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日帰りで離島に行こう!ラマ島特集~後編~
公開日:2018年08月09日

みなさん、こんにちは。楢橋里彩です。
セントラルのフェリー乗り場から片道30分で到着する「ラマ島(南丫島)」。週末になるとゆっくり過ごしたいと訪れる人も多い人気の離島です。大好評につき今回はラマ島後編をお届けします。ラマ島は榕樹湾(ヨンシーワン)と索罟湾(ソッグワン)の二か所にフェリー乗り場があり、今回は索罟湾(ソッグワン)エリアを探索します!歴史ある寺院や洞窟、ハイキングコースなど、自然や歴史に触れることができるエリアです。

※1香港ドル=14円計算

ラマ島行きのフェリー乗り場は二か所あるので、ご注意を

中環(セントラル)にあるフェリーふ頭4番がラマ島行きです。入り口が2つに分かれ、右が榕樹湾(ヨンシーワン)、左が索罟湾(ソッグワン)。ここでちょっとおさらい。前回ご紹介したのは、榕樹湾(ヨンシーワン)乗り場。海鮮料理、オシャレなオーガニックカフェ、雑貨屋や美しいビーチが広がるエリアです。

今回ご紹介するのは、索罟湾(ソッグワン)という別のエリア。乗り場は異なるうえ、フェリーの時刻表、料金も変わります。お出かけ前にどちらに行くか決めたほうがいいでしょう。ちなみに1時間に1本しかでていません。
時刻表サイト

仮に乗り場を間違えたとしても、無問題!整備された5キロのハイキングコースで結ばれており、約1時間~1時間半ほど歩いて簡単に移動することができます。
目安の地図はこちら

伝統的な漁村体験ができる「漁民文化村」

フェリー乗り場から5分ほど歩いて右手に見えてくるのが、漁民の生活を見ることができる「漁民文化村」に行くための入場チケット売り場。なぜ香港で漁村?と思われる人もいるかもしれませんが、ラマ島はかつて漁業が盛んだった場所の一つ。その昔香港は漁業に従事する人が多く、漁村として栄え独自の文化を築いてきました。

華南には蛋民、蛋家とよばれる水上生活者がおり、香港で最も多かったのは1940年代。10万人以上もの人々が船のなかで一生を送る"漁民""水上生活者"でした。1970年代には政策により公共住宅などへの移住をしはじめ、今は一部でしか見られなくなりました。

こうした水上生活者による当時の生活の様子を再現しているのが「漁民文化村」なのです。入場チケットは、お土産売り場でもあるこの施設内の右手にレジがあり、そこで購入します。

特に、チケット売り場と書かれていないので、スタッフにチケットを購入したいと伝え、その場で支払い、カードを持って漁民文化村行きの小型船乗り場に向かいます。(乗り場はこの施設の奥にあり、スタッフが案内してくれます)

入場料金は、大人80香港ドル(約1,130円)、シニア・子供は60香港ドル(約850円)この中には、すべての展示場への入場料と水上にある文化村までいく小型船サービスも含まれています。チケット売り場にはお土産コーナーもありますので、帰りがけに海鮮物や加工食品などを買っていくのも良いでしょう。

それでは漁民文化村にいざ出発!チケット売り場の奥に向かうと船着き場があります。しばらく待つと小型船がやってきました。船には20人以上乗れます。この船に揺られてわずか数分で到着。

漁民文化村は2006年に浮桟橋に開設されたものです。ここではジャンク船やサンパン、かつて使われていた漁船、水上生活を再現した帆船内を見ることができ、水上生活者の暮らしぶりなど当時の様子を体感することができます。見学していた先には、ラマ島の漁師らの作業風景も見ることができ、都会では見られない香港の"昔の風景"を見ることができることができます。

また、釣りが好きな人にはたまらない?!釣り堀が数か所設置されており、餌となる魚を縄で縛って餌付けする釣り体験をすることができました。

施設内にはラマ島で毎年開催される「龍舟(ドラゴンボート)」のレースでかつて使用されていた船が展示されるなど、香港の歴史文化にも触れることができます。ちなみに「龍舟(ドラゴンボート)」は、中華圏の各地で古くから行われているボートレース。毎年6月には「香港国際龍舟祭(ドラゴンボート国際大会)」が開催される香港では人気のスポーツイベントの一つです。

取材した日は、ちょうど観光客ツアーで来ていたため施設内はかなり混雑しましたが、スタッフは気さくに話しかけてくれ、釣りなどのやり方も丁寧に教えてくれます。ラマ島に行ったら、ぜひ足を運んでみてくださいね。

スポット名 漁民文化村(Lamma Fisherfolk's Village)
営業時間 10:00~19:00
入場料 大人:80香港ドル(約1,120円)
シニア・小人:60香港ドル(約840円)
電話番号 +852-2982-8585
備考 公式サイト
<付近の地図はこちら>

