HOME > 特集 > 酒匂隆雄の「畢生の遊楽三昧」100回記念特集!
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タンク将軍
公開日:2017年9月13日

コラム「遊楽三昧」の執筆者としてお馴染み、酒匂隆雄さんが8月、めでたく70歳の古希をお迎えになられました。それを祝し、酒匂さんの友人を集めて開催された「2017年トレトレ酒匂杯」は、「さすが晴れ男の酒匂さん!」と言いたくなるような、雨天続きの合間の晴天に恵まれ、茨城県稲敷市のアスレチックガーデンゴルフ倶楽部にて開催されました。

今回は、ラウンドの合間、そしてラウンド後の19番ホールで、参加メンバーのタンク将軍こと鈴木正浩氏、ラジオパーソナリティの内田まさみ氏との対談も行われました。その模様をお伝えします。

 

鈴木
失礼ながら、私たちが子供の頃、70歳の方というと本当に「おじいちゃん」という印象が強かったのですが、酒匂さんを見ていると、全然そんなイメージが湧きません。

私自身も、その年齢に近づいてきたからなのか、どうなのか分かりませんが、酒匂さんご自身は70歳を迎えて、何か感慨のようなものはございますか?
酒匂
実は、余り感慨らしいものがないのです。70歳ねえ。家族からは「いい加減、歳なのだから大人しくしたらどうなの?」と言われることもあるのですが、本人は全く意に介さず。

若い頃と同じ気持ちで生きており、日常の生活において「ああ、歳を取ったなあ」と感じる事はありません。これからもYoung at heart.=(気が若い)をモットーにして生きていこうと思っています。
酒匂隆雄
鈴木
酒匂さんが、たとえば20代だった時と、今の20代では、時代背景も経済情勢も違うと思うのですが、今の若い人たちを見て、どのような印象を受けますか。
酒匂
「今の若いもんは!」と言う気はありませんが、何となく私たちが20代だった頃に比べて、覇気が無いような気はします。

確かに、私が若かった頃の日本は高度経済成長期の真最中で、給与も右肩上がりでしたから、それこそ「借金しても何とかなるさ!」と思って、ローンで車を買ったり、無理して毎週ゴルフをしたりと結構、無茶をしたものです。

でも、今はデフレで給料も上がらないから、なかなか贅沢しようという気になれないのでしょうね。年金の財政問題も取り沙汰されて、自分の老後が心配になるから、余計、消費を抑えて貯蓄をしようとしてしまう。

時代の違いといっては何ですが、気の毒に感じます。消費に対して萎縮してしまうマインドを、どうすれば変えられるのか。政策も含め、真剣に考えていく必要があります。
鈴木正浩
鈴木
人間は、やはり老いと上手く付き合っていかなければダメだと思います。私も、身体のあちらこちらに故障が出てきていますが、酒匂さんにとって「老い」とはどういうもので、どのように付き合っていますか?
酒匂
う~ん、先ほど申し上げたように、「Young at heart」で気は若いつもりなのですが、身体は嘘を付かない。昔は趣味を聞かれると「車、ゴルフ、ワイン」と答えたものですが、動体視力が落ちて高速運転が怖くなり、車は止めました。

別に筋トレをする訳でもないので、徐々にゴルフの飛距離も落ちて面白くなくなり、ゴルフも止めた。最後の砦のワインだけはそこそこ続けていますが、酒量はだいぶ減りましたね。残念ではありますが、「ああ、これが老いなんだな」と感じざるを得ない時はあります。
鈴木
今日のゴルフ、とても楽しくご一緒させていただきました。酒匂さんは、一応表向き、ゴルフは引退したとおっしゃっていますが、ゴルフで一番面白かったエピソードといえば何ですか?
酒匂
ゴルフは一応、止めたと言っていますが、親しい友人とスコアを気にせず、和気藹々、冗談を言いながらプレーするのは、今も楽しいですし、そういうゴルフは、これからも続けていこうと思っています。これまでのゴルフで面白かったエピソードは、やはりホールインワンでしょうか。これまで2回、ホールインワンを経験しているのですが、一度経験すると、何だかいつもホールインワンするような気がしてなりません。

二度目のホールインワンは、一度目から半年後に実現したのですが、実はそのショットをする前に宣言して、その通りになったのです。確か、20年前の事ですが、大学のクラブの仲間と、北海道クラシック・ゴルフクラブでコンペをやっており、確か130ヤードくらいの短いホールで、前に打った友人がピンそば1メートル位に付けてニアピン確実と成り、「よし、俺は入れてやる」と8番アイアンで打ったら、トントンと二度バウンドしてホールインワンしました。

