
公開日:2016年10月13日

香港で人気のある和食と言えば、お寿司、天婦羅、ラーメンです。ラーメンは日本に訪れる際に「食べたい和食ランキングベスト3」に必ず入るほどです。今では日本の国民食から世界の人気食になりつつあるラーメン。こうしたなか、競争の厳しいラーメン業界で、常に第一線を走り続けているのが「博多一風堂」です。
昨年、創業30周年を迎えた一風堂は、現在は日本国内におよそ100店舗、海外では15か国・地域で展開しています。香港内には5店舗あり、進出からちょうど5年経つ今でも行列ができるほどの人気ぶりです。今回は一風堂香港オペレーション&マーケティングマネージャーのアンドリュー・ホァンさんにご登場いただき、ビジネス戦略から日本のラーメン人気からみえる香港経済の動向について伺います。
楢橋
ホァンさん、どうぞ宜しくおねがいいたします。一風堂は昨年創立30周年を迎えましたね。改めておめでとうございます!
ホァン
ありがとうございます。弊社創設者の河原もここまで大きなブランドに成長したことに驚きと喜びを感じています。世界に例がない、またラーメン業界に大きな革命を起こす起爆剤になったと思います。
楢橋
その革命ともいうべき点は、このような「スタイリッシュな空間」でしょうか。以前では考えられないラーメン店の空間ですよね。
ホァン
男性のお客様がメインだった、以前のラーメン店のイメージを大きく変えるために必要だったのは、「女性にも気軽に入っていただける空間」でした。
この香港の尖沙咀店舗もそうですが、やや照明を落とし、音楽も静かに流すなど、創業した頃の1980年代では想像できなかった雰囲気を作っています。
これまでにないものを新たに生み出すことで、注目され、関心をもってくださるお客様が増えたことが今に繋がると思っています。
今では世界中で楽しんでいただける「RAMEN」に成長しており、そのひとつとして、一風堂香港を盛り上げる立場にであることに喜びを感じています。
この香港の尖沙咀店舗もそうですが、やや照明を落とし、音楽も静かに流すなど、創業した頃の1980年代では想像できなかった雰囲気を作っています。
これまでにないものを新たに生み出すことで、注目され、関心をもってくださるお客様が増えたことが今に繋がると思っています。
今では世界中で楽しんでいただける「RAMEN」に成長しており、そのひとつとして、一風堂香港を盛り上げる立場にであることに喜びを感じています。
楢橋
確かに、今では日本食で好まれるものに、お寿司や天婦羅、焼肉などと並んでラーメンも人気ですよね。現在は世界にどれほど店舗があるのでしょうか。
ホァン
アジア、ヨーロッパ、アメリカにあわせて15カ国・地域に出店しており、日本国内も現在100店舗以上あります。特に今アジアは熱いですね。
2009年にアジアで初進出を遂げたシンガポールを皮切りに、香港、台湾、バンコク、フィリピン、インドネシア、アジア各国に進出し始めています。
こうした背景には、彼らが日本式ではなく、本格的な「日本のラーメン」を好んでいること、理解していること、そして日本食に対する関心が高まっていることが挙げられます。今後、需要はさらに高まっていくでしょうね。
2009年にアジアで初進出を遂げたシンガポールを皮切りに、香港、台湾、バンコク、フィリピン、インドネシア、アジア各国に進出し始めています。
こうした背景には、彼らが日本式ではなく、本格的な「日本のラーメン」を好んでいること、理解していること、そして日本食に対する関心が高まっていることが挙げられます。今後、需要はさらに高まっていくでしょうね。
楢橋
今後、特に注力するエリアはありますか?
ホァン
それはもちろん、全てのエリアです。まだアジアの一部しか進出していないので、すべてのエリアに進出して、一風堂を盛り上げていけたらと考えています。
日本への観光客数は、香港だけでなくアジア全体が伸びています。必然的にラーメンに対して関心も高く、ご当地ラーメンの味を楽しむ外国の観光客も増えているほどです。
良い意味で味にうるさい人が増えているからこそ、私たちもやりがいを感じています。
日本への観光客数は、香港だけでなくアジア全体が伸びています。必然的にラーメンに対して関心も高く、ご当地ラーメンの味を楽しむ外国の観光客も増えているほどです。
良い意味で味にうるさい人が増えているからこそ、私たちもやりがいを感じています。
