
2010年の秋です。今年で香港は7年目になります。
シェフとしてのキャリアは今年で21年目になります。料理の専門学校を卒業した後は、ホテルのメインキッチンからこの世界に入り、その後は町場のカジュアルレストラン、そして高級フレンチレストラン、リゾートホテルやシティホテルで修業を積んできました。ご縁があり、2007年にペニンシュラグループに入社しました。最初はペニンシュラ東京で、そしてペニンシュラ香港に来ました。
とても働きやすく、環境の整ったホテルだと思います。入社してとても印象に残っているのは、長年ご愛顧いただいているペニンシュラのお客様を知っているスタッフがとても多いこと。つまり、長期間にわたり勤務する、スタッフが多いということです。お客様はスタッフを知っているから、そこに「安心」が生まれる。だからこそ、ペニンシュラに「帰ってきたい」と思うお客様は多いです。個人的にはお客様だけでなく、スタッフを大事にするホスピタリティを持っているホテルだと実感しています。
私がいつも思う、ザ・ペニンシュラ香港の魅力は、「ザ・ペニンシュラ香港の作り出す空間」です。エントランスを抜けると、丁寧に手入れが行き届いた歴史ある内装がホテルの顔としての空間をつくります。
中華レストラン「スプリングムーン」は優美なノスタルジックな空間。スイス料理「Chesa」はスイスの伝統的な家の内装に仕立てられておりアットホームな空間を。そしてフランス料理「Gaddi's」では、豪華な装飾品が優雅な空間を作っています。それぞれのレストランの個性が光り、異なる空間をお楽しみいただけると幸いです。
はい。これは「アーリーダイニング(468香港ドル:約6,600円(サービス料10%別途)」といって、毎週日曜から木曜18時~20時までの時間限定で行っております。3品コース(※追加料金でスープやほかのメニューもオーダー可能)で、通常のディナーよりリーズナブルな値段でご提供しています。敢えて早い時間に設定することで、食後の午後8時以降に行われる香港のイベントを楽しんでいただきたいという思いから作りました。
このサービスは、特に観光旅行でこられる方には人気ですね。中華料理もある程度満足され、ご旅行の最終日に夜景を見ながらゆっくり過ごしたいと弊店をご利用される方は多いんですよ。これからの時期はシーフードを使った夏らしいさわやかな料理と、夏にこそ食べたいスタミナ満点の肉料理をメニューに取り入れていきたいと思ってます。私自身そういったものが、たべたくなりますので(笑)。香港の夜景とともに、お食事とお酒を楽しんでいただけると幸いです。
今後も、自分のステップアップになるよう、常に新しいことに挑戦したいと思います。教えてもらってきた事を継承しつつも、チャレンジ心を忘れずに、そしてサポートし合いながら、まさに自他共栄を大切に邁進していきます。
インタビュー中、加地さんはザ・ペニンシュラ香港の魅力について「スタッフに対してもホスピタリティをもっている」と話されていましたが、それを感じさせるものが、「Felix」内でも垣間見られます。それは人の顔がプリントされたカバーが椅子に飾られていること。最初に見たときはちょっと驚きましたが、よく見ると加地さんの顔まで。ご本人に伺うと、この顔ぶれは長年活躍されてきたスタッフたちへの感謝の思いを託しているのだそう。「ザ・ペニンシュラ香港」のスタッフへの深い愛情とホスピタリティは、こんなところにも感じさせられます。
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