
みなさん、こんにちは。楢橋里彩です。
広東省・深圳市。面積は約1953キロ平方メートル、人口はおよそ1400万人 の近代都市です。産業の高度化を促進する一環として、ハイテク企業への優遇体制、電気自動車の新エネルギー車産業基地の助成策などを行うなど、今最も注目されるエリアの一つ。昨年のGDP伸び率は9%、来年には、経済規模で香港を抜く勢いです。今回は、今大きな成長を遂げている深圳ををクローズアップ!第一弾としてビギナーの方が気軽に行ける観光スポットをご紹介します。
深圳と香港を行き来するためには、7か所ある口岸(イミグレーション)のいずれかを通過するため、パスポート(香港在居者は香港IDも)が必須になります。また、外国人出境・入境カードへの記入が必要になります。日本人の場合、15日以内の中国滞在はビザが免除されます。
香港から深センに行くときに利用する主なイミグレーションは、羅湖区の「羅湖」、福田区の「皇崗」「落馬洲(福田)」、南山区の「深セン湾」「蛇口港」。深センのどこの場所に行くかでイミグレーションの場所も変わってきます。行く手段としては、バス、フェリー、電車などがあります。
今回私は、ホンハム(紅磡)駅から電車(MTR東部線)を利用、落馬洲駅行きに乗りました。この間わずか40分ほどで行けます。終点は羅湖駅もあるので乗車する前に確認をしましょう。
イミグレーションは週末や祝日前後などは、特に大混雑しますので、お出かけの場合は早めに移動されることをおススメします。イミグレーションは写真撮影禁止の場所のため写真はありません。
落馬洲駅はイミグレーション直結の駅なので、手続きを終えたら地下鉄に乗りましょう。地鉄(地下鉄)のサインが出ていますのですぐにわかります。地下鉄に乗る際は、どの駅でも荷物検査があります。
切符の買い方は香港と同じ。
出てくるのが切符ではなく『プラスチック製のコイン型の乗車券』を改札機に入れます。
「福田口岸」駅から4号線に乗って「市民中心」駅に行きましょう。「市民中心」駅D改札を上がってすぐのところに「深圳博物館」の新館があります(※尚、深圳博物館旧館は、1号線「科学館駅」にあります)。
2008年に設立された同博物館新館は、吹き抜けになっていて、広々とした明るい空間になっています。
施設内は、深圳の歴史の品々や、変わりゆく深圳の経済発展の変化の歴史がテーマごとに分かれており、ジオラマや、蝋人形などを使ったつくりになっているため、言葉が分からなくても、見やすくなっています。取材した日は、学校の子供たちが 社会科見学として訪れていました。小さなお子さんにもわかるように 工夫されている博物館です。
施設名 | 深圳博物館歴史館(新館) |
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所在地 | 福田区福中路市民中心A区 地下鉄:四号線市民中心駅D出口徒歩5分 > 周辺の地図はこちら |
電話番号 | +86-0755-8812-5550 / +86-0755-8812-5800 |
開館時間 |
10時~18時(17時30分までに入館) ※毎週月曜休館 |
入場料 | 無料 |
言語 | 中国語 |
備考 |
【深圳博物館古代芸術館(旧館)】 開館時間:9:30-17:30(17:00入場停止、月曜日閉館) 交通路線:地下鉄1号線 科学館駅 公式サイト(中国語・英語・日本語) Wi-Fi有無:あり |
深圳博物館からはタクシー移動して、続いては深圳でパンダが見られる「深圳野生動物園」へ!深圳でのタクシーの初乗りは10元(約160円)。車内は清潔感があり、クーラーも香港のタクシーほど冷えてはいないものが多く快適な室温になっていました。冒頭でも書いたように、今深圳は電気自動車のタクシーも増えています。
さて、30分ほどで到着したのが南山区にある「深圳野生動物園」。入場料は大人240元(約3,990円)と、中国にしてはやや高めのエンターテイメント施設。入園したあとも、園内移動のバス、動物との写真撮影など有料となっています。
広い施設内にはそれぞれの動物ゾーンに分かれています。
園内では、サファリゾーンでの虎やライオンの餌付けができる『サファリバスツアー』や、サーカスのショーなどあります。時間が決まっているので、前もって公式サイトなどでチェックをしていってみましょう!