この時、「ホールインワンって結構簡単だな」と思ったのですが、その後はピンに全く寄らなくなりました。ちなみに、今では8番アイアンだと110ヤードしか飛ばない。ここでも、「あ、老いたな」と感じますね。
鈴木
最近、太られたそうで。
酒匂
実は30年間以上も、体重が58~59キロから1キロの増減も無く、勿論60キロを超えた事はありませんでした。医者からは、身長から鑑みてもう少し体重が増えた方が良い、と言われてきたのですが、数年前から太り始めて、現在は63キロです。特にお腹の周りが太り出して、ついに鈴木さんと同じような体形になって来た感じがします。ま、ゴルフを止め、昔は決してやらなかった間食なんぞをやれば、太りますよね。
鈴木
今、何に一番、情熱を傾けていますか?
酒匂
現在は特に決まった仕事も無く、週に何回か執筆している随筆を書くのが楽しみになっています。物を書くことは好きで、書き始めると直ぐに終わるのですが、テーマを探すことに困ることがありますね。言い換えれば「ネタに困る」のが、頭痛の種です。
鈴木
今、日本男性の平均寿命は80歳と言われています。80歳になった酒匂さんは、どんな人になっていますか?
酒匂
実はある時、自らのDNA鑑定をしてもらったら、どうやら我が寿命は80歳くらいらしいのです。これは79歳で逝った父、そして81歳で逝った母の死期と、そう大差がありません。そこで「俺は80歳で死ぬ」と宣言しているのですが、家族は「貴方は憎まれながら世に憚るよ」と相手にしてくれません。したがって、80歳で「ピンピンコロリ=(元気でいてある日コロリと死ぬ)」になる事を願っています。
内田
今日はラウンドご一緒させていただき、ありがとうございました。ゴルフ、楽しいですね。
酒匂
「ゴルフは止めた」と宣言したのですが、スコアは余り気にせず、仲の良い友人とワイワイしながらプレーするのは大好きです。実は、心せずコンペで2位となり、「俺も満更ではないな」とほくそ笑んでおりました。またお誘い下さい。
内田
ゴルフと為替のトレーディングには何か共通点のようなものはありますか?
酒匂
そうですね。儲けようと思うと失敗する。ゴルフもスコアを意識し過ぎると崩れますよね。あとは戦略をしっかり練ったら、ある程度、運任せという点も共通しますね。

ゴルフだって、ショットをする前にきちんと戦略を考えますが、空高く上がったボールが最終的にどこへ落ちるかは、風の影響など運に左右される部分が結構多いと思います。さらに言えば、大ケガしないようにすることが、良い結果につながります。

損切りは素早く。ゴルフもミスショットを取り返そうとムキになると、さらに大けがをするじゃないですか。いろいろな点で、ゴルフから学ぶ点はありますね。
内田
為替の話になりますが、今年のドル円相場は、方向感のない展開が続いているような気がします。2017年、ここまで振り返って、どう感じていらっしゃいますか?
酒匂
毎週、現役のディーラーたちと会う機会があるのですが、ある人は「円高に行きます」と言い、その理由を聞くと納得出来る。ところが、ある人は「円安に行きます」と言い、そちらの理由も納得出来ます。要するに、プロでさえ強い相場観で方向を言い切る事が出来ないくらい、難しい相場が続いているということなのでしょうね。
内田
現在のマーケットを見ていると、トランプ大統領の政策遂行能力に対する不信感が高まり、北朝鮮情勢はますますきな臭くなり、欧州ではハードブレグジットの問題があり、いずれも為替にとっては波乱要因だと思いますが、今年の年末にかけては何がトピックになるのでしょうか?
酒匂
正直なところ、どこに転んでいくのか、全く見えていないのが現状です。これは、プロのディーラーも同じですね。トランプ政権がこけたら株価、債券、ドル相場はどうなるのか。北朝鮮がこれ以上暴走したら、米国と北朝鮮は本格的に武力衝突するのか。英国はすんなりEUから離脱出来るのか。

いずれも、年末に向けての不透明要因なのですが、それに加えて、FRBは利上げを続けることが出来るのか、ECBは金融緩和政策から何時脱却するのか、日銀だけ孤軍奮闘して超金融緩和政策を続けるのか、といった金融政策の行方が、大きなトピックになると思います。
内田

今、個人がFXで投資するとしたら、どういう手法がお勧めですか?

酒匂
円の金利はほとんどゼロなので、効率の良い投資チャンスは限られています。最近、個人投資家に人気のあるFXは、手持ちの円を担保にして円を売ったり、買ったりというように、両方向の取引が出来ます。ドル・円相場が、1ドル=110円から105円に、ドル安円高が進むと思えば、FX業者を通してドル売り円買いの取引が出来ますし、逆に115円になると思えば、ドル買い円売りの取引をすれば良いのです。

現状、確実な相場動向を掴むのは難しいので、損切りオーダーを出すことによってリスク管理をきっちり行い、年間のリターンを20~30%に留めれば、それほど難しくなく、利益を上げられると思います。
内田

今後の為替の見通しをお願いします。

酒匂
ドル円相場は、1ドル=108~109円が当面の底で、年末に向かってジリジリ上昇すると見ています。ユーロに関しては、金利差と欧州の景気動向から鑑みて、1ユーロ=1.30ドル、1ドル=145円まで上昇すると思いますが、ここ数か月の上昇ピッチが速かったので、多少の調整が有ってもおかしくはないと思います。
内田

ありがとうございました。また是非、ゴルフに参りましょう。

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