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楢橋里彩レポート「世界を席巻ASIAN旋風vol.91」

楢橋

立て直しを図った記念すベき最初の号は何を特集したのですか。

居駒
「夜景特集」です。香港人向けの雑誌に夜景特集はありえないとスタッフにも随分いわれたんですが、私は『売れる』自信がありました。
楢橋
なぜ『売れる』と思ったのでしょうか?
居駒

夜景を見慣れた香港の人だからこそ、もし日本の夜景を紹介したらきっと新たな発見が提案できると思ったのです。日本の夜景には「静」と「動」があり、そのことを日本の夜景評論家にご協力頂きながら、メジャーな夜景スポットからあまり知られてない場所まで紹介しました。おかげさまでこの特集号は大ヒットしました。

楢橋
どんな場所が特に好評だったのでしょうか?
居駒
六甲山や函館山、都心を望む夜景などが特に好評でしたね。香港を代表する夜景は、色やフラッシュを多用しているので、香港人にとって夜景とは「派手」とか「豪快」をイメージするそうです。しかし、日本の静寂の中での夜景は当時においては大変新鮮で、ある種の驚きさえ覚えたようです。日本の大都会にある「静」の夜景は新たな観光コンテンツとも言えると思います。
楢橋
ちなみに香港の夜景スポットでおススメの場所はありますか?
居駒
弊社編集長のおススメは、香港からフェリーで1時間ほどの場所に位置する長洲島という場所です。ほとんどの日本人は行きませんが、賑やかな香港夜景とは異なり、白いビーチから遠くに九龍島を望む夜景は、香港とは思えない静寂を感じられますよ。
楢橋
「夜景特集」はヒットされたということですが、その目安はどれほどなのでしょうか?
居駒

出版業界では印刷部数の8割が売れると「完売」と言います。なぜかというと、梱包しているので上と下の雑誌は傷が付いてしまうため外します。あとは立ち読みなどで古くなったものを外すと、総量の8割が販売できる商品となります。

よって、出版社は印刷部数の7割を売上げることを目指していますが、今のこのご時世、紙媒体が健在な香港とはいえども休刊が増え、日本と同じように難しい市場です。こうした中で7割の売上げを出すということは、実はなかなか難しい環境なんです。

楢橋
確かに、今は紙媒体は厳しい時代になっていますよね。ですが、方向転換をしてすぐにヒットするなんて、素晴らしいですね。

居駒
コンセプトも一新し、リソースを集中させたこの最初の号にすべてを賭けました。『雑誌は読まれない』とか『SNSの時代』とか言われますが、私からすると雑誌が読まれないというより『読みたい雑誌がない』だけなのでは、と思うのです。

外注で雑誌を作る傾向が増す中で、編集自らが現場に出て汗をかき、取材をして写真を撮影し、目に焼き付けたものを書く、という作業をしていること自体が珍しくて、実は弊社グループでそれらをしているのも香港くらいです。楢橋さん、雑誌の良い特徴って何だと思いますか?
楢橋
特に月刊誌だと保管しやすいし、いつでも気軽に見られるお手軽さがありますよね。
居駒
雑誌には大きな特徴が3つあります。1つはテレビや新聞などとは異なり「セルフペイドメディア(自分の意思で購入する)」であることです。そして紙とインクを使った「表現性・再現性・保存性」。さらに「主観」。編集者自身が楽しい、美味しいと思ったものを紹介して伝えることができる。この3つの特徴が読者と編集者を繋ぎ、相互の絆が生まれていると信じています。

そんなメディアって他にないですよね。美味しいものや美しい景観を紹介して、「あ、いいな」「ここに行ってみたいな」と思ってもらえるコンテンツ作りを心掛けています。そのためにも編集自らが現場に行き、その場の息遣いを感じることが大事なんです。
楢橋
いかにインパクトを与えて、購買意欲をかきたてるかというのが制作するうえで鍵だと思いますが、どのようなことを意識されているのですか?
居駒
雑誌を手に取ってくれた人に、最低でも3つの発見(刺激)を提案できるように心掛けています。写真は見開きを一つの『画』としてインパクトを与え、読者に想像力を与えること。エンタメ業界はいかに受け手の想像力を「くすぐる」かだと思っています。それには取材した編集者の情熱が必要になるわけです。

以前、熊本・阿蘇山付近に編集者が撮影取材に行きました。生憎の天気で連日台風でした。締切りまでぎりぎりでもう時間ない、諦めようかと思った次の瞬間、雨雲から太陽がそっと顔を出したんです。近くに生息している野生の馬たちに光が差し込む神々しい光景、これはその場にいた人間の感性と想いがないと表現できないものです。その写真は2ページを贅沢に使用し表現しました。読者からも大好評でした。

こうした経験の積み重ねが、彼らを成長させ、自信につながるのだと信じています。そういう意味では、これからも愚直に現場感を大事にし、時には斬新で奇想天外な発想をもってコンテンツを作っていきたいですね。
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