HOME > 特集 > 「タンク満タンですか?」vol.19 ~医療と心のケアで【幸せ】のかけ橋を作る~
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タンク将軍
公開日:2018年4月11日

皆さん、お元気ですか?タンク満タンですか?

はい、既にご存じの読者の方もいらっしゃると思いますが、私は千葉県を中心に不動産ビジネスを展開していまして、今回はそんな千葉つながりの方をご紹介させて頂きたいと思います。

今回ご紹介させて頂く「青い鳥クリニック千葉」は、2018年4月2日に千葉駅前という素晴らしい立地に開業したばかりの病院で、その院長である篠崎勇介さんと、その奥様で同じく医師でいらっしゃる篠崎みずきさんのお二人に、これから取り組んでいかれる医療の話を伺ってまいりました。

 

医療と心のケアで【幸せ】のかけ橋を作る

 

鈴木
まず、篠崎先生がお医者さんを目指した理由から伺えますか。
篠崎
祖父が医師で、先の戦争中に南方へ行き、現地の人を助けたという話を聞きました。戦後、命の恩人ということで新聞の訪ね人欄に出たことがあって、人々からいつまでも感謝される仕事、自分もそんな医師を目指そうと思ったのがきっかけです。
鈴木
みずき先生は、なぜ医師を志したのですか。
みずき
両親が資格を持った専門技術職でした。母は教師で父は研究者という家系で、両親の教えとして、女性は資格や特殊な技術を持つべきということでした。母は、自分の判断で、自分を興せる職業が良いと言っていました。

ただ、資格にもいろいろあります。医療で言うと看護師は医師から言われたことに従う仕事なので、自分で決められる範囲は限られます。どうせ同じ医療の世界で働くなら、医者の方が自由で自分の考えに合うと思って目指しました。
篠崎勇介
鈴木
医師の家系ではないのですね。
みずき
ええ。
鈴木
ご家族は応援してくれましたか。
みずき
医者家系ではないので、「本当になれるの?」という思いはあったみたいですが、幸いなことに医師になれることが決まった時は、親戚一同、本当に驚きと喜びで一杯だったようです。
鈴木
お二人はどこで知り合ったのですか。
篠崎
このクリニックを立ち上げる前、千葉大病院に勤めていたこともあったのですが、そこで一緒でした。私の同級生が彼女の指導医だったのです。
篠崎みずき
鈴木
ご夫婦で力を合わせて、このクリニックを運営していくわけですが、これは良いのではないか、ここは注意しなければと思う点はありますか。
篠崎
良い点は、お互いの足りないところをカバーし合えることですね。
みずき

私はいつも仕事の悩みを主人に相談しているので、そういう相手がこれから同じ職場にいるのは心強いですね。

篠崎

私が得意とするのは、診断時に患者さんとコミュニケーションを取ること。困りごとや悩み事の相談に乗るということなので、この青い鳥クリニック千葉では医療介護のさまざまな不安・疑問などにお答えしていきたいと考えています。そのために相談員も多数配して、医療関係以外の、例えば進学や受験の相談も受け付けていこうと考えています。

以前他の病院にいた頃も、「奨学金を返せなくなっちゃったんだけど、どうしたらいいですか」とか、「振り込み詐欺に遭ってしまい、どうしたら良いのか分からない」といった相談や、相続の悩みなんかも聞いたりしていました。よろず相談引き受けますみたいな感じでしたね。内科だけでなく精神科も兼ねているので、そういうスタイルも良いかなと思っています。

 

みずき
主人は、日本でトップクラスのエリート校進路を突き進んできたのですが、それを鼻に掛けることはなく、仲良くなれる人の幅も非常に広いのです。そういう姿を見ていると、医者家系ではなくても、医師の素養というか、才能がもともとあったのではないかと思うことがありますね。
鈴木
才能だと思います。うちの母親が動けなくなって、篠崎先生のところに連れていった時、今も忘れないのですが、先生はまず「お母さん、実は私ね、医者よりもね、実業家なんですよ」って言ったのですよ。その言葉を聞いて、うちの母親は笑っていました。

その後、しばらく問診をしているうちに、「私ね、もう何人も死ぬ人間を診てきましたけど、お母さんはそういう人とは違います、死にませんね」っておっしゃったのです。それで出された薬は血圧の薬だけ。でも、不思議なことに、母親はみるみる回復して元気になっちゃった。医師にとって、患者さんに対するコミュニケーションがいかに大切なものか、分かりました。
篠崎

私は生まれも育ちもこの病院を建てたここ、千葉市駅前で、大学も自転車で2キロの距離という狭い範囲で育ってきました。だから自然とこの千葉市を少しでも住みやすい街にするために、私たちは何をすれば良いのかを考えるようになりました。そこで微力ながら我々の得意分野を活かそうと考えたのです。みずきは人工透析が専門だから、そこを活かす。私は内科と精神科が専門なので、そこを活かす。とにかく、この街が次の段階にいくための拠点となるような施設を造りたいと考えています。

あと、みずきが医師になった理由のひとつは、患者さん一人一人を診ることもあると思いますが、医師としての活動を通じて、困っている街や社会の仕組みを直すことも出来るのではないか、という想いもあるようです。

鈴木
みずきさんの専門分野である人工透析は何か新しい切り口を考えていらっしゃるのですか。
篠崎

これまで多くの病院の人工透析を行う部屋というのは、体育館みたいな広い部屋に、たくさんのベッドが6~7センチ間隔で並べられていて、男も女も年齢も関係なく、1回につき4時間、週3日、そこで処置される。それが本人が亡くなるまでずっと続けるものでしたから、この病院ではできるだけ患者さんのストレスが少ない環境を整えようと考え、全室個室の人工透析室にしました。

