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楢橋里彩レポート「世界を席巻ASIAN旋風vol.11」

「日本と香港の、宝飾に対する価値観の相違」

楢橋
今仰られた、温度差というのは?
松浦
例えば日本とアジアでは、宝石に対する認識が違うのですよ。日本ではジュエリーを「ファッション」の一部として考えている認識があります。一方で、アジアでは「財産性」という考えが強いのです。これは、アジア全体の歴史のなかで移民や侵略などの有事が影響しています。
楢橋
つまり、デザインや加工技術が良いだけでは意味がないということでしょうか?
松浦
その通りです。彼らが考える「財産としての価値」がある素晴らしいものであれば、売れます。品質が高い、デザインが良いという点だけではだめですが、単純に安く作ろう、ということでもないのです。特に中国圏の人は価格に敏感なので・・・
楢橋
なるほど・・・日本と中国圏である香港とでは、宝石に対する価値観が根本的に違うんですね。
松浦
ええ。そして最も大きな違いは、香港は世界中の業者が集まる大激戦地、ということです。世界中の方が日本にきて商売をするかというと、そうではないですよね。日本は質の高い良いモノに対しての理解は深いので、世界的に有名な高級ブランドを持ち込むと、素直に受け入られ定着します。
楢橋
ブルガリとかカルティエとか?
松浦

そうそう。ただ、ジュエリーに対する知識がすごく旺盛な中国圏の人々は、自分たちの持つ価値の範疇をもっているので、その基準のなかで最高のものを見つけようとします。ですからジュエリーの世界では中国圏の人の目に留まるものを作れたなら、勝利の第一歩を踏み出したといえるでしょう。

 

松浦修

楢橋
なるほど。となると、中国圏では宝飾業界への進出が、なかなか厳しいですね。香港の街を歩いて宝飾店に出くわさないことがないくらいですし。賃貸料が世界一と言われるくらいのコーズウーベイ地区にも相当の数の店がひしめき合っていますよね。
松浦
賃貸料が高い地区には、資金力のある大手チェーン店くらいしか店を出せません。大手企業はどんどん成長しますが、その反面、中小の小型宝飾店は経営困難に陥ります。これでは格差が広がるばかりです。ですが、最近ではその格差も縮小している傾向があります。
楢橋
それはまた、どうしてですか?
松浦
私の感覚では、他店との差別化・差異化を更に検討し、単に価格ではなくデザインや品質、素材、技術への再評価が行われ始めています。これはチャンスだと思いました。私の会社では、他にはない鍛造技術で結婚指輪を作っているので、他と差別化を図れます。海外進出をしている日系の宝飾企業にも、日本の優れた加工技術がありますので、市場の競合が激しくなれば、今までとは違うチャンスが生まれると、前向きにとらえることができます。
楢橋
これまでとは違うビジネスチャンスがそこにあるという事ですね。では、実際どんなものが好まれるのですか?
松浦
昔から翡翠(ヒスイ)や金(ゴールド)が圧倒的に人気ですね。文化として中華圏の人々は昔からヒスイをお守りとして持っています。また、金は貨幣以上の信頼がありました。結婚式をみたらわかると思いますが、皆さん贈り物は「金」ですよね。

根本的な習慣が違うということは、価値観が違うということ。海外でビジネスをするといことは、そこの文化を知る必要がある、ということです。
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