リュウグウノツカイの標本も!150年の歴史ある寺院「榕樹灣天后廟」

さて、漁民文化村でしっかり楽しんだ後は、少し散策を楽しむのはいかが。海鮮料理、カフェ、バーのお店を通り越した場所にあるのが、およそ150年前に建立された「榕樹灣天后廟」。青空に映える朱色を基調とした美しい天后廟は、フォトジェニック。観光スポットの一つでもあります。

地元の漁師たちが漁へ出る前に、海の守護神である天后に豊漁と安全を祈願する天后廟内には、2001年にラマ島の浜辺に漂着した世界一長いリュウグウノツカイの標本が展示されています。撮影禁止のためご紹介できませんが、長さ約3メートル、重さ約20キロという大きさ。通常は深海で生息しているということもあり、めったに見ることができない魚なので、とても貴重な標本です。

第二次大戦中の史跡、洞窟「神風洞(Kamikaze Grottons)」

寺院の先を歩いて道なりに続くハイキングコースをしばらく歩いていくと(徒歩およそ15分)、神風洞(Kamikaze Grottos)という第2次世界大戦中に日本軍が作った防空壕が見えてきます。第2次大戦終わりのころに日本軍が特攻の高速魚雷艇などの兵器を格納していた戦争の史跡の一つです。

大きな横穴は高さ10メートル近くあり、洞窟の中に入ることができます。実際に中に入ってみました。湿気がありひんやり~。離島にこんな場所があるだなんて、と驚く人もいるかもしれませんが、第2次世界大戦中の1941年12月から3年8カ月の間、香港は旧日本軍の統治下にありました。ラマ島は日本海軍の基地であり、当時は数千人もの軍隊が駐留していたとのこと。当時の面影を感じさせる場所です。

リーズナブルなコースメニューもあり!海鮮料理レストラン「泰苑魚翅海鮮酒家」

さて、一通り観光を楽しんだらお食事を楽しみましょう。その前にフェリーの出航時間をチェックするのをおススメします。なぜなら、出航は1時間~1時間半に1本しかないため。1本逃してしまうとかなり待つことになりますので、確認をお忘れなく。

フェリー乗り場周辺には、海鮮料理レストランが軒を連ね、生きのいい魚介類がずらりとお目見え。地元の人にも大人気のレストランが並んでいます。どこのレストランに入っていいか迷ってしまいますが、今回は「泰苑魚翅海鮮酒家」にお邪魔しました。

200席ある半露店のレストランは、潮風に吹かれながら海鮮料理をいただくのに絶好の場所!魚介類は時価のものが多いので、値段をしっかりと確認しましょう。お店側に調理法を聞かれることがありますので適宜対応を。

今回は、単品で魚介類のメニューを2種類オーダーしました。ススキのフライ(Deep fried sea brass)(150香港ドル・約2,120円)と、

マテ貝の春雨ガーリック蒸し(Steamed bamboo clams with carlic)(2つで120香港ドル・約1,700円)。レモンをかけてさっぱりいただいたシーバスのフライに、ガーリックの香りが香ばしい濃厚な味のマテ貝。昼下がりにこんな贅沢な時間を満喫できるのも、離島ならでは!

ちなみに、こちらのレストランではコースメニューも充実しています。 2人分コース360香港ドル(約5,100円)、4人分コース560香港ドル(約7,900円)と598香港ドル(約8,470円)いずれもアワビ、海老がメニューが入っています。時期によってメニューの内容は異なるとのことなので、オーダーする前に確認するといいでしょう。

施設名 泰苑魚翅海鮮酒家
所在地 G/F, 15 First Street, Sok Kwu Wan,, Lamma Island
南丫島索罟灣第一街15號地下
付近の地図はこちら
営業時間 10:00~23:00(無休)
電話番号 +852-2982-8386
+852-2982-8391
支払い方法 現金、VISA、MasterCard、アメリカン・エキスプレス、UnionPay
言語 広東語、標準中国語、英語少々
備考 公式サイト

ラマ島前編、後編ではそれぞれ異なるフェリー乗り場周辺の観光スポットをご紹介しました。記事のなかでもお伝えしたように、どちらのフェリー乗り場についてもハイキングをすれば島を1周できます。

個人的には、前編でご紹介した溶樹湾(ヨンシーワン)に到着してから、ハイキングを楽しみ、索罟湾(ソッグワン)付近の海鮮料理を楽しんで、セントラル行きのフェリーの乗るというもの。ほどよく汗をかいた後、ビールを飲みながら海鮮料理を楽しむのは至福のひと時。おススメルートです。

さて、次回は、広東省深圳市のIT産業リポート後編をお伝えします。今日本からも視察ツアーが増えている最新の深圳情報をお伝えします。

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