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楢橋里彩レポート「世界を席巻ASIAN旋風vol.91」

楢橋

さらに日本的なライフスタイルを知って、楽しんでもらうために、昨年から新たな企画も登場していますね。

居駒

観光情報とはガラリと変わり『日本のライフスタイル』を提案する新企画を立ち上げました。これまでも日本の『食』には注力してきましたが、昨年から『日本の料理レシピ』の連載を始めました。これは日本人家庭で作るレシピの紹介です。ただし、香港で手に入る食材を元に紹介しています。これがまた大好評。日本人の『普段の家庭料理』というのがくすぐるようです。

楢橋
どのようなコンテンツなのですか?
居駒

和食料理初心者であり、忙しい香港人が時間を掛けずに簡単に出来るレシピを紹介しています。どんな料理なのか、どんな食材を使うか、ということより、最大のポイントは『誰もが簡単に作れる』ことです。そしてもう一つ心がけているのが、出来上がった時の「彩り」です。中華料理は比較的単色なので、和食を目でも楽しめるようにしています。さらに、「健康」という点では、摂取カロリーの表記もしています。

楢橋
なるほど!わかりやすい情報が入ってきて、料理するのが楽しくなりそうですね。先ほどお話されたように、香港人の家庭は共働きも多く、外食する人が多いですよね。そんななか、日本の家庭料理を紹介したのはなぜですか?
居駒

最近、香港の食、健康への関心がさらに高まっているんですね。今、本屋では「料理のレシピ本」が多く売れているんですよ。しかもヘルシー料理、病気予防料理などです。ヘルシーでカロリーが低い和食は、いわば香港人にとって憧れであり、学びたいレシピ。一種のステータス、おしゃれ感覚で和食料理を学ぶ人が増えていると聞きます。そこに着眼して実現させました。

連載開始と同時に、読者からの反響は非常に大きかったです。読者の方からは「日本の家庭料理を知りたかったのでありがたい」、「紹介されている料理は彩りが豊富で盛付けも可愛く写真を見ているだけでも楽しい」、「もっと日本の伝統的な家庭料理も知りたい」など多くの声が寄せられ、今や特集と並ぶ人気コンテンツとなりました。

楢橋
こうしたなかで、和食料理教室のイベントも行っていらっしゃいましたね。
居駒

日本米の輸出促進を図るため、日本の企業団体と実施したもので、高級スーパー「シティースーパー」さんの協力を得てカルチャークラブ(店内施設)で料理教室を開催しました。料理を作る前に、まずお米の理解を深めてもらう為に、お米の由来や食米・酒米など米にまつわる雑学も学んでもらいました。その後、日本の産地別(6地域程度)のお米の試食会(食べ比べ)を実施し、産地ごとの特長を知ってもらい、参加者の好きなお米を見つけてもらいました。

楢橋
食べ比べるとその地域の特徴などが分かりますし、それは面白そうですね!
居駒

そうですね。これは大好評でした。その後にお米の研ぎ方、日本のお米に合った炊き方、その他の料理を作っていただきました。ちょうど旧正月前ということもあり「ちらし寿司」に挑戦してもらったのですが、参加者のなかには「酢飯がうまく炊けない」人もおり、どの様に炊いているかと聞いたところ、炊く前のお水に酢を加えていたようなんです。また、米を研ぐ時に泡だて器を使う人もいましたね。

楢橋
そうなんですか!日本人にとっては「常識」であっても、異国においては別であり、まだまだ伝えることは沢山ありますよね。
居駒

日本食はよく食べるのに、美味しいお米の炊き方を知らない人は多いですね。この時のイベントを機に、多くの人に日本米について正しい知識を深めてもらいたいと「米特集」を作りました。安心、安全と謳っているのはなぜなのか、それは生産者の声を聞いて初めてわかることです。ただ美味しいだけでなく、その「美味しい」の先にある生産者が愛情をかけてつくる『思い』を届けたかったのです。

楢橋
読者の反応はいかがでしたか?
居駒

本誌特集と同時に料理教室も実施したのですが、「日本の米農家さんの拘りや、日本米の種類の豊富さとそれぞれに特徴があるのを知って面白かった」との声を頂きました。取材やイベントなどを通して、香港の方は知的好奇心が非常に高く、良いものは直ぐに取り入れるアクティブな人たちだと感じています。

表面的な情報発信ではなく、それ自体の背景にある『STORY』をもっと紹介していけば、我々の事業の活路が開けると確信しています。老若男女問わず、香港に限らず、中国やASEANの人たちにも、もっともっと、日本の事を知って頂き、感じて頂き、そして日本で体感してもらう機会を創出していきたいですね。その為の手段は紙やデジタルによる情報発信かもしれませんし、イベントかもしれません。

弊社はコンテンツ会社です。小説で言えば、作家先生と編集者の関係と同じで、作り手の『コト』『モノ』の情報に編集者の思いをのせて『情報』を『コンテンツ』にしていきます。そして、そのコンテンツをどの様に事業展開していくかは、読んで頂いた方々と創造し協業していければ幸いです。

楢橋
有難うございました。

――

香港からの訪日客が2016年は180万人を突破しているなか、居駒さんが今後注目しているのが四国と中国地方。理由は、香港から広島・岡山・高松への直行便が就航し、アクセスが良くなったこと。そして海や山などの豊富な観光・食の資源が豊富であること。さらに、訪日時のドライブ需要の高まりの中、ドライブコースとしては大変魅力的な場所なのだそうです。

さらに嬉しいことに、各自治体の方々から『「香港ウォーカー」を見て来た』という香港の観光客が増えているという報告も頂いているそうです。「今のこのご時世で、雑誌を片手に日本に行かれる方が多いというのは本当に仕事冥利に尽きます」とおっしゃっていました。確かに、街中でよく雑誌を手にしている若者を見掛ける香港。日本の情報は「香港ウォーカー」で新たな魅力を発見することでしょう。



居駒昭太氏プロフィール
居駒 昭太(いこま・しょうた)
香港角川有限公司 董事長
 

1970年生まれ。成蹊大学 法学部卒業。大学卒業後、カナダアルバータ州立大学でマーケティングを専攻、帰国後1994年12月角川書店(現KADOKAWA)に入社(広告部門所属)。2013年4月香港角川有限公司 董事、2014年6月同社 董事長就任、現在に至る。







香港角川

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香港角川

 
楢橋里彩プロフィール
楢橋里彩 (ならはし・りさ)
フリーアナウンサー
 

NHK宇都宮放送局キャスター・ディレクターを経てフリーに。
ラジオDJとして活動後2007年に中国に渡りアナウンサーとして大連電視台に勤務。
現在はイベントなどのMC、企業トレーナー、執筆活動、番組コーディネーター、通訳と幅広く活躍中。
オフィシャルブログ「彩り亜細亜地図」では、香港のオシャレなお店や、見どころ満載の場所など、香港の耳寄りな情報を紹介。ブログに掲載されている専用フォームより司会や通訳などのお仕事の依頼を行うことができます。

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