園内の人気動物といえば、パンダ!ここには「圓舟」と「秋浜」の2頭がいます。ちなみに秋浜は、日本生まれで今年14歳。快適な天候だと通常は外で遊んでいるとのことですが、暑さもあり、この日は、室内に。ご覧のように、2匹の後ろ姿しか見られず残念...。
ですが、暑さに負けず元気な動物も沢山いました。深圳野生動物園の楽しいところは餌付けができる動物が多いこと。きりん、象、猿などと、近距離で動物と触れ合うことができるのは、日本の動物園以上かもしれません。
施設名 | 深圳野生動物園 |
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所在地 | 南山区西丽湖东侧(深圳野生動物園) > 周辺の地図はこちら |
電話番号 | +86-0755-2662-2888 / +86-0755-2662-8068 |
入場料 |
大人:240元(約3,990円) 高齢者(65歳~69歳)・120㎝~150㎝の子供:140元(約2,320円) ■ナイトタイム(18:30~) 大人・子供:90元(約1,490円) |
言語 | 中国語 |
備考 | 公式サイト(英語・中国語) |
地下鉄1号線沿いにある「世界之窓」駅から目の前に入口がある「世界之窗(世界の窓)」。1994年に開業したもので、敷地はおよそ48万平方メートルの広大な敷地。日本でいうと、東京ディズニーランドほどの広さくらいです。
園内はアジア・アフリカ・ヨーロッパ・アメリカ・オセアニアなど国別に分かれており、それぞれの地域の観光名所を一気に楽しめる観光スポットです。地元の人や観光客などにも人気があります。
ジオラマ化された観光名所、主に建築・遺跡などがおよそ120近くあり、一日かけてゆっくりのんびり楽しめます。夜になると、世界中のダンスやマジックショーの催しが始まり、施設内は美しくライトアップされ、日中とはまた違う雰囲気になります。駅目の前にあるのでアクセス抜群!夜遅くまで営業しているのでぜひ行ってみてくださいね。
施設名 | 世界之窗(世界の窓) |
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所在地 | 深圳市南山区深南大道9037号 > 周辺の地図はこちら |
電話番号 | +86-755-2660-8000 |
開園時間 | 9:00~22:30 |
入場料 |
大人:200元(約4,000円) 高齢者(65歳~69歳)・120㎝~150㎝の子供:100元(約2,000円) ※120cm以下は無料、150cm以上は大人料金、70歳以上は無料 ■ナイトタイム(19:30~22:30) 大人:80元(約1,330円) ※120cm以下・70歳以上は無料、他は大人料金。 ※平日・週末同料金 |
言語 | 中国語 |
備考 | 公式サイト Wi-Fi有無:あり |
世界の窓の駅目の前のモール内に入っているのが、火鍋専門店「千味涮(Hot Pot Republic)」。
深圳、広州、珠海、成都など中国国内におよそ50店舗展開しています。同店の人気は火鍋で使う調味料が豊富なこと。およそ30種類もの調味料から自分の好みにあわせて作ることができます。
また気軽に一人鍋を楽しめるのもポイント。オーダーは簡単(写真参照)で、オーダーシートにチェックを入れていくだけ。
今回はスープは「営養大骨鍋(豚骨ベース)」のスープ(15元)をチョイスにして、羊肉と野菜をオーダー。
羊肉は、1人前が15元(約250円)、野菜、豆腐などはすべて10元(約160円)という安さで、嬉しい限り!鍋の締めには麺やご飯をオーダーする人も多いようです。お財布もお腹も、大満足のランチです。
店舗名 | 火鍋専門店「千味涮」 |
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所在地 | 深圳市南山区益田假日広場B2 48-49号商業舗 > 周辺の地図はこちら |
電話番号 | +86-755-8629-8516 |
営業時間 | 10:30~22:00(※店舗により異なります) |
備考 | 公式サイト Wi-Fi有無:あり |
1991年にオープンしたテーマパーク「中国民俗文化村」は、中国各地方の代表的な建造物を再現していたり、主に中国の50以上もある民族の住居や風俗などが展示されています。
施設内には川が流れていて、小さな船にも乗ることができ、日常と異なる空間が広がります。
子供たちも楽しめるエンターテイメント施設もそろっているので、家族連れが多く、地元人だけでなく、アジア圏からの観光客の方も多く目にしました。他にも、「大型民俗服飾舞踏」のショーや、「花風舞中華」のショー、夜に行われるナイトファンタジーショーはぜひ見ていってください。ここでは民俗、文化、歴史にまつわるショーだけでなく、動物たちのショーや雑技団によるアクロバットショーなどが間近で見られます。
敷地には中国の代表的な各地域の場所およそ80か所をミニチュアで再現している「錦繡中華」というテーマパークが隣接しています。民俗文化村とあわせると20万㎡の敷地です。知っているようで意外と知らないことも多く、楽しみながら中国各地の民俗をしっかり学べるテーマパークです。家族連れで、初めての深圳の旅で十分に楽しめる場所です。
施設名 | 中国民俗文化村 |
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所在地 | 深圳市南山区華僑城 > 周辺の地図はこちら |
電話番号 | +86-0755-2660-0626 |
営業時間 | 月~金:10:00~21:30 土・日:9:30~21:00 ※定休日なし |
入場料 |
大人200元(約3,320円) 身長120~150㎝子供/65~69歳100元(約1,660円) 70歳~:無料 |
言語 | 中国語 |
備考 | 公式サイト Wi-Fi有無:あり |
NHK宇都宮放送局キャスター・ディレクターを経てフリーに。ラジオDJとして活動後2007年に中国に渡りアナウンサーとして大連電視台に勤務。現在はイベントなどのMC、企業トレーナー、執筆活動、番組コーディネーター、通訳と幅広く活躍中。
オフィシャルブログ「彩り亜細亜地図」では、香港のオシャレなお店や、見どころ満載の場所など、香港の耳寄りな情報を紹介。ブログに掲載されている専用フォームより司会や通訳などのお仕事の依頼を行うことができます。
