楢橋
アジアからの人材を日本に紹介するうえで、受け入れる日本企業に必要なことは何でしょうか?
小池
紹介されてきた人材に日本の文化を教える、という一方的なものでなく、その人の母国の文化を理解し、相互理解を深めること。これが最も大事だと思います。
楢橋
国内の雇用環境なども含め、「人材を活かす政策」として必要なことは何だと思われますか?
小池
政策といった大きな事ではないかもしれませんが、就業を長く続けてもらう上でやはり欠かせないことは、適切な処遇と教育だと考えます。適正に評価する事で次のやる気を引き出し、その会社への貢献にもつながる。勿論、技術を向上させる教育の機会を与える事も、大切な環境作りの一環だと考えます。
楢橋
最後に、今後の御社の展望についてお聞かせください。
小池
ベトナム、ミャンマー、シンガポール、台湾など、アジア全域を含めたジョブフェアを開催し、IT人材の採用をしていきたいと思っております。9月、10月にはタイでのジョブフェアも決まりました。さらに講師と生徒をネット上で結び、紹介する前にITのスキルと日本語を学んでもらうアプリを開発しようと検討しています。こうしたシステムを早急につくることで、相互理解を深めることが容易になり、何より日本が見えてくるというのも狙いです。不安を少しでも払拭し、円滑な紹介とサポートと同時に、人材の雇用の安定を図れるようにしたいですね。