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楢橋里彩レポート「世界を席巻ASIAN旋風vol.85」

増加する外国人雇用の問題点

楢橋
今日のIT業界の国内、あるいは世界的動向について教えてください。
小池
金融通信系のシステム開発、携帯電話のコンテンツ開発、スマホアプリ・ゲームの開発というのがIT業界の主流でした。こうした中、今、注目されているのがIoT(Internet of things)やAI、ビッグデータなどといったPCやスマートフォンといった端末だけでなく、車や電化製品、産業機器自体に通信用センサーやタグを埋め込み、そのデータを読み取ることで、その場で様々な情報が入ってくるというものです。こうしたデータプログラムを開発する企業の専門分野に対して、新たにアジアの人材を企業に紹介する傾向が強まっています。
楢橋
日本国内の企業に紹介するというのは、どのような流れで行われるのでしょうか?
小池
まずは、アジア各国からエントリーされた社会人及び学生の経歴書を、アジア圏の人材を募集している企業様へ紹介します。その後、スカイプなどを利用したネット面談を実施し、その場で採用していただくこともあれば、企業様が現地に赴いて面談する事もあります。また、エントリー者が最終的に日本へ来て、働く環境などを見学したりもします。ですが、これもまだまだ問題点があるのです。
楢橋
たとえば、どのような問題があるのですか?
小池

1年経った時の査定の機会に給与アップを直談判し、それが受け入れられないと、実績を持って他社へ移籍する事が少なからずあります。最初、母国から日本に就職する際は、ビザや住居など解決しなければならない問題がありますが、日本在住であれば次の転職先は容易に見つかります。

その為、より良い給料を提示する企業へ移籍します。日本人の感覚ですと、お世話になった人・会社へ恩義を感じたりしますが、外国籍の方は恩よりも生活を重視するというポイントも理解しておかなければならない、と感じています。

 

小池裕生 楢橋里彩

「人種のるつぼ」香港市場の魅力

楢橋
御社は香港に2014年7月に進出してきましたね。香港市場の魅力と可能性は何なのでしょうか?
小池

まず進出した理由ですが、香港の優秀な人材を確保するためです。香港のように、多国籍の人材が集まっている場所であり、英語が話せて、さらに日本語も話せるようになれば、他国と比較しても十分に語学力が秀でていることが最大のメリットです。中華圏ということもあり、多少なりとも日本語の「漢字」を理解できるというのはかなり大きいですね。

楢橋
香港での人材は金融系の分野が大きく占めており、IT人材は多くはないと思うのですが、こうしたなかでの進出を決意された要因は何だったのですか?
小池

通常、他国へ目を向けた際、その母国の人間が多くなってしまいがちですが、香港は香港人だけでなく多国籍の優秀な人材が集まってきていることが香港市場のメリットだと感じています。

楢橋
まだ進出して2年ですが、何か手ごたえは感じていますか?
小池

応募はあるものの、眼鏡にかなう人材は正直まだ少ないですね。日本語を話せる人は多いのですが、学校でIT分野を学んでいない学生が多いのです。これは香港という場所柄、IT人材がこれまで育っていないという背景もあるのでしょうね。ですがこれは想定の範囲内でした。現在香港では学校に出向いて講演を行なっています。

楢橋
直接呼びかけるのですね。
小池

そうですね。まず、日本で就職することに興味がある学生に召集をかけて、大学で講演をします。昨年から香港の大学などで定期的に行っており、主に話す内容は「日本の就職事情」です。ここで日本文化の話をしたり、IT業界にも触れます。その後、問い合わせを受けたりしながら面接に入るのが大筋の流れです。また、今後はジョブフェアの開催等も検討しています。

楢橋
日本経済が未だ厳しいなか、日本での就労の魅力をどのように伝えているのですか?
小池

為替、株価は不安定ですが、内情はリーマンショック後に比べると随分良くなっているんですよ。むしろどの業界も人材が足りないくらいです。日本での就労の魅力は、香港では習得できない最先端の技術を身に着けることが出来ることです。

また、企業の大規模プロジェクトに関わることができることも魅力の一つと考えます。実際に今年にはいって5月に1人、8月に1人、香港人を採用いたしましたが、大手企業でプロジェクトに参加することが出来て、やりがいを感じている様です。まだ香港人の採用は少ないものの、言語が堪能な方が多いのでそこが魅力ですね。

ただ、今後はよりITスキルは磨いていかなくてはならない、とも私は感じています。弊社は、採用後も手厚くサポートしています。たとえば、メンタルケアも大事な事業の一環です。彼らの日々の業務や生活を把握できるよう、コミュニケーションツールをしっかりと作っています。

採用して企業に紹介して「ハイ、おわり」ではなく、SNSやメールで時折連絡をとり、会社で困っていることがないか、生活面は問題ないか、などのヒアリングを行うなど異国で暮らすためのメンタルケアも行っています。

見知らぬ土地で慣れない文化のなかで溶けこんでいくのは、誰もが最初は大変です。ここでつまずいて帰国の途につく人たちを多く見てきました。せっかく採用した優秀な人材を失わないためにも、あらゆる対策を講じているのが弊社の強みだと自負しています。

 

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