンと赤身肉のお粥)

■生滚皮蛋瘦肉粥(ピータンと赤身肉のお粥)19元(約320円)

どれもおいしくいただきましたが、特におススメは金鼎鲜味虾饺皇(エビ餃子)でした。プリっとした大振りのエビが入っていてセサミオイルがふんわり香るとってもジューシーな餃子。今まで頂いた中でベスト3に入るのではないか、と思うほどの美味しさでした。

レストランの名物料理は「文昌鶏(鶏と金華ハムなどと青梗菜を蒸し上げた料理)や「鼓汁蒸排骨(豆鼓の風味のタレで豚肉の揚げ物を炒めたもの)だそうです。「食在広州(食は広州にあり)」と昔から言われるだけあり、広州のメニューはとても豊富で、全国各地の料理を楽しむことができます。レストランに行かれる際は、点心メニューだけでなく通常料理も楽しんでみてくださいね。

所在地 広州市茘湾区文昌南路2号
周辺の地図はこちら
営業時間 7:00~14:00
17:30~22:00
※定休日なし(旧正月のみ休み)
電話番号 (02)8138-0388
支払い方法 カード、現金

広州はこれまでも何度も足を運びましたが、観光スポットは実は初めてでした。広州は、歴史的建造物が多く、ご紹介しきれなかったスポットも多いので、また改めて第二弾をお届けしたいと思います。

帰りがけに電車に乗り込む前にふらりと立ち寄った麵屋。山椒・麻辣がしっかり効いたスープ麺を食べましたが、これがほっとするような味。しかも'かなりの食べ応えある量なのに、値段が15元(約250円)。香港では考えられない安さに最後まで驚きの連発だった広州弾丸旅となりました。

さて次回は、2019年の旧正月イベントについて特集します!来年は2月5日~7日が香港の旧正月休暇。この期間に合わせた特別なイベントをご紹介します。

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