
皆さ~ん、タンク満タンですか?
今回は東京文京区にある、土居歯科クリニックの土居浩先生を訪ねました。
最初は自衛隊での勤務を目指していたという土居先生。今は「究極の町医者」を目指して日々、研鑽を積んでいらっしゃいます。
土居先生に、仕事に対する熱意、これから取り組んでいきたいことなどについて、話を伺いました。

ただ、公募なんてしていませんでしたから、当時、六本木にあった防衛庁まで行って、どうすれば歯科医官になれるのかを聞きました。さすがに防衛庁も、まさか本庁まで来る人間がいるとは思ってもみなかったようですが、一通りの説明はしてくれて、試験を受ける直前の段階まで行きました。
でも、最終的にはなりませんでした。というのも、僕自身は海上自衛隊を希望していたのですが、先方は航空自衛隊に配属させたかったからです。結局、この話は流れました。

15年前から学校医として、地元の小学校に顔を出し、保健衛生指導をするようになりました。やはり小さいうちから指導していくことが、将来、虫歯や歯周病を減らすことにつながると思いましてね。今年から文京区の学校歯科医会の会長も務めさせていただいております。子供の検診をやっていると、なかにはボロボロの歯の子供がいます。これ、ネグレクト(児童虐待・育児怠慢)の鑑別につながります。だって、歯がボロボロだと、子供は当然、痛いわけです。事件が起こる前に、そういうので子供の虐待を事前に把握しておくことは可能だと思います。その意味では、とてもやりがいのある仕事なのです。
これはたまたまですが、この近所の氏神さまが白山神社といって、歯の神様なのです。そこで「ハブラシ供養」なんてこともやっています。実は、長らく途絶えていたのですが、僕が歯科医師会の役員をやらせていただいた時に知って、そんなものがあるなら歯科医師会として協力を再開する必要があるということで、イベントを考えたのです。毎年6月に、白山神社であじさい祭が開かれるのですが、その時に歯ブラシ供養とか、歯科相談コーナーなどのイベントを行っています。
歯を綺麗にしておくのって、本当はとても気持ちの良いことなんですよね。それを一人でも多くの方に分かってもらう。こればかりは、実際に歯医者に来ていただいて、経験をしてもらわないと分からないことなんですよね。だから、本当に気持ちが良いことなのだということを信じていただき、たとえば月1回でもクリーニングに来ていただけるようにするというのが、これからの流れでしょうね。
やはり50代くらいになったら、月に1度くらいはメンテナンスをしに行った方が良いのですか?
子供の数が多いのに、歯医者の数が少なかったら、予防指導がどうしても疎かになります。今でも大都市圏以外で、歯医者さんの数が少ない地域では、子供の虫歯の罹患率が相対的に高く成らざるを得ません。この問題を解決する、つまり検査の機会を増やすためにも、学校医のシステムを民間、一般の開業医に委ねる時期に来ているかも知れませんね。
土居先生、今日はありがとうございました。

土居歯科クリニック
〒154-0002
東京都文京区白山1-7-11 小沢ビル2F
電話番号: 03-5800-1033
診療科目: 歯科・小児歯科
診療時間: 月水金(10:00~19:50)、火木土(10:00~17:50)、日・祝(休診) 予約制
アクセス : 都営三田線 春日駅 徒歩7分
都営三田線 白山駅 徒歩7分
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