
香港の方々は本物志向がとても強く、トマトジュースや野菜ジュース一つにしても、日本と同じものを香港で販売すると、まず売れません。酸っぱ過ぎるとか、フルーツの味が強すぎて野菜を摂取している感じがしないという意見を頂きます。
トマトジュースだけでなく野菜ジュースも、香港の商品には、日本向けの商品以上に野菜を取り入れております。
コストは上がりましたが値段は上げていません。事業の優先順位として利益も重要ですが、基本的により多くの人に飲んでもらいたいという思いの方が強いです。多くの人にどれだけ愛される商品になっていくか、これからが勝負ですね。
ここで、「無いから可能性が無いと考えるのか」、それとも「むしろ大きなチャンスだ思う」のか、勿論、私は後者の方で考えました。セブンイレブンやサークルKなどのコンビニにこちらからアプローチしていったのです。コンビニ戦略はかなり大きかったとみています。
昨年も売り上げが2倍に拡大しているので、マーケットシェアが3~5%になると、早期に10億円レベルを達成できると確信しています。ここまでいくと、香港におけるカゴメブランドの認知度・信頼度はぐっと上がることを期待しています。
こだわりすぎじゃないのか、と思うほど徹底したビジネス展開に、驚きを隠せませんでした。
香港人の嗜好に合うように、野菜臭さをより出す工夫として従来のものより濃縮させたり、全てを日本で生産することのリスクを顧みずに、立ち上がった山口さん。ビジネスに革命を起こすのには自身を信じ、勇気と覚悟が必要なこと。多くを学ばせていただきました!
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