
皆さん、肉山ってご存じですか?実際の山ではありませんよ。ご存じの方はグルメな情報通ですね。行ったことがある方は、更に肉好きの食通と言えるでしょう。東京は吉祥寺にある「肉山」という肉料理のお店なのです。ではなぜこの「肉山」を知っていれば、情報通や食通になるのでしょうか、今回はそのあたりをご紹介したいと思います。
私も千葉は匝瑳の出身ですから、銚子漁港からも近く魚も大好きなのですが、まだまだ肉も食べられます。いや、寧ろこの歳になってもいまだに肉好きですね。そんな私に、「肉山登山に行きませんか?」というお誘いがありました。
私はたまたま雑誌か何かで見た記憶があり、肉山というのはレストランだと言う事は分かりましたが、実際どんな店で、何が美味しくて、なぜ登山などと言われるのかは知りませんでした。ただ、お肉が美味しいお店という先入観だけで、その日を迎えました。
5月某日、JR吉祥寺駅から徒歩8分程度。夜8時からという少し遅めの予約時間に合わせてお店に到着。かの「肉山」は道路沿いに建つ雑居ビルの2階にあり大きな看板など出ていない、とても肉のレストランとは思えない、喫茶店かBARかという装いです。
壁には、多くの芸能人のサイン、そして有名な漫画家の直筆画の色紙がところ狭しと飾られています。東京都心で有名なお店ではやはり芸能人のサインが当たり前のようにありますが、こんなに漫画家の色紙が揃っているお店も珍しく、感動しました。
肝心のお料理です。「肉山」は基本メニューは5000円のコースのみで、飲み放題を付けても1万円だそうです。もちろん、飲み放題付きで、さあ〜いただきましょう。キムチとプチトマトを肴に乾杯!まず、お肉の一皿目がこちら、「肉のパテ」赤ワインにとても合うお味です。
続いて、豚ロースの焼き物。この豚肉も厳選された味とコクで、見た目ほど油っぽくなく、実にあっさりいただけます。
途中、焼き野菜や様々なつまみが出ましたが、こちらがメインとなる牛肉です。ご覧のように肉の塊のまま調理するのが肉山流。このパフォーマンスも一見の価値あり、少し刺しのある部位を丸丸と焼きながら、成熟された赤身の肉を焼き上げていく。
実に美味しい、ホッペが落ちるとはこの事を言うと再認識しました。そして、牛肉のソーセージと、今トレンドと言えば牛カツ。しっかりこちらもいただきました。正に肉のオンパレード。
最後の締めがまた有名、卵かけご飯かカレーライス。卵かけご飯は、塩とごま油の一風変わった味わい。カレーにもキムチが入っているようで、ピリ辛なのが締めにピッタリです。
全てのレシピに拘り抜いたラインナップ。気前の良い店主、光山英明さん、そして元気なスタッフが、店内の明るい雰囲気を演出します。
さて、この肉山がどうしてこんなに人気なのか、私なりに考えてみた。
聞くところによると、平日は17:00と20:00の2回転。土日は昼を含めて3回も回る。どおりで今日も20時からのスタート、決まっているそうです。予約はなんと年末まで既に一杯。キャンセルが出てもウェイティング客がいるので、ものの5分もしないうちに埋まるらしい。不動産とはまったく違うものの何とも羨ましい。
コース料理で1人5千円、飲み放題を付けても1万円というリーズナブルな価格。活気溢れる店主やスタッフの対応。それらも大事ですが、やはりこの肉山は拘り抜いた美味しいお肉のオンパレードですね。この赤身を中心とした、本物の肉の味がまた食べたくなり、リピーターになる。肉山に行くことを、肉山登山と言うのも、一度味わえば分かるような気がします。私も次回の登山予約をしてきました。もちろん年明けです。
因みに今日も芸能人の方がお越しでした。
今日の「タンク満タンですか?」のタンクは正に胃袋のタンクですな。羨ましい商売です!
