
2つ目は「日本と香港及びマカオの経済関係の発展を支援すること」です。香港及びマカオにある日系企業、日本と商取引をしている香港及びマカオまたは第三国の企業、こうした企業の活動のサポートです。
3つ目は日本と香港及びマカオとの間にあるさまざまな分野の交流。特に文化、スポーツ、さらに今後力を入れていきたいのは教育の分野の交流です。
「香港高校生訪日団」として日本を訪問しました。彼らのほとんどは初めての訪日でした。今後は香港、日本の青少年、学生たちがお互いの国・地域を訪問、交流を深める機会を積極的につくれるよう支援を検討してます。
一方で、総領事館として日本の関係者とともに努力していきたい分野があります。それは日本における「観光インフラの整備」です。何度も日本に行かれている香港の皆さんとお話しますと、異口同音に温泉、自然、食、歴史の素晴らしさを褒めてくださいますが、同時に地方の都市には豊かな観光資源があるにもかかわらず、宿泊施設や交通機関などの点がまだ十分ではないという声を聞きます。
日本の観光インフラをさらに魅力的なものにしていけたらと思いますね。また、地方都市のPR手法も考えていくべき課題の一つです。観光客が比較的少ない東北地方の観光促進を香港から訴えていきたいですね。観光から出発して、他の分野での交流につながるようにしたいと考えています。
インタビュー中、松田大使が口にしていた「教育分野の交流」。私自身これまで多くの香港の学生を取材してきましたが、彼らのなかには海外の大学進学を希望する人は多く、とても勉強熱心。日本への留学希望者も年々増えています。「イベントや交流など、ちょっとしたきっかけがその後の人生を大きく変えることもある。未来を担う彼らのサポートを積極的にしていきたい」と松田大使は話されました。
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