
インタビュー収録日:2014年9月5日

行列のできる話題のパンとして一躍有名になったデニッシュパン。今から20年も前に生まれたこのパンは、今も変わらず人々に愛され続け、香港でも話題を集めています。食材にこだわった日本の生まれのパンを香港でどう広げていくか。その奮闘ぶりを、MG Goodness Co.Ltd. 取締役、栗原幹直さんにお話を伺いました。
楢橋
行列のできるパン屋として有名になったボローニャのパン。私も大好きでよく買っています!
今回はお話を伺うのを楽しみにしていました。宜しくお願いします!
今回はお話を伺うのを楽しみにしていました。宜しくお願いします!
栗原
ありがとうございます。こちらこそ、宜しくお願いします。
お蔭様でボローニャが生まれてから21年たちました。京都祇園で生まれたこのパンは、舞妓さんや料亭のお客さんへのお土産として売り始めたのが最初です。なので、パンというより「贈答性」が強かったんですね。そのころから1本(3斤)1000円くらいで売っていました。
お蔭様でボローニャが生まれてから21年たちました。京都祇園で生まれたこのパンは、舞妓さんや料亭のお客さんへのお土産として売り始めたのが最初です。なので、パンというより「贈答性」が強かったんですね。そのころから1本(3斤)1000円くらいで売っていました。
楢橋
そうだったんですね!でも贈答品としてなら、決して高いお値段ではありませんね。1日何本くらい売れているのですか?
栗原
1日6000本ほど売れています。最近ではお葬式でも出るようになりました。時代がかわってきているんですね。
楢橋
口コミで広がってメディアにも取り上げられていたにもかかわらず、パン屋をだして全国展開しない徹底ぶりがすごいですね。
栗原
当時は三斤パンのみでレパートリーがなかったので、店を出すほどの必要性がありませんでしたから。
今は全国10か所にフランチャイズ展開しています。弊社はあくまでも工場で製造したものをオンラインショッピングで売るというスタイルです。
今は全国10か所にフランチャイズ展開しています。弊社はあくまでも工場で製造したものをオンラインショッピングで売るというスタイルです。
楢橋
香港ではベーカリーカフェとして展開していますが、立ち上げたのはいつ頃ですか?
栗原
2009年に立ち上げました。その場で買うよりちょっと憩いの場を作る方が香港ではうけるし、人が入りやすいと思いまして。
材料は日本本社から仕入れ、販売権をもらって展開しています。実はボローニャの海外第一号店は香港なんですよ。
材料は日本本社から仕入れ、販売権をもらって展開しています。実はボローニャの海外第一号店は香港なんですよ。
楢橋
ボローニャを立ち上げる前は、どんな仕事をされていたのですか?
栗原
東武ホテル、銀座コージーコーナーでコックをしていました。ですが当時、自分にはコックは向いていないと思い、すぐに退職しました。その後、電気部品メーカーで20年ほど営業の仕事をしていました。
楢橋
香港へ行くことになったきっかけは何でしょうか?
栗原
当時はリーマンショックも起こり、日本での仕事がうまくいっていませんでした。日本では厳しくなったとしても、香港や中国、アジア諸国では電子部品事業も盛んな場所だったので、いっそのこと、海外で会社を興せないだろうかと思い香港へ行きました。ですが、経済が不安定な時だったので、何をしてもうまくいきませんでした。海外でビジネスをするというのは、難しいですね。
楢橋
日本に帰ることは考えていなかったのですか?
栗原
周囲の反対を押し切って出てきたので、もう日本に戻っても仕事はないと思いましたから(笑)
香港にきてしばらくは仕事が無く、途方に暮れていました。
香港にきてしばらくは仕事が無く、途方に暮れていました。
楢橋
ボローニャを立ち上げることになったきっかけは、何だったのでしょうか?
栗原
偶然が重なった結果、でしょうか。あるとき、ボローニャのウェブサイトをみたら、フランチャイズの募集をしているのをみかけたんですよ。当時ボローニャは海外でフランチャイズは展開していませんでしたが、なんとなく問い合わせてみたところ、何があっても自己責任を条件に、販売権と事業許可を頂きました。それから色々なことが動き始めました。