 

みずき
これだけ個人情報やプライバシー、ジェンダーが問題視され、個々の権利が重視されている中で、透析室だけは患者さん同士の顔も名前も全部分かる状態にありました。現場で働いていた者としては、これを少しでも変えていかなければならないという想いがあり、今回、それが実現できたのは素晴らしいことだと考えています。
鈴木
よろず相談ではありませんが、病気の周辺に関する諸々の相談事にも乗っていただけるというのは、目の付けどころが違うなと思いました。私の印象だと、医師や病院は、なるべく時間を掛けずに、痛みなどがある患部を治療することが重要視され、数多の不安や心配、患者の悩みなどにあまり重きを置かない傾向があると思います。だから、そこを全面的に打ち出されると、相談したいけど、どうすれば良いのか分からないという患者さんにとっては、とても良いことだと思います。
みずき

患者さんって、病気自体のことで悩んでいるよりも、周囲の人が病気の自分を理解してくれない、受け入れてくれないとか、経済的なことで困っているとか、病気以外の悩みの方がむしろ多かったりしますからね。

鈴木
すい臓がんのステージ4Aで、手術もできるかできないかの瀬戸際だった人が私の友人にいて、5つの医院をまわって、3つの医院は、手術できないと断られたのです。余命まで宣告されてね。途方に暮れた時、篠﨑先生に相談したら、「これはうまくやればできるよ」って言って下さり、紹介状まで書いてもらって、千葉大でオペをしてもらいました。それが今ではピンピンですよ、末期癌患者だったのに。それも、かれこれ4年前の話で、今だ健在。その友人にとって、篠崎先生は命の恩人、足を向けて寝られないっていつも言っています。
みずき

主人に言わせると、求めている医療と自分が知っている、助けられる医療を持つ機関のかけ橋を作るのも医者の役割だそうで私も、見習いたいと常々思っています。

 

鈴木
ところで、みずき先生が腎臓の方に進まれたきっかけは何だったのですか。
みずき

私はどちらかと言うと人の体を総合的に診たいと考えていました。だから内科に進むことは決めていたのですが、内科といえば心臓や肺、消化器がメジャーな分野で、腎臓はあまり注目されていませんでした。ただ、内科医としての進路を考えた時、まだ治療法が確立されていない分野に進んだほうが、自分の役割を発揮できるのではないかと考え専門を腎臓に選びました。

鈴木
最近、腎臓の患者さんが増えていますよね。
みずき

そうなのです。この5年間でかなり注目度は上がってきています。どちらかというと、腎臓は目立たない臓器でしたが、高齢化社会でみんな長生きしてくると、腎臓も加齢に伴って傷んでくるので、予防医学が重視される中で、徐々に注目されているようです。

鈴木
最後に、青い鳥クリニックのネーミングについて、その由来を教えていただけますか。
篠崎

童話に「メーテルリンクの青い鳥」というのがあるじゃないですか。幸せの青い鳥ですね。結局、世界中を回って、最後、家にたどり着いた時、鳥かごにいる鳥をみて、「あ、なんだ幸せはここにあったのか」と思う。「本当の幸せって、実はすぐそばにあるものなのですよ」という意味を込めました。まあ、「青い鳥」だと、あ行なので電話帳の最初に掲載されるというメリットもありますが。(笑)

鈴木

先ほど、先生がおっしゃられた地域の役に立ちたいという理念とも重なるお話ですね。これからますます高齢化社会が進み、医療の考え方が変わっていきます。体の不調だけをうったえるのではなく、どうすればその病気に罹りにくくなるのか?どうすれば、健康を維持できるのか?そこから取り組んでもらえる医療機関があるこの千葉市は、大変いい町なんだな〜と私なんかは思います。

今まで大して考えていませんでしたが、町の機能として、こういった近所の病院がもっと増えれば、住民皆が安心して暮らせる、とても健康な、健全な町になるんだと改めて思いました。今日は、思いやりのタンクが溢れました、ありがとうございました。

 

<下の写真をクリックすると大きな写真が表示されます>

院名 青い鳥クリニック千葉
診療科目 内科/小児科/腎臓・人工透析内科/消化器内科/心療内科/精神科
場所 千葉市中央区弁天1-33-2
付近の地図はこちら
電話番号 TEL:043-285-1151
FAX:043-285-1152
備考 ホームページ
篠崎氏プロフィール
篠﨑 勇介 (しのざき・ゆうすけ)
青い鳥クリニック千葉 院長
 

■専門分野
内科、消化器内科、心療内科、精神科

■経歴
昭和53年、千葉市に生まれる。
平成15年、千葉大学医学部卒業。第一内科(消化器、肝臓、腎臓、血液が専門)に入局。国立病院機構千葉医療センター、沼津市立病院、川鉄千葉病院を経て、
平成19年、千葉大学大学院に入学。研究テーマは肝臓癌の診断と治療、3D超音波検査。
平成20年、東京大学医学部附属病院に国内留学。
平成23年、医学博士の学位取得後、鹿島労災病院に赴任。
平成24年、千葉医療センターに復帰。
平成27年、千葉県内精神科病院。
平成28年、青い鳥クリニック千葉を開設。精神保健指定医の資格を取得。
平成30年、千葉市中央区弁天に移転。

 
みずき氏プロフィール
篠﨑 みずき (しのざき・みずき)
青い鳥クリニック千葉 医師
 

専門分野
内科、小児科、腎臓・人工透析内科

経歴
千葉県我孫子市に生まれる。
平成22年、東京女子医科大学卒業。千葉大学医学部附属病院勤務。
平成23年、千葉県済生会習志野病院勤務。
平成24年、聖隷佐倉市民病院腎臓内科・小児科勤務。

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