
香港の企業にとって香港で上場するメリットは十分にあります。それはケイマン諸島(※西インド諸島に位置するイギリス領。タックスヘイブンとして知られ香港株式市場ではケイマン諸島登記の企業が多く上場している)などのオフショア企業が上場しやすいこと。
もう一つは、香港で上場するとキャピタルゲイン課税がないので、投資家にとって投資がしやすくなるのは間違いありません。たとえばアパレル量販で有名な「ユニクロ」を経営しているファーストリテーリングが上場されていますが、海外企業でも香港で上場すれば、中国でも知名度が上がるというメリットもあります。
シンガポールは、銀行などの機関投資家と個人投資家の配分のバランスがうまく取れていないので、たとえばシンガポールに上場した際に、株を売却しようとしても、取引が活発ではないため、うまく利益を得られないということもあります。香港はそこのバランスがしっかり取れているので、取引が活発になっているのです。企業にとって良い状況なのですね。資本も集めやすいというメリットもあります。そのため、トータル的にIPO市場としてはとても魅力的だと思います。
大きく4つ挙げられます。
1.ファンドの選択肢が多彩。
2.香港のファンドや販売者の登録システムにより、高度なプロテクション(保護)や詳細な情報を投資家に提供することが可能。
3.マネーロンダリングの規制を除けば、香港のファンド投資に関して、投資家の背景や資産のキャッシュフローに対する規制がほぼ存在しない。
4.似たようなファンドの構造を持つ近隣諸国と比較すると、香港におけるファンド手数料は比較的少ない。(これは、シンプルな税制と財政報告制度がオペレーションにかかるコストの大きな削減に貢献しているため)
こうしたことを踏まえた上で、テクノロジーセクターのファンドと台湾のファンドはお勧めです。特にテクノロジーセクターは最後の買い時なのです。これはテクノロジー分野が利益確定時期に突入しており、成功を収めた企業は以下のプラス要素を持っている為なのです。
急成長:多くの企業はいまだに年30%の成長率
豊富な資金:多くの企業は負債がなく十分な資金を持っており、経済状況が悪化してもしばらく耐えることが出来る。
市場占有:多くの企業は類似した競合企業が存在しない。(例:Facebook, Appleなど)
今投資をしないと今後の上昇傾向に追いつかないかもしれません。先日、中国本土と台湾のトップ会談がありましたように、今後政治的にも安定すると推測され、それに伴いファンドも安定すると思われます。長期的な投資に台湾のファンドは向いていると思います。
最初、香港を訪れる方は海外での投資に自信がなかったり不安をもちながら来られる方もおり、投資額が小さい人が多いです。弊社では金融セミナーも多く開催していますので、お気軽に問い合わせいただければと思います。
取材後に、週末どう過ごしているのか伺ったところ、ゆっくり楽しめないという意外な回答が。日常でもご家族と過ごしているときも常に、リスクとリターンなどの投資機会について考えているとのこと。特に週末にニュースを見て、市場が不安定でポートフォリオのリターンがあまりよくないとみられるときは、腹痛と不眠症に悩まされるのだそうです。「職業病なんですよ」と笑っていらっしゃいましたが、いやはや・・・大変な仕事です。
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