
インタビュー収録日:2015年6月2日

みなさま、こんにちは。楢橋里彩です。
1976年以来、世代を超えて愛されているサンリオキャラクター「ハローキティ」。このほど中華レストラン「Hello Kitty中菜軒」が香港・佐敦(ジョーダン)にオープンしました。オープン前から話題を呼び、地元の人や観光客の行列が絶えない大人気レストランです。キャラクターを使った飲食業が多い中、「Hello Kitty中菜軒」はキャラクターの可愛らしさだけでなく、食材にこだわりをもったレストランです。今回は同店を立ち上げたオーナーの萬光(Man Kwong)さんにお話を伺います。
楢橋
萬さん、宜しくお願いします!ハローキティのファンにはたまらない内装ですね!
萬
ありがとうございます。ハローキティが誕生してもう40年近く経ちますが、香港でも人気が高いキャラクターなんですよ。
グランドオープンしたのは今年の6月ですが、ソフトオープンした4月から常にお客様の列ができており、予想を遥かに超えた人気ぶりに驚きと同時に喜びを感じています。店内は、香港らしい中華のイメージでつくりました。
グランドオープンしたのは今年の6月ですが、ソフトオープンした4月から常にお客様の列ができており、予想を遥かに超えた人気ぶりに驚きと同時に喜びを感じています。店内は、香港らしい中華のイメージでつくりました。
楢橋
確かに、店内に描かれているハローキティはゴールドですね。通常見る雰囲気とはまた違って、モダンでシックな内装ですね。
萬
中国の伝統的な基調カラーであるゴールドと赤をメインにしました。実は赤色ひとつだけでも、お客様の目が疲れないように、オレンジに近い赤にするか、黄色に近い赤にするか、どのような色にするか、かなり時間をかけました。
そうだ。楢橋さん、ハローキティのリボンの内側をみてください。
そうだ。楢橋さん、ハローキティのリボンの内側をみてください。
楢橋
おお!中華風のデザインになっています!このこだわりはすごいですね!
萬
これもリボンのデザインをどうするか、ライセンスを管理しているサンリオとは、何度も話し合いを繰り返しました。お客様には、いつもと違うハローキティワールドを楽しめるよう様々な工夫を施しています。
ティーポットひとつにしてもプリントしたハローキティの大きさをどうするか、サンプルを作ってはやり直し・・・。構想から2年、ようやく開店の権利を得てグランドオープンができました。
ティーポットひとつにしてもプリントしたハローキティの大きさをどうするか、サンプルを作ってはやり直し・・・。構想から2年、ようやく開店の権利を得てグランドオープンができました。
楢橋
そんなにかかったのですね。オープン前から注目され、海外からのメディア取材も多かったそうですね。
萬
ありがたいことに、CNNやTIME誌などはじめ、他にも地元のメディアにも取り上げて頂きました。まさかこんなに注目されるとは予想外でした。今でも夢をみている心地ですよ。
楢橋
人気の秘訣はもちろん、空間だけではなく、メニューにもありますよね。野菜の素材もこだわっているのでしょうか?
萬
そうです。香港では健康志向がとても高くなり、食生活を見直す動きが活発になってきています。今、手の加えられていない自然のものを口にすることは、決して安易なことではありません。
楢橋
着色料や添加物が入った食べ物は、日常に多くありますものね。
萬
だからこそ普段口にしているものを少しでも気にかけることで、健康と向き合ってもらいたいと思いました。香港ではまだこうした動きは始まったばかりです。
特に香港の若い世代に気軽に知っていただくためにも、香港で人気の「ハローキティ」を通すことで、健康と食について考えてくれたらという思いで、立ち上げたのです。
特に香港の若い世代に気軽に知っていただくためにも、香港で人気の「ハローキティ」を通すことで、健康と食について考えてくれたらという思いで、立ち上げたのです。
楢橋
ハローキティを模したこの料理には、萬さんの思いが詰まっているのですね。それにしてもハローキティをそのまま再現した点心!食べるのがもったいないくらいです!
萬
ありがとうございます。人気があるのは「蓮蓉包(蓮の実アンマン)62香港ドル」や「蝦餃皇(えびギョウザ)42香港ドル」です。キティの目はイカ墨で作っており、リボンは赤ビーツで色付けされた根菜を使用しています。
ハローキティの点心やチャーハン以外にもアラカルトもあり、中国漢方薬材の代表的な「雲耳(きくらげ)」や「枸杞子(クコの実)」など使ったメニューも提供しています。
ハローキティの点心やチャーハン以外にもアラカルトもあり、中国漢方薬材の代表的な「雲耳(きくらげ)」や「枸杞子(クコの実)」など使ったメニューも提供しています。
